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ルヴァンカップ プライムR準々決勝 第2戦 広島×名古屋(2024.9.8)観戦レポ-広島カップ戦“終戦”-

 カープ×ドラゴンズ 戦観戦終了後、メイン観戦となるルヴァンカップ準々決勝第2戦 広島×名古屋。

 第1戦はアウェイ名古屋で広島が1−0で勝利。
 2本のオフサイド判定となった名古屋のシュートなどを凌ぎ、少ないチャンスを確実に得点した広島はアウェイでの厳しい戦いを制し、ホーム戦を迎えます。

 第2戦で同点か勝利でサンフレッチェが準決勝進出。

 ほぼターンオーバーしない状態でリーグ戦・ルヴァンカップ・天皇杯と連戦続きのサンフレ。
 これはスキッベ監督の方針なので、各試合の戦況に応じて良いタイミングで選手交代していくかということが重要になってきているように感じます。

 そんな中、より選手層を厚くするための補強に関するビッグニュースが。


●元ポルトガル代表 FWパシエンシア選手 広島へ完全移籍!

 元ポルトガル代表 ゴンサロ・メンデス・パシエンシア選手の獲得が目前かとの報道がポルトガルメディアに出てから待てども待てども正式発表がありませんでしたが、ついに。
 
 9月2日、正式に広島完全移籍で入団が決定しました。背番号は99。

 サンフレが新スタジアムオープン初年度におけるJ1・天皇杯・ルヴァンカップ・ACL2タイトル獲得のためサンフレッチェフロント・スキッベ監督の本気度を感じます。
 
 ドイツとのご縁は過去の広島サッカーの歴史でも深いものがありますが、今年は本当にさらに強い繋がりになりそうです。

 今年度は昨年の加藤選手、今年に入って大橋選手・新井選手の獲得に沸きサンフレ躍進の原動力として活躍。
 一方で、長年サンフレとともに歩んできた野津田選手や若手中心選手として活躍してきた川村選手、そしてわかってはいたもののワンシーズン過ごさず移籍したポイントゲッター大橋選手が海外移籍。

 加入・流出が繰り返された今年度。7月に現在大活躍中のトルガイ先生加入に続き、最後の最後にビッグニュース。

 ブンデスリーガ フランクフルトで長谷部選手・鎌田選手とともにプレー、その後ラ・リーガ セルタへ移籍、さらに昨年は元広島 浅野選手とともにブンデスリーガ ボーフムに所属。
 過去UEFAチャンピオンズリーグにも出場。

 187cmと高身長、4大リーグ所属で実績十分な30歳のストライカー。こんな選手がJリーグに参加してくれるとは!驚きです。

 現在サンフレッチェに所属している外国人選手が故障から復帰ができず、補強が望まれていました。
 より一層前線での決定力に厚みが出てくるので本当に楽しみにしています。

この試合からいよいよベンチ入り!
ようこそパシエンシア選手
パシエンシア選手の背番号は99

●ルヴァンカップ 第1戦の勝利を活かせずホームで敗戦し終戦

 サンフレッチェ広島はルヴァンカップ 準々決勝 名古屋に2戦合計2-2、決着つかずPK戦にもつれ込み、敗戦。
 今年度カップ戦の旅はここで終わりました。

日曜日にも関わらず、名古屋サポーターも大勢Eピースに来場
選手入場時に掲げたハリセン兼用ボード 願いは叶わず…
選手入場
いつもよりセンター寄りの席で観戦

 前半9分、元広島 パトリック選手に変則的な流れになったシュートを止められず先制される。

名古屋先制 パトちゃんゴール 健在ぶりを目の当たりに

 その後は広島ペース。しかし、何度も決定機を迎えるもゴールならず。

夏の期間ホームゲームで開催されてきた超熱狂フェス
当初の予定では今試合が最後らしい
今試合、後半開始後に川辺選手と交代
45分以上出場となった18歳 中島選手
レギュラーでもやっていけるレベルへ成長
連戦で疲労度はMAX なんとか戦い続けるサンフレ戦士

 後半20分、期待のFWゴンサロ・パシエンシア選手が登場。待ちに待った出場となり会場は大いに沸きました。

パシエンシア選手 加入後初めてEピースのピッチへ
ゴンサロ パシエンシア選手
選手交代バージョン表記
ルヴァンカップ 準々決勝第2戦
20,993人の観客

 しかし、後半も再三の好機を生かせずに2戦合計1-1で終了し延長戦へ。

広島延長を見据えてか、延長なしで決めきるのか
広島 加藤選手と満田選手が後半35分に交代

 延長前半12分に広島にようやく待望のゴール。

 広島は相手エリア右サイドにて直接フリーキックを得ると、東選手が角度のないところから左足でキック。
 やや大きめに弧を描いたシュートは、名古屋GKランゲラック選手が伸ばした手の上を越え、左サイドネットへ。
 素晴らしいゴールとなり、ここで2戦合計での点数が名古屋を上回る。

