【やらないことを決める】
本日は愛犬チワワの命日です。
5年前の今日息を引き取りました。
生まれつき心臓の弁が悪く
5歳という若さで亡くなったので
やるせない気持ちがあります。
5年の月日の流れが早く感じます。
餌や甘いものを過剰に与えすぎてしまい
一般的なチワワの倍以上の体重になりました。
もちろん獣医の先生からは
ひどく注意されました。
心臓の弁のことを考慮すると
絶対にやってはいけないことです。
プリンやデザートを食べていたら
ウルウルした目で近寄ってきて
頂戴アピールをする愛犬に
つい甘やかして与えてしまう
おバカな飼い主です。
ここで体のことを考えて自制させ
きちんと躾けていれば
良かったのですが
私のエゴが剝き出しでした。
可愛がっているつもりが逆で
愛犬の体を苦しめていたので
本当に情けない限りです。
タラればになりますが
飼い主としての務めを果たしていれば
もう少し長生きできたのだろうなぁと。
この教訓はスティーブ・ジョブス氏の
名言の一つから考えさせられます。
『もし今日が人生最後の日だとしたら
今やろうとしていることは
本当に自分のやりたいことだろうか?』
ジョブスは毎朝鏡に向かって
上記の言葉を自問自答していたと
言われています。
人生において時間には限りがあります。
やり遂げたい目標や信念があるのなら
1秒でもそれら以外の無駄なことに
時間を注ぐことはしないでしょう。
愛犬と長い時間を過ごしたいのであれば
一瞬の誘惑に駆られて余分なことを
してはいけいないと判断するはずです。
それをしなかったということは
自分のことしか考えていない
利己主義者なのです。
極端に言えば明日地球が爆発して
消滅してしまうかもしれないと考えると
ボケーっとしてられないですね。
ボケーっとしていたらチコちゃんに
「ボーっと生きてんじゃねーよ!」
と叱られます(笑)。
時にはボーっとしたり
ゆったりすることも必要です。
張りつめ過ぎて倒れてしまっては
無意味なことですから。
適宜気分転換や休息は入れるのが良いです。
では今やろうとしていることで
本当に大切なことは何か?
突き詰めるとジョブスの名言に行き着きます。
『最も重要な決定とは、何をするかではなく
何をしないかを決めることだ。』
『重要なことに集中する唯一の方法は
「ノー」と言うことだ。』
『我々がすることと同じくらい
我々がしないことを私は誇りに思う。』
ジョブスは一貫してやることよりも
やらないことにフォーカスしています。
つまり足すよりも引く(削ぎ落す)
ことを優先しています。
人は付け足したがる傾向があります。
たくさんの情報を仕入れては
あれこれ詰め込もうとします。
一所懸命に学ぶ意欲は素晴らしいことですが
デトックスしないまま付加されていくと
許容量を超えて消化不良に陥ります。
選択肢を絞って一点に全神経を注ぐくらい
集中して取り組んでみるのが良いです。
以前ノートにやりたいことをたくさん
書いたことがありました。
しかし、目標は達成するどころか
挫折して途中で止めていたのです。
何でだろうと考えていたら
やることが多すぎたので結局
何も手が付けられていなかったのです。
そこでやらないことをノートの左側に書いて
やることを右側に書いてみました。
そうするといかに無駄で生産性のない
テレビを見る、スマホアプリをする等が
あったのです。
剣道でも応用技をたくさん覚えましたが
実際の試合では全然使えていませんでした。
単に私が不器用だったと言えばそれまでですが
現場で使う技は限られてきます。
道具を多く持っているとテクニックで
勝てそうに見えますが考えすぎて
小手先に頼りがちになります。
自分の信条にも反するので
積極的に攻めるスタイルで貫きました。
シンプルに決め技は面一本だけに集中して
面しか打突してこないと分かっていても
避けられない打突をすれば良いのです。
尊敬する宮崎正裕先生と高鍋進先生の
剣風スタイルがまさに最速・最強の面です。
圧倒的な鍛錬が必要なのは
言うまでもありません。
野球でピッチャーの場合球種が多いと
相手を色々惑わせられます。
とは言え肘の故障のリスクを考えると
球種はある程度絞られてきます。
であれば故障リスクの高い球種を捨てて
リターンのある球種に絞るのが最善です。
ビジネスで例えるなら
自社商品・サービスの数を増やして
展開するのではなく
ネーミングを変えてみたり
販売の時期をズラしてみたり
発想転換してみることです。
前回の宮本武蔵の形にとらわれないと
一見相反するように思われますが
本質は同じです。
要するに柔軟性ある戦術を揃えた上で
戦略はシンプルかつ大胆に実践することです。
明日自分の命が尽きるかもしれないと
思うだけでも時間を大切にする行動を
取っていくでしょう。
まず引くこと・やらないことを決めます。
日本選手の金メダル素晴らしいですね。
今日も読んでくださってありがとうございます。