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J1 2024第31節 広島×横浜FM(2024.9.22)観戦レポ
前節、首位を明け渡したサンフレッチェ。この試合をどう戦うか。
今節のホームゲーム 対横浜FM戦のチケットは発売当日にほぼ完売。リーグ戦クライマックスに向けての大一番。
試合前、2位広島は首位に勝点3差の56、7位横浜FMは勝点41。
横浜FMは天皇杯・ルヴァンカップとまだ優勝可能性が高い試合が残っているので、リーグ優勝のためにここはどうかサンフレッチェに勝ちを譲って欲しい!笑
成績が近接する3チーム。
横浜FMは5日前のACLアウェイで韓国・光州に7−3で大敗していますが、主力はターンオーバーで体力万全、今節に向けてはモチベーションも高そう。
首位町田は1日前に先行して第31節札幌と戦い、スコアレスドロー。勝点積み上げ1のみで足踏み状態に。
そして、神戸はほぼ同時刻で試合進行していましたが、こちらは新潟に対し流石神戸と思わせるアディショナルタイム逆転弾で3−2と勝ち越し、首位追撃体制は変わらず。
現状3チームがJ1リーグ優勝を争う有力チームとなっています。
今節は、エディオンピースウィング広島参戦で初の横浜FMゴール裏の真上にあたる「ノーステラスシート」で観戦。
理由は、年1回訪れる横浜FMサポとの同行観戦となったため。
メインエリアでの観戦を考えたのですが、今回は特別にこの席を確保。
ミックスシートがシーズン途中で廃止されてしまったEピースでは他チームサポと一緒の観戦となると制約があります。
マリノスユニ着用は不可で表だった応援もできないシートですがそのルールを飲んでもらってこの席をチョイスしました。
このエリアで体感した様子もレポートします。
さて、横浜FM戦、結果はいかに?
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●サンフレ大勝!圧巻の6発!6−2で広島勝利、首位奪還!
結果は、広島は横浜FMに対して 6-2で圧勝!
クラブJ1記録に並ぶゴール数で広島勝利となり、首位を奪還。
広島サポーターにとっては歓喜で大興奮のゲーム。
一方、横浜FMサポーターにとっては思いもよらない得点差がついた衝撃の走る試合となりました。
<前半>
試合は立ち上がりの3分、広島は町田ばりの意表を突いたロングスローをピッチへ。
一旦加藤選手がボールを受け、その後切り込んできたトルガイ先生(アルスラン選手)へ。さらに切り込んできたパシエンシア選手へとボールが渡りペナルティエリア内で怒涛の攻勢。
最後は東選手のパスを受けた加藤選手左足一閃!広島早々に先制!
最高の立ち上がりとなった広島。選手たちのコンディションは良さそうに感じました。
その後前半中盤までは互いのチームの緊張感のある攻防が続き、前半20分には横浜FMの井上選手が左サイドから永戸選手へパス。
ヒールで合わせ再度井上選手へパスが供給されやや距離のある位置からのシュート。
試合は振り出しに。
このあたりから、広島は攻めの姿勢を強め、前へ前への展開。
22分、ペナルティエリア手前でややゆったりしたドリブルで前進し、急にスイッチを入れてスピードを変えた広島 トルガイ先生がペナルティエリア外から豪快なミドルシュートを放ち、ゴール‼︎
広島は再び2-1とリード。
さらに40分、広島 加藤選手が右サイドからクロスボールを供給、正面に走り込んできた広島 トルガイ先生がダイレクトシュート!!!
広島3-1とリードを広げる。
打つぞ打つぞと見せず、シュートモーションは大きくないのに一瞬のインパクトで確実に速いシュートが打ててしまう。
「紫の魔法使い」と呼ばれる同選手の凄さをこの得点でも体感。
移籍後7試合で7得点目と広島優勝のためには絶対に外せない選手となりました。
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個人的に貴重な画角
この試合で唯一、広島にとって残念だったシーンは前半アディショナルタイム。
2点リードのまま後半を迎えられそうな雰囲気がありましたが、広島に在籍したことのある横浜FM アンデルソン・ロペス選手がペナルティエリア前から徐々にドリブルで侵入、そのまま広島DF陣をかわしてゴール。
再び1点差として前半終了。
<後半>
後半からベンチスタートとなった広島 新井選手が交代で出場。その新井選手、うずうずしていたのでしょう。
試合開始直後の3分、混戦の中、横浜FM選手たちのマークがバラけたところをうまくドリブルで前進、ペナルティエリア内まで侵入後、ゴール左に鋭いシュートを打ち込み4-2とリードを広げる!