延長前半 広島 東選手の美しい放物線を描く直接FKが決まり、2戦合計での勝ち越し弾!
さぁ、あとは守備と適切な攻撃で勝利を!
延長前半で広島同点に追いつく
必勝体制で臨む後半

 しかし、悲劇は延長後半7分に訪れる。

 交代したばかりの広島 越道選手が名古屋選手からの鋭いシュート性のパスをペナルティーエリア内で防ぎきれず、ゴールネットを揺らしてしまう。

 さらに、延長終了間際、名古屋 三国選手の鋭いヘディングシュートで万事休す、かと思いきやバー直撃。
 さらにこぼれ球を名古屋 稲垣選手がカバーしシュートするがノーゴール。

 試合はEピース初のPK戦に。

主審の裁定のブレにどうにも納得いかず遂にキレてしまう広島スキッベ監督

 コイントスの結果、広島 佐々木キャプテンは先攻を選択。したがって、PK戦は名古屋サポが応援する側のエリアで行われることになりました。
 この選択は良かったのかどうか、今でもモヤっとするところです。

PK戦前 サンフレ円陣
延長戦で追いついた名古屋も円陣

 広島はなんと、1本目に今試合デビューしたパシエンシア選手が蹴ることに。残念ながらシュートはゴールのはるか上を超え、失敗。
 2本目の満田選手、4本目の松本選手はいずれも名古屋GKランゲラック選手のセーブによりゴールならず、失敗し終戦。

 一方名古屋は着実にPKを決め、また2本目の名古屋PKはGKのランゲラック選手の豪快シュート。
 GKが蹴るシュートではないと思ったほどスピード、精度が高い選手。
 今季で名古屋退団だとのこと。
 あらためて素晴らしいGKだと感じました。

広島 PK戦にもつれ込み敗戦
名古屋ベンチ歓喜の瞬間

 広島は7月10日からのリーグ戦7試合、天皇杯2試合も含めて公式戦連勝は10でストップ。

●所感

 残念な結果となったルヴァンカップ。

 ターンオーバーしないと決めた広島は何とか選手をやりくりして戦ってきた中での結果。

 今の選手の状態を考えれば、よく戦い続けていると思っています。

 この試合も広島の決定機は数多くあっただけに、シュート精度については課題として浮き彫りになったと思います。

 惜しむらくは、越道選手のオウンゴール。
 相手のシュート性のパスは大変鋭く、オウンゴールとなったことはギリギリの対応がしにくい状況だと現地で見ていて思いましたので責められないプレーでした。

 まだ志知選手など守りに入らなければならない場面で投入できる選手がいるので、ベンチに入れてみても良かったかなとは思いました。

 PK戦になったところで名手ランゲラック選手がいる名古屋が優勢な状態になるという予感はありましたが、それ以上にPK慣れしていない広島という印象も同時に感じた試合。

 一夜明け、ようやく結果を受け入れられる状態になりこの記事を書きました。笑

 この結果で広島はリーグ戦・天皇杯に集中できると思うことにしました。
 
 ただ、不安な点はいろいろ。
 
 天皇杯は中2日で開催され、その後アウェイの鹿島戦も中2日での開催。
 120分総力戦で戦った広島の消耗度はかなりのものかと思いますし、キャプテン佐々木選手は試合後足を引きずっていたり、トルガイ選手も負傷交代との状況。
 十分なプレーが今後のリーグ戦・天皇杯でできるかどうかも不透明。

 ホームであるEピースの芝はところどころ黄色く変色したり芝がない箇所もあり、ピッチ環境面でもやや問題がある状況。

 期待のパシエンシア選手もチーム合流してからの期間が短く、コンビネーション面ではあまりフィットしているとは言えない状況で今後の試合の中でどう調整していくのか。
 
 などなど。

 それでも天皇杯、リーグ戦と勝利を期待したいです。

 名古屋 選手・サポーターの皆さん、ルヴァンカップ準決勝進出おめでとうございます。

躍動した広島 しかし決定機での精度は課題
がんばって欲しい
サンフレを応援し続けます!
残るリーグ戦・天皇杯に期待!

●ハシゴ観戦について

 カープ-サンフレ ハシゴ観戦者、今回結構見かけました。

 マツダスタジアム前からエディオンピースウィング広島へのアクセスバスがあり、試合終了後はバス停の前にかなりの方が並んでいました。

 ちなみに、ドラゴンズ-グランパス ハシゴ観戦者を何名かバス停で確認。
 いるのかも、と思っていましたがいるんですね。笑

 広島と名古屋の野球・サッカーハシゴ観戦は今回2連敗…名古屋に軍配が上がりました。名古屋からのハシゴ観戦者にとっては最高だったと思います。

 おめでとうございます。

敗戦直後 夜のエディオンピースウィング広島