
J1 2024第30節 鹿島×広島(2024.9.14)観戦レポ
前日の金Jで第30節を戦った神戸はホームでC大阪を2-1で破り、試合前の時点で首位広島、2位町田と並び3チームが勝点55と並ぶ大混戦。
予想はしていましたが、神戸はしっかり勝点積み上げ。
J1リーグ タイトル争いは熾烈です。
今節は4位鹿島とのアウェイ戦。
鹿島はなんとホームゲームで今季負けなしで、また、試合も3週間ぶりとベストコンディション。
一方、前試合のカップ戦から中2日で立ち向かうサンフレッチェ。
広島にとってみれば、今節勝点を積み上げ神戸から広島はしぶといと思われるか。勝点を積み上げられなければ、鹿島が優勝戦線に残るチャンスが生まれる。
さて、結果はいかに。
●東京駅からの直行バスで向かうカシマスタジアム
東京からカシマスタジアムへのアクセスはいろいろ選択肢がありますが、私はバスかレンタカー利用と決めています。
現在はゴール裏応援が少なくなったのでほぼ東京駅八重洲口からの直行バス一択。
試合開催日に運行される直行バス「カシマサッカー号」をネットで事前予約し乗車しました。
1日3本しかない直行臨時便。
これを予約しておかないと、当日バス停に長時間並んで臨時直行便か各駅停車の定期バス便を利用しなければならないので試合参戦が決まったらなるべく早くの予約がお勧めです。

予約なしだと各停バス待ちを強いられます


試合開催日のみ列車が到着するという珍しい駅です
途中若干の渋滞はありましたが、1時間45分かけてスタジアム到着。
今回初のカシマスタジアム観戦という同行広島サポと試合前にジーコ像を見たり、カシマスタジアム名物スタグル「もつ煮込み」と現地で丁寧につくってくれるレモンサワーを買い込み観客席へ。
地元商店の方が丁寧に仕込み提供してくれるもつ煮込みはお勧めで、カシマでの観戦時は必ずいただいています。

サッカーボールオブジェ

個人寄贈だそうです



●試合開始前の様子
今節、アウェイゴール裏席は完売とのこと。
私たちが陣取ったコーナー付近の指定席も多くのサンフレッチェサポーターが。
アウェイへのサンフレサポ集結熱量は年々高まっていると感じています。


ほぼ満席に近いサンフレサポーターが集結したアウェイエリア
サンフレッチェ公式では1500人ほど来場したようです

●試合は終盤まで広島リード その後追いつかれ2-2ドロー 2位へ
広島がリードを守り切れず2-2の引き分け。リーグ戦の連勝は7でストップして首位陥落となった。
<前半>
5分、右サイドから広島 中野選手からのクロスボールにペナルティエリア内に位置したパシエンシア選手がうまく収めてシュートを打つが相手キーパーに阻まれる。
17分、私が見て右サイドコーナー付近で鹿島のコーナーキック。鹿島 知念選手がドンピシャのヘディングで先制点。
サンフレのマークが外れていてここまでの堅守があっただけに悔やまれるが、コーナーキックは素晴らしい軌道だったので失点は仕方がない面も。
しかし、2分後には広島のコーナーキックで得点チャンスを得る。
新井選手からのキックをパシエンシア選手が合わせてヘディングシュート!これが決まりすぐさま同点に。
パシエンシア選手加入後初の得点は豪快ヘッド!
素晴らしい同点弾に広島サポーターは沸き立ちました。

