1分感想「劇薬」の仕事術 @足立 光
「劇薬」の仕事術 @足立 光
300億の赤字から、31ヶ月連続売上増加でマクドナルドを再建した伝説のマーケター「足立 光」さん。P&Gからマクドナルドまでの経験を元にどのような意識を持ち、どのような判断をしていきたのかがまとめられた非常に参考になる本です。
マーケティングについて本の中で足立さんはこのように語っています。
人の心に影響を及ぼし、具体的な行動に変えるのがマーケティング
強いブランドを作ることがマーケティング
ではどのようにマクドナルドを見事再生に導いたのか?
#再生の為の戦略
マックに行ってもいいかな?と思ってもらう。その為にマクドナルドの悪い記事を凌駕するほどの、良いニュースを大量に露出する「Love over Hate」を実行。目指すは「みんなが好きなマクドナルトに戻す」こと。
#マックのポジション分析
マックは一時価格訴求や健康志向だったが、本来のポジションは背徳感である。ときどきガッツリした美味しいものを味わいたくなり、背徳感を感じながら食べてしまうのがマクドナルドらしさである。
・ポジティブなニュースを連続的に出し続ける
・サプライジングで、エンゲージングで、双方向のコミュニケーション
・おいしさの追求、期間限定品だけでなくレギュラーメニューの強化
→ マスメディアの効果が下がっている。SNSを最大限に活用する。
→ スーツからカジュアルにし会社のカルチャーに変化を与えた。
→ 収益性が高く、人気に左右されにくいレギュラー品に力を入れる。期間限定は高付加価値を提供し、価格を下げない。
→ 過去や他業界での成功事例を紐解きアイディアを見つける。
→ 経営安定する軸足を増やす。デザートや夜マックなど。
etc...
とこれらの戦略から、強いブランドを作り、目指していた「みんなが好きなマクドナルトに戻す」を実現されました。もっと具体的なアクションなども記載されているので、気になる方は本書をご覧ください。
また最後に補足ですが、足立さんが作られたマーケティング15の戒律が面白く、非常に参考になる内容でした。
#マクドナルドのマーケティング 15の戒律(の一部)
・広告以外の認知獲得の方法を、常に追求・模索せよ
・「グローバル」や「上司」を言い訳にすることは恥、と肝に銘じよ
・ネーミングは魂を込めよ
・マクドナルド自体が巨大メディアであると自覚し、活用せよ
・マクドナルドに行く「空気(ブランド)」を作り出せ
・ブランド資産を「増やす」活動に集中せよ
足立さんは強いリーダーであることはもちろんですが、誰かの役に立ちたいという大きいミッションをもって大事な決断をさせているんだなーと思い本当参考になりました。仕事が順調な時は自分の成長スピードが落ちているというのは目からウロコで、常に成長を求めているからこそ感じるものだと思いました。決断で悩むことがあった時はこの本を読んで背中を後押ししてもらうとても素敵な本です。是非オススメなので読んでみて下さい^^
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