締め切りまで残り1週間を切ったわけだが。(文學界新人賞の応募作の話)
秋の彼岸であれ、僕氏の部屋は熱が籠もりやすいせいで、まだクーラーを稼働させています(挨拶)。
と、いうわけで、不二川です。
小腹が空いたからと言って、砂糖をガバガバに入れたアイスコーヒーを飲むのは、我ながらどうなんだろう? と思う今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。
今回の記事は、「1週間切った!」とかいった話です。
前回までのあらすじ
さて。昨日は、
「増えるよ? 枚数が!(倒置法)」などと書かせて頂きました。
結論から申し上げると、本日の昼間の時点で、さらに増えました。現状、原稿用紙換算110枚。もしかしたら、余計な文章があるかも知れませんが、それは、今は考えないようにしています。
そろそろ? まだまだ?
しかし、「今は考えない」ということは、いずれ考えなきゃいけないんじゃね? という感じもするのですが、それにしては、猶予がもうない。
なんせ、本日は9月24日です。今さら言うまでもなく、文學界新人賞の締め切りまで、残り6日間。1週間もない。
先週の段階での予定は、27日の金曜日あたりには、もう、応募してしまおう! とは思っていたのですが……これも、公募勢あるあるだと信じております、
「ハタシテ、コレハ、オモシロイノカ!?」
この、根本的疑問が立ちはだかる。
いや、書いている作者自身は、そりゃあ、他人に読ませるに値するものを書いているつもりではある。しかし、
「お前ん中ではそうなんだろうよ、お前ん中ではな」
というだけ、という説もある。
公募勢に必要なスキル
それって結局、ある種の「ふてぶてしさ」、あるいは、「厚かましさ」だと思うんですよね。どんな物が仕上がったにせよ、「見さらせオラァ!」という、恥を捨て去った心境、ないしは、思い切り。
長く公募勢をやっていると、また、ビギナーズラックの時期を過ぎて、一次選考で敗退するような戦歴が積み重なっていくと、初期の「イケイケ感」は、なりを潜めるものです。なんせ、己の力量不足を、まざまざと突きつけられるわけですからね。
踏まれても踏まれても起き上がる、麦のような心。口で言うのは簡単ですが、そうそう会得できるものではないですよ。
以前の記事でも触れさせていただきましたが、僕氏も、本格的に公募に挑戦し始めて、丸4年です。そりゃあ世の中、10年以上挑戦し続けて、なお必死にもがいていらっしゃる方もいる。
デビューするのに年齢は関係ない、とは言え、もう、物理的に無理の利かない歳になってくると、そりゃあ焦りもしますよ。僕氏は、幸か不幸か、50歳になった今でも、いったんスイッチが入ったなら、いまだに寝食を忘れるレベルで集中が出来ますが。(そして、後でリカバーに3倍ぐらい時間がかかる)
セルフ根比べ
もはや、そのレベルですよ。一人我慢大会と言ってもいい。ただ、こと公募に限っては、「ギリギリまで粘って、かつ、一刻も早くギブアップする」のが、一番だとは思うのですが。
とは言え、公募勢の皆様、ご経験がないですか? 何度も何度も読み返して、細かい所に手を入れていって、もう、
「何が何だか分からねえ!」
と、混乱をきたすこと。実際、今の僕氏がそうです。読み返せばそれだけ、面白い云々よりもさらに根っこの、「小説として成立しているのか!?」という疑問が湧く。
まあ、こりゃあ、今取りかかっている作品が、私小説であり、かつ、初手からメタ的書き方をしているからって話でもあるでしょうが、一度気分が後ろ向きになると、悪い方面へのドミノ倒しになります。
自(らを)信(じる)、というのは、大事です。しかし、過剰なそれは、往々にして、思い上がり、勘違い、尊大、傲慢になります。その塩梅が、非常ぉーに難しいんですよね。
なるほど、応募するからには、入選して欲しい。誰だってそうでしょう。しかし、他方で、「絶対入賞しないとおかしい!」と思うのは、ただの過信です。
理想的な心境
それは、人によって様々あるとは思うのですが、僕氏的には、「肩の力を、出来るだけ抜く」ことです。入賞を狙う野心とは、まったく相反するもの。作品を1つ仕上げる労力を注ぎ込んでいるうちは、まず考えられないこと。同時に、舐めプではないこと。
ほんッ……(溜め開始)……(3分経過)……とに難しいです。アレか? 賞レースで勝ち残るためには、悟りを開かなきゃいけないのか? ッざけンな、ぁあ!?(突如として逆ギレしていくスタイル)
やあ、色々書かせて頂きましたが、つまりは今、推敲作業の底なし沼にずっぷりハマって、非常に疲れているんですよ。なんなら、走った後のように、呼吸が乱れている程度には。
時間は、どうあっても戻りません。よしんば戻ったところで、この労苦から解放されるわけでもない。
人事を尽くして天命を待つ。つまるところ、それしかないのだなあ、と思います。
ああ、パトラッシュの一個師団が、空からパラシュート降下してゐるよ。
自分を許せるのは、自分だけ。とは言え、それもなかなか難しい。
正規の締め切りとは別に、前倒しした「俺締め切り」を作って、悩む前に跳ぶべきやも知れず。
しかし(以下ループ)
んじゃまた。