大事な仕事ほど若手に任せる理由
怖いかもですが、任せましょう。
12月中はこのマガジンを追ってもらえると、年明けからチームについての理解が深まると思います。
成長加速
成長するための最短距離は「ちょっと頑張らないと達成できないレベルのタスク」にトライすることです。
ドラえもんの道具で「苦労みそ」なるものがあります。苦労してこそ人間的に成長するよねってことで、人為的に苦労を生み出す道具です。誰が好き好んで苦労なんてするか!って思うかもしれませんが。しかし成長には必要不可欠。問題は日常の中でそういうチャンスがなかなか訪れないこと。
そこでタスクをたくさん抱えているリーダーの出番です。
その中から「これをやってもらえたら成長するかも!」と思えるものを託します。もちろんバックアップはしますよ。じゃないと丸投げなので(それはそれでプレッシャーが高いので成功したときのリターンも大きいのですが)。
経験が増すと無駄に利口になる
若手にさまざまな経験をしてもらうことは本人のためだけではありません。
チームのためでもあります。
年齢が増すと(立場が変わってくると)いろんなことが見えてきます。すると最初の一歩が鈍くなるんですよね。ポジションによっては、社会的制約もあるし、裁量権の問題も出てきます。
ある意味で忖度してしまうんです。いろんなことに。
若手はそれがないです。とにかく結果に飢えている人もいれば、猪突猛進な人もいます。あとこれはいい意味で捉えて欲しいですが結果が与える影響を気にしない。だから思い切ったチャレンジができます。
チャンスはチャンスでしかないんです。仮に失敗しても、先輩やリーダーが責任取ればいいだけの話ですから。そのためにいますしね。
責任がある仕事は楽しいって知ってほしい
あとこれも結構重要です。
責任を伴わない仕事って楽しくないんですよ。それで何かを生み出すことはありませんから。やっぱりある程度のプレッシャーがないと楽しめません。
イチローさんは野球を「楽しんでやっていない」と言っていたことがあります。あれだけ偉業を達成した人でもです。ただ適度なプレッシャーはないと、いいパフォーマンスはできませんし、ただ楽しんでやるだけってのも緩みが出てくるのでいいパフォーマンスは出ません。
そのヒリヒリ感を楽しんで欲しいなと。
やってる最中は何にも楽しくないですけどね、あとから振り返ったときに「あーいい時間だったな」となるように。
チャンスはチャンスを掴んだ人の元にしかこないって、なんだかもったいないじゃないですか。せっかくならチームにきた案件を思い切って任せてみて欲しいんです。意外な才能がみえたり、思っても見なかった方向に成果が出始めたりするものです。
若手の成長は未来の戦力
ポケモンのワザで「みらいよち」というものがあります。2ターン目に攻撃するってわざです。その瞬間は結果が出なくても、成長した若手がもたらしてくれるチカラを信じましょう。
多少プレッシャーかもしれませんが、若手にとってみればハイプレッシャーなタスクって成長の種なんです。それをこなすことで成長し、未来に戦力を残してくれます。
目の前のタスクをこなすのにいっぱいになってしまうようでは、チームの長として失格です。
理想は「誰が出ても変わらない」状態
チームである以上、誰かに依存するという状況だけは避けたいなと考えています。
だからリーダーだけではなく、周りも同じくらいに仕事ができるようにスタンバイしておくことが重要。まさに誰が出ても変わらない状態。
特定の業務だけではなく、全体的に経験を積ませてみて、その上で適性を考えるならまだしも、まだ決まっていないならガンガン時間もリソースも与えてみるべきです。
怖いのはわかりますが、チームのためにも思い切って仕事を任せてみましょう。ただしぶん投げ状態にはならないように工夫しましょう。