第104回天皇杯全日本サッカー選手権大会 準々決勝 広島×G大阪(2024.9.11)-広島2024年最後のカップ戦“終戦”-
3日前、ルヴァンカップ準々決勝で120分+PK戦を総力戦で戦い敗れた満身創痍なサンフレッチェ。
一旦、東京での仕事に戻り、再び天皇杯開催当日午後から急ぎEピースへ。
今回は在京のガンバ大阪サポーターから是非応援に行きたいという申し出があり、急遽チケットを取ってバタバタと移動しました。
キックオフ前には間に合う時間に現地着。
今回は開業したエディオンピースウィング広島の前に広がる広大の芝生広場 hiropa!からスタジアム入り。
蒸し暑い時間ではありましたが、芝生に座ってくつろぐサポーターを多く見かけました。
エディオンピースウィング広島開業後、初の天皇杯ゲームの開催。
満身創痍な状態で多少の入れ替えはあってもメンバー替えをせず臨むこの試合。
ホームの利を活かして準決勝進出を期待して参戦です。
●天皇杯の試合進行は“シンプル”がコンセプト
天皇杯はJリーグやルヴァンカップと違い、“シンプル”がコンセプト。
今回、現地参戦してみての気づき。
・練習中やハーフタイム、試合後に至るまでBGMがない会場
(ただし、唯一入場のシーンはお馴染みの「日本サッカーの歌」が会場に流れました。“ララララ~ラ ラ~ラ ラララララ”と女性ボーカル入りバージョン。坂本龍一さん作曲の名曲です)
・派手な音響・照明などの演出も一切なし
・両チーム選手記念撮影時もスボンサーボード掲出やマスコットも登場しないシンプルさ
・座席配分は両チーム平等 リーグでは販売されないプレミアムシートも開放
・二層以上の座席は販売されず
・場内ビジョン表示も天皇杯オリジナル仕様に
・アナウンスは感情を入れず淡々と。ゴール後のアナウンスも同様
などなど。
これが天皇杯なんだという独特な雰囲気を味わってきました。
●試合結果は広島惜敗1-2でG大阪に敗れ準々決勝敗退
直近のルヴァン杯から中2日の広島。対するG大阪は試合延期もあったため、なんと18日ぶりの公式試合。
先制したのはG大阪。
前半14分、ペナルティエリア手前でG大阪ウェルトン選手からのパスを受けた山田選手が低く鋭いミドルシュートを放ち、ゴール。
しかし、広島はその2分後ボール奪取すると加藤選手がパスを受け、こちらも強烈なミドルシュートですぐさま同点弾!
試合は振り出しに。
その後は双方拮抗した展開で試合が進みました。
前半終盤、先発した広島18歳中島選手が肉離れなのか2度ほどピッチに倒れこみ離脱。
同点のまま前半終了。
後半も一進一退の攻防が続く。
広島に多くの決定機が訪れたものの得点には至らない。
そんな中、34分にG大阪が勝ち越す。
またしても左サイドのウェルトン選手がパスを送り、ペナルティエリア手前で受けた岸本選手がシュート。左サイドネットに決まり、追加点。
広島は7分と長いアディショナルタイムの最後の最後、ヴィエイラ選手が決定的なシュート場面を得るがゴールせず。
試合終了。
G大阪が4大会ぶりに準決勝進出。
広島は2大会ぶりの準決勝進出とはならず敗退となりました。
●所感
広島は4日間で2つのカップ戦で連続敗退する厳しい結果に。
ターンオーバーせず選手固定でリーグ戦から中2~3日でカップ戦を3戦連続で戦ってきたことに敬意を表したいと思います。
選手の入れ替えはそろそろしていかないといけないのでは?と思いつつ見届けていました。
広島はルヴァンカップ・天皇杯ともに多くの決定機をつくれていたので試合自体の流れは悪くなかった印象ですが、やはり決定力の差と、通常の状態なら対応できた守備でほんのちょっとの綻びを生じたところの差が結果に現れたと感じました。
ここから先、ACL2の試合以外、過密日程を考えなくてよくなっていくのでリーグ戦全集中してもらえたらとは思いますが、3日後にはリーグ戦での重要な試合となるアウェイ 鹿島戦が迫っています。
キャプテン佐々木選手や中島選手のケガの状態や他の選手の体力回復度合いが心配の種。
鹿島は今季、ホーム カシマスタジアムでの試合は無敗、8月25日以来の公式戦ということで万全な体制で臨める試合。
広島は圧倒的不利な状態でアウェイに乗り込みますが、優勝の可能性を見いだせるかどうかの大切な試合。
私は現地入りしできる限りの応援をしたいと思っています。