J1 2024第34節 湘南×広島(2024.10.19)観戦レポ-首位キープ-
今節は東京サンフレサポーターとともに久々のアウェイ湘南戦に参戦。コロナで観戦に制限のあった2021年以来3年ぶり。
試合の行われるレモンガススタジアム平塚へは平塚駅から神奈中バス運行のシャトルバスで移動。
平塚市総合公園内で下車し、公園内を少し散策しながらスタジアムへ向かいます。
なぜか、降車場からすぐのエントランス付近に牛が登場 笑
のどかな雰囲気。
遊歩道沿いには小腹が減った時に困らないほどスタジアムグルメ(湘南ベルマーレフードパーク)の出張店舗が並んでいます。
前節から約2週間ぶりのJ1リーグ。J1第34節は金土開催。
首位を争う2位神戸は金曜開催。FC東京とホームで戦い、2-0でFC東京が神戸を破る結果に!
私は翌日の広島戦試合前に2位神戸の動向が気になりDAZNで観戦。
もちろんFC東京推しでみてしまいました。
<神戸×FC東京の様子>
1点目は前半にFC東京 遠藤選手の難しい折り返しをダイレクトシュート、後半早々にはFKから神戸GKが弾いたボールに荒木選手がうまくヘッドで合わせ追加点。
通常ならしませんが、思わずFC東京のゴールに拍手を送ってしまいました! 笑
シュートは4本で効率的な得点。
一方、神戸は前半圧倒的に攻め、後半は大迫選手・酒井選手・武藤選手がそれぞれ得点に繋がりそうな惜しいシュートを繰り出すが得点ならず。
FC東京は守備を固め神戸に決定機をなかなかつくらせず、神戸 怒涛の攻めにも必死に耐え、時間がジリジリと過ぎていく展開。
驚くべきは長友選手。スターティングメンバーに入っていましたが、動きがとても良くしかもフル出場し最後まで走りまくっていてまだまだ現役選手としての実力が発揮できる状態。大変驚きました。
仲川選手・俵積田選手が不在の中、FC東京の今節はお見事。
2位神戸は9試合ぶりの黒星、勝点積み上げならずステイ。
まさかの追い風が広島に吹いてきた金Jでした。
広島は今節、湘南を破れば勝点差を広げられる大チャンスが巡ってきました。
首位広島、前節は磐田を破って3連勝中。11戦負けなしの状況。
また、加藤選手は3戦連発中と今節も得点への期待が高まっています。
スタジアムのアウェイサポーター席は完売。私たちが応援するメイン側も多くのサンフレサポーターが集結する良いムード。
優勝に向けて関東サンフレサポはもちろん、広島からも大勢のサポーターが応援に駆けつけております。
舞台は整った。
あとは選手の躍動を期待するのみ。
さて、結果はいかに。
●結果は…広島が湘南に逆転負け
広島から大勢のサンフレサポーターがレモンガススタジアムへ押し寄せ声援を送った試合だったが、湘南は選手の残留争いを抜け出したいという執念が試合最後まで途切れず、広島の数々の攻撃を凌ぎ、数少ないチャンスを得点にして勝利した試合。
<前半>
広島は試合開始から主導権を握り、ほぼハーフコートゲームの状態が続く。
広島 加藤選手のヘッド、トルガイ先生のミドルなどで攻撃が続き、調子の良さを感じさせる出足。
前半18分には広島 川辺選手がペナルティエリアのかなり手前から強烈なミドルシュートを放ち、会場がどよめく。
25分には広島 中島選手からゴールに向かうやや長いクロスをフリーの加藤選手が受け、ループ気味のシュートを打つもゴール左に外れる。
一方的に近い広島の攻撃が続く中、28分、左サイドから広島 加藤選手が右サイドにほぼフリーに構えていた中野選手へボールを送ると、ペナルティエリア右隅付近から豪快なミドルを放ち先制点!