さらに広島は15分、右サイドから広島 新井選手の折り返しに合わせた加藤選手のシュートで追加点!
5点目かと思われましたが、長い長いVAR判定の結果、オフサイド判定となり、ゴールは取り消しに。
この試合、メキシコ人国際審判員が主審となっていて、コミュニケーションは英語で行われるため、VARルームとの交信にやや時間がかかったものと思われます。
微妙な位置の確認に手間取ったのもありますが、素晴らしい連携からのシュートだっただけに残念な判定となりました。
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しかし気にせず積極的に攻め上がる広島
その後も攻勢の手を緩めなかった広島は、35分に途中出場の広島 満田選手が実力発揮。
得点してくださいと言わんばかりの優しい100点満点のクロスに左サイドで待っていた広島 東選手が確実にダイレクトシュート!5点目!
さらにアディショナルタイム。広島を牽引してきた柏選手が久々のリーグ戦出場となり、必勝体制へ。
その柏選手が正確なコーナーキックを右サイドから繰り出し、これまた久々の出場となったソティリウ選手がダメ押しのヘディング弾!
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ゴールを決めた選手表示はハロウィン仕様
広島が6-2で大勝!
町田を得失点差でかわして再び首位に浮上した試合となりました。
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同行した横浜FMサポによれば滅多に起こらないブーイングだとのこと
気持ちはお察しします
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●所感
久々大量得点の試合を観ることができ、認定されなかったゴールシーン2回含め8回も会場で立ち上がって喜べたゲーム。
同行者の横浜FMサポーターには申し訳ないのですが、これほどの大差がつくとは思いもよりませんでした。
広島はリスクを恐れず、徹底して前に進みながらも連携を意識しながら試合に臨んでいたことがはっきりとわかる試合運び。
ベストゲームの一つとなりました。
<個人的な所感>
・カップ戦などで疲弊していた広島の選手たちの体力回復度が好転していて、最高のパフォーマンスを見せた試合。
・横浜FMは天野選手が途中負傷交代してからリズムがおかしくなっていた印象。これがなければもっと競っていた展開になっていた可能性も。
・苦手意識の強かった横浜FM戦。今シーズン1回目の対戦では惜敗したが、今節の試合内容で自信を取り戻せた。
・トルガイ先生は今日2得点。とにかく凄い選手としか言いようがない。
・得点力が課題と言われていた広島は今や得失点差では他チームを大きく上回る+29、得点数は61で1位。チームとして最高の完成度に近づいた試合。
・広島 ベンチ選手はレギュラークラスの実力揃い。この戦力で残り少ないリーグ戦では総力戦で戦えるとあらためて感じられた。
次戦は首位決戦ホーム町田戦。
広島に対する久々の優勝へ向けて期待が高まっていますが、敗ければ残り試合少ない中、一転窮地に追い込まれる試合になります。
神戸との直接対決はなく、神戸も諦めず勝ち続けている状況もあり、優勝チームはまだ見えていない状況。
広島・町田・神戸の3チームが現段階でJ1リーグ優勝最有力といわれていますが、残り7試合のリーグ戦の戦い方で順位が変動する緊張感のある2ヶ月となりました。
・3チームともに現在絶好調の京都との試合を残していて京都に勝ったチームは有利な状況になるので注目すべきゲーム(広島・町田はホーム開催、神戸はアウェイ開催)
・広島は町田戦が終わると、磐田(AWAY)・湘南(AWAY)・京都(HOME)・札幌(HOME)と、J1残留争いをしているチームとの対戦。楽には戦えない状況。
広島が参戦している「ACL2」
ACLEの下のカテゴリーに入るアジアクラブチームのカップ戦。優勝すると参加料など含め約5億円がクラブへ入ります。
決勝のみが一発勝負(広島が決勝進出ならEピース開催との話も)、優勝すれば来シーズンのACLEの出場権が得られる大会。
J1優勝の3億円より稼げる大会なのでこちらも優勝目指したいし、リーグ戦優勝は賞金以上に欲しいタイトル。