22分、鹿島がまたしても右サイドからのコーナーキック。走り込んで合わせた植田選手のヘディングシュートはゴールポスト直撃。
広島は難を逃れた。
この試合での鹿島決定機となるコーナーキックに対する広島のマークには課題があると感じました。
是非チームで修正を図ってほしいところ。
27分、広島 パシエンシア選手がペナルティアリア付近で鹿島選手に囲まれながらも上手いパス出し。
パスを受けた加藤選手がシュートを試みるも鹿島にブロックされ、その後ペナルティエリアから外に構えていた佐々木選手へパスを送り、ミドルシュート。
余裕のあるミドルで決まったかと思いましたが、枠の外。
決めてほしかったですが…疲労蓄積の影響があったようにも見えました。
36分、左サイドでボールを収めていた広島 川辺選手が鹿島選手を股抜きしてペナルティエリアへ侵入。
真正面から走り込んできた広島 松本選手へパス供給。そのパスにうまく合わせ逆転ゴール!
流れの中からの完璧な得点となりました。
松本選手は最近スタメンで長時間出場し疲労蓄積しているはずですが、よく走り疲労を感じさせない活躍。
試合は後半へ。

逆転
<後半>
後半は広島に疲れが見えてきてスピードが落ち、前半のプレーぶりが失われ、鹿島に押される展開が続く。
しかし、お互いに決定機が訪れず、息詰まる攻防を見守る展開に。
鹿島にも逸材が。
17歳FW徳田選手が交代でピッチに。
37分過ぎ、元広島で鹿島移籍した藤井選手から鈴木選手へパス。そのボールを徳田選手に送ってペナルティエリア内で反転してシュート、同点に。
シュートセンスがある若手選手が鹿島にはいました。鹿島 クラブ史上最年少ゴールだそうです。
45分には途中出場の広島 満田選手がセンターからボールを保持しながら爆走。最後はペナルティエリア手前から鹿島選手をかわしミドルシュート。
相手GKのファインセーブで得点ならず。
アディショナルタイムには逆転の可能性の高かったシーンが。
ペナルティエリア左から余裕のあるクロスを送ったボールにヴィエイラ選手がヘディングシュートを枠内に放つが、相手GKが右手でギリギリ触ってボールはゴール左隅にコロコロ転がり枠外へ。
勝ち越しならず…
残念でした。
試合終了後、懸念していた広島選手の疲労度は極限に達していたようで、ピッチの中の6人ほど倒れ込む様子も。

勝点1を積み上げたが、町田が福岡に勝利したため、2位へ。
首位との勝ち点差2、3位神戸との勝点差は1となり、1〜3位は大混戦状態が続くことになりました。
<今節終えての順位・勝点>
1位 町田 勝点58 得失点差24
2位 広島 勝点56 得失点差25
3位 神戸 勝点55 得失点差19
4位 鹿島 勝点49 得失点差10


拍手が広島サポーターから
●所感
広島は8連勝を逃して首位陥落。しかし、試合後は広島サポーターから大きな拍手が送られました。
その理由は
・広島の10日間で公式戦4試合をこなすという超人的な過密日程での戦いぶりを見ていて、その環境下でやるべきことはやり切ったという試合内容だったこと
・今季リーグ戦アウェイ試合で負けは1試合のみ。その実績通り勝利とはならなかったもののドローの結果を残し価値ある勝点1を積み上げられたこと
最大期待していた結果ではありませんでしたが、今節の戦いぶりは十分なものでした。
私自身、9月8日ルヴァンカップ名古屋戦、11日天皇杯G大阪戦、そして今節J1リーグ鹿島戦と7日間3試合を生観戦。
どの試合も接戦、結果は紙一重といった内容で戦い続けていたサンフレッチェ広島の選手の姿勢には拍手を送りたいです。

次戦は横浜FM、さらに町田とホーム戦。
連戦での走り疲れで最後のシュート場面で踏ん張りが効かない可能性もあるので、久々の1週間空きの機会が訪れるので選手にはリフレッシュしてもらい万全な状態をつくってもらいたいです。
過去広島が経験してきたリーグ戦土壇場逆転優勝、ギリギリでの戦いを経た優勝がリーグ終盤に必ず活きると信じています。

帰路の大渋滞を経て約2時間かけ東京駅直行バスで移動