中野選手の今季J1で5得点目。破壊力のあるシュートでした。
その後は湘南もカウンター攻撃を要所で見せるが、広島が堅守で対抗し、前半終盤へ。
アディショナルタイムは2分。前半最後の攻撃となる場面。
湘南のコーナーキックから混戦状態でボールの行方は不安定さを増したが、湘南 キム・ミンテ選手がゴール上部へシュートを放ちゴール。
しかし、その前のプレーで広島 佐々木選手の頭部へ湘南選手が足を上げるファールがあったのではないかということでVAR判定に。
さらに主審によるオンフィールドレビューとなり、モニターチェックへ。
モニターは場内ビジョンにも映し出され、広島サポーターはファールを確信。
VARチェック画像をビジョンに映し出す会場もあれば映さない会場もありますが、湘南は映してくれるようです。
判定まで4分近く長くかかった中、正式に湘南側のファールが言い渡され、ノーゴールに。
そのまま前半は終了。広島1点リードで後半戦へ。
<後半>
広島 後半の入りが悪かった。
後半3分、湘南選手のクロスボールを広島 大迫選手が弾くが、そこに広島側の選手のマークがなく、湘南 福田選手にシュートされ、大迫選手が防ごうとするがスライディングしてしまい手が届かず、ボールはゴールに吸い込まれてしまい失点。
広島の選手はこの流れの中で動きが止まっていたように見えました。
残念。
しかし、その直後、5分には広島 加藤選手→中島選手→松本選手とパスが渡り、松本選手が走り込んできた川辺選手にラストパスを送りそのまま完璧なシュートを放つが、ゴール右ポストに当たり、得点ならず。
その後湘南が息を吹き返し、前半よりもアグレッシブさが増したが、広島も対抗し決定機を作らせずに引くことなく攻撃を仕掛けていく。
20分、広島はカウンター攻撃を仕掛け、いい状態でゴールに向かう。
右サイドから加藤選手→トルガイ先生→川辺選手と渡り、川辺選手が前半同様の位置から豪快なミドルを放つも、湘南GK上福元のセーブで得点ならず。
その後の広島CKから相手ペナルティエリア内で波状攻撃を繰り出し、最後はトルガイ先生が左サイドからコントロールショットを放つもわずかにゴール右へ外れてしまう。
この辺りから、湘南が広島との攻防戦で一歩も引かない状況をつくり、攻撃も力強さが出てきてしまう。
最後まで広島も守らずに得点を狙いにいく姿勢を崩さなかったが、アディショナルタイム1分過ぎ、湘南がペナルティエリアまで一気に切り込むと、後方から走り込んできた湘南 田中選手にその勢いのままシュートを放たれてしまい、逆転。
残りの5分間も攻防が続くが、広島は追いつくことなく試合終了。
湘南は残留を大きく引き寄せる勝点3を上乗せられ、広島は上乗せなく神戸との差も広げられずに今節を終えた。
●所感
優勝戦線に残っている首位広島・2位神戸ともに今節のゲームで敗戦となり互いに勝点の上積みなく順位も変動のない状態に。
これが残り試合が少なくなってから勝ちを意識し過ぎたプレッシャーなのか。
・3位町田は勝点1を積み上げたため勝点差が5に縮まり、優勝争いから脱落したわけではなく、広島は優勝のためには残り4試合一つも落とせない試合になった
・前半はセカンドボールを広島側で回収できる状態が続いていたが、後半は少しバテ気味になり回収率が低下してしまった。その影響で湘南が息を吹き返してしまった
・主導権を握っていた前半に追加点を決めきれなかったことは大きな痛手となってしまった。特に川辺選手は3本とも決定的なシュートを放っていただけに悔やまれる
・広島のベンチメンバーはレギュラーメンバー相当の選手ばかりであり、交代はフレキシブルに決断してほしい。劣勢に至る兆候を察知した時には勇気を持って早めの思い切った交代を望みたい
・広島 FWパシエンシア選手が今節交代出場しなかったのは調子の問題だろうか。結果的に交代枠2つを残して試合を終えたがモヤモヤが残る
いずれにせよ、首位を争う他チームの残り試合の組み合わせや実力から考えても優勝するには残り試合は全勝の覚悟で臨まなければ成し得ない状況になったと思います。
スキッベ監督体制3年目のサンフレ快進撃は、安定感と爆発力を兼ね備えたチームで戦えていることが結果につながっています。
ハイプレスはここのところ功を奏しており、相手陣で素早くボールを奪う回数も多い。