リーグ戦と同時進行するACL2へどのようなメンバーで参戦していくのかということも考えていかねばなりません。
今季、流れがありながらサンフレの選手たちが体を張って勝負するサッカーを続けていて、観戦していても時間があっという間に過ぎていきます。
また、今季は良い経験・悪い経験含め優勝戦線に残れるだけの経験を積んだベテラン・若手選手ともにベンチに控えていて、いざというときに総動員できる体制が整っている。
最後はその差で勝ち抜けていってくれるのではないかと期待しています。
そんなサンフレッチェの様子を見て、是非優勝して欲しいと願いつつ残り試合、熱い応援を続けていきたいとあらためて思いました。
今節の試合後、同行した横浜FMサポーターとともにスタジアム内の案内で30分ほど滞在。
私自身もナイトゲーム後のスタジアムに長く滞在したことがなかったので、貴重な時間となりました。
その様子を下記写真でご覧ください。
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広島 東選手
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素晴らしい眺め
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絶景でした
●ノーステラスシートは居心地良かった!相手チームゴール裏の様子も体感
結論から言いますと、初参戦した「ノーステラスシート」は居心地が良かったです。
ピッチと距離があるかと思っていましたが、傾斜がついた座席位置なので縦にダイナミックに見渡せてこの席は今後チョイスしたい席のひとつとなりました。
また、相手チームゴール裏の応援の様子が真上から見渡せ、これはこれで貴重な体験。
広島ゴール裏の声援やチャントはまだまだ相手のゴール裏を圧倒するものではないこともこのシートに座って体感することに。
同行した横浜FMサポからの質問。
「広島ゴール裏の左端・右端のエリア一帯のサポはなぜ大人しく座って応援しているのか?」と痛いところを突かれましたが、過去のエディスタ時代の流れから未だ「立って応援する・しない問題」が解決されていないのだということを説明しました。
相手ゴール裏エリアから初めて広島ゴール裏の様子を真正面から見ましたが、立っているサポと座っているサポが混在するまだらな様子は思った以上に目立つことがわかり、私自身少しショックを受けました。
この問題はJ1チームの中でも広島独特というべきもので、今後ホームゲームで応援圧をかけるのであれば席割りのルールをさらに明確化しないといけないのではと思いました。
●広島で一番早いハロウィーンイベント「超熱狂バイオレットハロウィーン」が勝利を後押し
今節といよいよ正念場の次節ホーム町田戦において、広島で一番早いハロウィーンイベント「超熱狂バイオレットハロウィーン」が開催されます。
試合前からハーフタイム、試合後までを盛り上げ勝利を後押しするイベント。
ホーム戦イベントは正念場の2戦、気合が入っています!
選手紹介や得点者のスタジアム内表示もハロウィーン仕様。
徹底していて盛り上がっていました。
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超熱狂バイオレットハロウィン
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紫のペンライトを持ちながら観客が踊りに参加
●オクトバーフェストでドイツを楽しむ
試合当日の夜の会食、横浜FMサポにとっては残念会、私は祝勝会。
年1回リクエストされ必ずお連れしている店で、新鮮な瀬戸内の幸を堪能して横浜FMサポは一気に機嫌が治っていました。笑
その翌日はエディオンピースウィング広島付近にある「広島ゲートパークプラザ」で開催中の「オクトバーフェスト」で翌日あらためて勝利の美酒を。
ビール一杯の値段が1600円超えとちょっとお高めでしたが、普段なかなかいただけない品種のビールを堪能することができました。
敗戦したにも関わらず、横浜FMサポーターもこの会場で何人も見かけました。
毎年この時期開催しているようですので、来年もこの時期の試合では立ち寄ろうと思っています。
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