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純文学はタイムアタックで書けるか?

 一応申し上げておくと、決して純文学をなめているわけではありません(挨拶)。

 と、いうわけで、不二川です。

 週に一度の木曜日、糖尿病治療薬として、マンジャロ皮下注という注射を打っているのですが、副作用に「下痢」があり、分かっていても、トイレが忙しくて恨めしい今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。

 今回の記事は、「書き始めた!」とか言った話です。

昨日の話の続き

 さて。昨日は、こんな話を書かせて頂きました。

 はい。「純文学がまた書きたい!」とか言った内容ですね。この話、昨日の夕方までの時点では、「近いうちに、できれば」というレベルの話でした。

 しかし、夜のことです。「いつ書くの? 今でしょ!」と思いました。居ても立ってもいられず、夕食後から、作業開始!

再度、純文学とは?

 巷間に、「作者の美意識と哲学の探究である」とも言います。そんなたいそうなものなど、僕氏は持っていない。では、逆手にとって、「それらを持っていないことの悲哀」を書いてみてはどうであろうか? そこから生じる懊悩と葛藤は、それなりにドラマたり得るのではないだろうか?

ビートシートは作る

 先日来読んでいる、ハリウッド式の作劇法の教本。ブレイク・スナイダーの本の中に、ストーリーを展開させるためのハコ書きとして、「ブレイク・スナイダー・ビート・シート(BS2)」というものが提示されています。

 書かんとしている作品は、まさか、血湧き肉躍る話ではない。しかし、小説、ストーリーである以上、緩急は付けた方がいいのは、ある意味当たり前。よって、さっくり作ってみました。厳密には細部が違うかも知れませんが、一応は完成。

書くぜ!!

 さあ、こうなったらもう、後は書くだけ。せーの! ですよ。そして、気が付けば、4,000文字書いてましたよ。なんなら、今日の午前中だけで、さらに4,000文字書きましたよ。原稿用紙換算で、早くも20枚ですよ。つくづく僕氏は、憑依型のライターだなあ、と思いましたまる。

タイムアタック!

 ものが私小説ですから、出すべきはやはり、「文學界新人賞」でしょう。締切は、今月末。下限枚数は、70枚。さあ、文字通りのタイムアタックですよ。確かに、残りは50枚ではあります。つまり、1日に10枚書けば、残りは5日間。

 しかし、話の骨子は、「岡山県の、サムハラ神社奥の宮へ行った」というだけのものです。どう膨らませたものか? 先述のBS2に沿って書けば、なんとかなりそうな「気がする」だけです。

 まあ、20枚書いた時点での話は、岡山県に着いた当日、まずは大原美術館へ向かって、打ちのめされたところあたりなのですが。

 この後、吉備津神社へ行って、ホテルへチェックインして、一晩を明かしたら、いよいよ、サムハラ神社奥の宮です。

自己の救済

 最大の問題は、「70枚も引っ張れるか?」です。そもそもの内容が、孤独な男の、他者との接点がまるでない一人旅。要は、ひたすらな内省の旅の話。湿っぽい事極まりないのですが、作者的には、日頃感じている孤独感を、全て叩き付けたい。そう。書くことで、己を救いたいのです。

 こんな身勝手な執筆理由も、そうはないと思います。しかし、書くことは、僕の全てと言ってもいい。無様でも、ワガママでも、なんでもいいのです。書きたいから、または、衝動に逆らえないから、書く。それだけの、至ってシンプルな話であり、それ以上でも以下でもない。結果は、後から着いてくるでしょう。知らんけど。

残り5日間?

 そんなに簡単には、行かないと思います。行くかも知れませんけど。1日ずつ、地道にやっていくしかないですね。

 とりあえず、今日は、4,000文字書いたので、それでよしとしておきます。

 んじゃまた。

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不二川巴人
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