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Twitterしたら血糖下がった

どうもどうも、小野えあです。
ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、私自身が1型糖尿病をもっている糖尿病内科医です。
一応自己紹介がわりのnoteを貼っておきますね。

https://note.com/eajoydm/n/nc5da40dbf488


さて、先日11月14日は「世界糖尿病デー」でした。
今回はせっかくなので、糖尿病と関連して「Twitterしたら血糖下がった」を表題として「SNSを活用した血糖管理」についてお伝えできればと思います。



前置き

さて、私がTwitterに登録したのは2020年9月18日なのですが、以降の血糖推移をお示ししましょう。

みてこれ。
どしたん???なにがあったん???????
2年でマイナス3%ってどういうこと?!


知りたいでしょ?知りたいよね?(圧)

……実はこれ、「Twitterのおかげ」なのです。
いくつかに分けて具体的にお話していきます💪💪


情報収集

まあまずはこれです、普通ですね。
とは言えTwitterの医療情報なんて玉石混交。じゃあ何をもって収集しているのか?!

答えはカンタン、信用してる相手のいうことだけ信じて収集しています🙄
あとはソースの確認も大事だし、確認したのに間違ってることもあります。
(なお、間違えた時に修正や謝罪をできる方の情報のほうが信用できることが多い気はします)

それもあって、正直これはメインの使い方じゃないです。

どちらかというとこの活用法は「医者として」がメインかもしれません。
医者として新規の情報を得て、患者の自分に還元するみたいな。
それを更に患者さんに還元できるとハッピー!

たぶん、下手にやらん方がいいです。おすすめしません。
患者さんは気になる情報を見つけたとしても、試すのはちゃんと主治医に確認してからがいいよ!まじで!!!
Twitterの医者は「みんな」に発信してますが、主治医は「あなた」をみて判断してくれるはずなので。


血糖測定

私ダメ患者で、血糖全然測ってなかったんです。これにはいくつか言い訳があったんですがそれは今回割愛。とにかく全然血糖を測る気がなかった。
でもTwitterはじめてからしばらくして、ちゃんと測るようになったんですよ。

1つ目の理由は、リブレがかゆくなくなったのとLinkが使えるようになったから。これはTwitter関係ないですね。
2021年3月くらいからリンクやり始めました。

2つ目の理由は、「血糖値を予測してから測るアカウント」を作ったから。
確かTwitter始めた当初はまだリンク使えなかったんですよ。
私ってばリブレのリーダーを持ち歩けなくて、センサつけてるのにリーダー忘れて見られない、が日常茶飯事だったんです。

でもTwitterに刺激を受けたのもあって、測らなきゃって思って、血糖予測→実測アカウントを作成しました。
このアカウントでは、Link使えるようになるまでちゃんと実測でやってました。まず予想を呟いてから血糖測って、測定値の写真をアップするのね。
うまくいくこともいかないこともありましたが隠さず、可能な限り1日最低1回は測定するようにしていました。

結果として予測の精度があがったし(元々予測頼りではあった)、行動と結果の関係を考えるにも役立って、ものすごくいい取組みだったと思います。
いまは完全DexcomG6ですが、おかしいな?と思ってからDexcomみると、アラーム鳴る前に気付けてることもあってしてやったり✌️な気持ちになります。

血糖予測はいいですよ!最近は手軽にだいたいの血糖値を推し量れるデバイスがたくさんありますが、誤差も時差もエラーもあるし、突然不具合が出ることもあります。
でも、自分で予想出来ればおかしいときに指で測ったり、緊急時にも感覚である程度対応できます。
というわけで、血糖予測つぶやきや、血糖測定アカウント作成もおすすめしますわ!

現在そのアカウントは血糖に関する愚痴をいうアカウントになっていますが、まあそれはそれで必要なガス抜きになっていますわね。



これは持論ですが、血糖値なんて測らなくても死にません。
あと、なんも考えずに測っても効果半減です。

でも絶対測った方がいいです。そしてせっかく測ったなら、自分なりに考えられると効果倍増!
測って考えて行動してうまくいかなくて試行錯誤することが、よりよい血糖管理をもたらします。
自分で考えることが難しくても、まずはしっかり記録してそれを主治医にみてもらい、考えるを代行してもらうのもよいでしょう。


自分で言うのもアレですけど、私ってば考える力はあったんですよ。でも痛くて面倒くさくて測るの自体が嫌だったんです。
だからそれが見える化されたときにはしっかり行動できました。結果が今です。

なにをおいても、Twitterのお陰で「ちゃんと測ろう!」ってなれたんです。感謝。

リングフィットアドベンチャー

改善経過中に特にがんばったことのひとつが、リングフィットアドベンチャーです。
Nintendo Switchの名ゲームですね、2020年初頭頃購入してから、やったりやらなかったりでした。