昔のサンフレ攻撃で多かった縦ポン一本ロングパスからの攻撃は少なくなり、見ていて楽しいサッカーを展開してくれています。
怪我人や移籍選手の影響で戦力低下が心配された今季ですが、しっかりその後の戦力強化のための補強を行い、ベンチメンバーの質の高さが安定感をより高めてくれている。
次節はホームに戻り、対京都戦。残り4試合全てが大一番になるJ1終盤。
対京都戦まで2週間も間が空いてしまい、試合勘がなくならないかとても心配ですが、10月23日のACL2対シドニー戦をホームで戦えるので、ここで試合勘を維持し臨んで欲しいです。
サポーターとしては全力で応援して後押しするのみ。
●広島 18歳 MF中島洋太朗選手、プロA契約締結
サンフレッチェ広島は17日、中島洋太朗選手とプロA契約を締結したことを発表しました。
今節も後半30分まで奮闘。スターティングメンバーに選ばれるまでに今季大成長。
2013年まで広島でプレーした中島浩司さんは洋太朗選手のお父さま。
私がゴール裏で「なかじま〜なかじま〜中島浩司♪」とチャントを繰り出していた頃が懐かしくもあり、あれから随分と時は過ぎたんだと感慨深くもあります。
広島ジュニアユース・ユース出身。
既にプロ契約は終え今季J1リーグには数多く出場し、活躍中。プロA契約は時間の問題と見られていました。
先般行われたACL2のアウェイ戦でもゴールを決めるなど成長ぶりを見させてもらっている将来有望な選手のひとり。
広島の至宝といわれるほどの落ち着き払ったプレーぶりを見させてもらっています。
来季以降、本格的に中心選手になっていけると期待しております。
●広島のバンディエラ 元日本代表 青山敏弘選手 今季限りで現役引退を発表
広島のバンディエラ 青山敏弘選手が今季限りでの現役引退を今節開催翌日に発表しました。
岡山 作陽高校から04年に入団。広島が優勝した2012年・2013年・2015年の中心選手のひとり。
私はゴール裏で声を枯らして応援していた最盛期でしたので、活躍ぶりは今でも思い起こされます。
2018年まで5年にわたりキャプテンを務め、数々の名場面を演出してきたボランチ。また、時折見せるミドルでゴールを決めてくれた名選手。
個人的にはブラジルW杯に初めて海外W杯を応援しに行こうと思ったのも、青山選手が日本代表に選出された時だったので。
ロシアW杯にも候補として残っていましたが、残念ながら怪我に泣かされ選出はならず。
代表としては日の目を見なかった感がありましたが、サンフレッチェでは長く活躍し、クラブのために本当に良く頑張ってくれたと思います。
海外含めて他クラブへ移籍せず同一クラブで引退までという選手は国内で稀有。
広島一筋で戦う漢、38歳の現在までクラブの顔である青山選手を手ぶらで引退させられないと選手は思っているはず。
なんとしてでも優勝を勝ちとって欲しいと思っています。
12月1日のホーム最終戦。
優勝に向けて絶対に勝たなければならない試合後に青山選手の現役引退セレモニーが開催されることも決まりました。
優勝への道筋を選手たちには作ってもらえたら青山選手にとって最高の花道になると思います。
●残念会は訳あって急遽町田で
往路は湘南新宿ラインでJR平塚駅からの会場入りでしたが、帰路は小田急伊勢原駅から新宿へ向かうことに。
帰路の平塚駅行きシャトルバス待ちが長蛇の列をなしていて、おそらく30分以上の待ちになるだろうと考え、以前も利用したことのある伊勢原行きのシャトルバスに乗り込むことに。
こちらはすぐに乗車でき、20分程度で伊勢原駅に到着。
さらに、最速達の快速急行にもすぐに乗車できたので、同行者からも早く都心に戻れると喜ばれました。
快調に列車は町田駅に到着。しかし、暫く発車せず停車したままの状態に。
車内アナウンスで生田駅での人身事故のため、新宿駅には1時間以上は到達できない見通しと伝達されました。
横浜線→田園都市線で都心に向かうことも考えましたが、小田急復活を信じ、一旦町田駅で下車して食事しようということになりまして、焼肉店をセレクトし残念会突入。
1時間では復活せず、ほろ酔い気分で2時間過ぎたところで復旧したとの報を聞きつけ、新宿駅へ向かいました。
次節は11月。
待ち遠しい気持ちもあれば、後ろから追われているヒリヒリする気持ちもあり…
これからの一戦一戦、万全な体制で応援し続け、優勝へ導きたいと思いながらの帰宅となりました。