Twitterの情報収集もあり、生活の変化もあり、運動への意欲が高まってきた2021年春。
上述の血糖予測アカウントに新機能(運動報告)を実装しました。

とりあえず、運動したら運動した!って報告する、今日はリングフィットやった!って言うだけ。

リングフィットアドベンチャーは続けやすくするために筋トレの通算回数とか記録してくれるので、1000回とかのムービーを投稿したり。とか。
結構反応も返してもらったりで、モチベも続いたら、半年くらいで体脂肪率が5%下がりました。
その後もやったりやらなかったりではあるものの、体脂肪率は減った時のまま維持できています。

これまでまったく運動習慣をもてなかった私が運動の継続に成功したのは、もちろんリングフィットアドベンチャーという素晴らしいゲームのお陰もありますが、Twitterでの報告、そしていただける反応による効果は大きかったな、と思います。
一緒にやってくれるお友達もいてくれましたし、ね。


精神科を受診したこと

実は私、精神科通院自己中断歴があります。
理由は多忙で、研修医の間に通院をはじめて、半年くらいでやめてしまいました。
もともと不安定な気質ではあったのですが、Twitterで粘着されたりなんだりで一時かなり苦しくなってしまい、あるお方から後押しを頂く形で一念発起し通院を再開しました。

いやほんと、あのとき行こうって思って、行きなって言ってもらってよかったよ。

お薬出してもらってからかなり精神的に安定して、食事量のアップダウンや、ストレスによる血糖変動が明らかに落ち着きました。
心、まだまだ凪ではないですが、波が緩やかになってくれて非常に生きやすくなりました。

ちなみに、夫やTwitterの別のお友達には「全然大丈夫でしょ、精神科とか必要あるの?」的なことを言われていました。
そんな彼らからも現在は落ち着いたね、と評されています。

……周囲から見てあかんくなるのは、本当に壊れてしまった時だと思います。危険信号にいちばん最初に気付けるのは自分。
自分がダメだと思ったのなら、ダメなんですよ。その判断を他人に委ねるのは危険です。
でもなかなか決心つかないですよね……
私の場合、幸い後押ししてくれる方がいてくれましたが、あの方🥟がいなければ未だに荒れ狂っていたかもしれません……背中を押してほしくなったら是非相談しておくれ!

ダメだと思った時が行き時!
だってさ、お薬で楽になって血糖も落ち着くなんて、お得すぎません?

情報発信

やっぱり、情報を自分のものにするためにはインプットだけじゃ足りません、アウトプットしないと。
ということで情報を発信することも、血糖管理の改善を助けてくれたように思います。
正しいことを伝えられるように、はもちろん。
どうせおおっぴらにみせるなら、きちんと考えて計算して、バシッと血糖きめたいじゃないですか。
そういう見栄も少々。
あとは、アウトプットした情報は記録として残ってますから振り返りに使えたり。
自分が作った画像を保存してカンニングペーパーにしたり。

Twitterを通じて、糖質とかインスリンとか血糖値とか、前よりずーっと気にすることができるようになりました。
得た情報をより活かし、人目に触れさせるという意味で「発信」も重要な要素だったように思うのです。


皆様のおかげです。

これまでの話にも絡んでくるのですが、本当に、私に関わってくれている、いちばんはTwitter上の糖尿病のある患者さん方々。
みなさんには感謝してもしきれません。

私は職業柄、そんじょそこらの糖尿病患者さんよりよっぽどたくさんの糖尿病患者さんを知っています。その中には、私の病気を知っている患者さんもたくさんいます。

……でも、彼らは私にとって、医者として接する患者さんなのです。
スタバの新作フラペチーノがおいしかったけど、インスリン打ちすぎて低血糖になった、みたいな話をテキトーにしあえる間柄ではありません。

私はTwitterを通じて、いち患者としてたくさんの患者さんと関わらせていただいています。
私の患者としてのくだらない話を、共感をもって聞いてくれる人がたくさん居てくれます。
がんばったよ!って言ったら、褒めてくれる人もたくさん居ます。
私の知らない、患者さんならではの方法(Dexcomの肌荒れ防止法とか……)を教えてくれる方もいます。
糖尿病の糖尿病医として尽力しているお友達🐻‍❄️もできました。

Twitterだからこそ出会えたあなた方に、私は本当に救われたし、今も支えられています。


さいごに

始めてよかったTwitter、なんで小野えあを始めたかといえば、コロナで寂しくなって始めた配信アプリと連動させてやっている人がたくさんいたから鍵垢でやってみたら、お友達の中にヤンデル先生のツイートをRTしまくる方がいて、そのツイートに表でコメントしたい!って思ったのがきっかけでした。

まあ正直、もうコロナいいよ怒。って思うんですけど、私の血糖管理がこんなにうまくいっているのは、元を辿ればコロナのお陰とも言えるのです。

なにがどう繋がってなにになるかなんて先にならなきゃわからないものですが、私はコロナ禍に救われたところもあってちょっと複雑な気持ち🙄なんてね。

これからも私なりに楽しく元気に素敵に生きていきますから、お付き合いいただける方は付き合ってくれるとうれしいな!
いつもありがとう。


えあでした🪓

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