オートファジーダイエット
今回はオートファジーダイエットについてのお話です。
■オートファジーとは?
ギリシャ語で「自己を食べる」という意味で、日本語にすると「自食作用」。
これだけではよく分かりませんが、色々調べてみると
・細胞の新陳代謝をつかさどる機能
・体内の古くなったたんぱく質などを新しく生まれ変わらせる機能
などと説明されています。
食後約10時間で肝臓に蓄積された糖が消失して脂肪燃焼が始まり、16時間経つとオートファジーが働きます。
このオートファジーが、発がん、糖尿病、心不全など様々な疾患の発症を抑止していることや、老化や免疫などにおいて重要な機能を持つことが明らかになってきています。
東京工業大学の大隅良典栄誉教授がオートファジーの仕組みを解明し、2016年にノーベル生理学・医学賞を受賞されました。
■オートファジーダイエット
オートファジーの機能を利用したダイエットのことをオートファジーダイエット、別名「16時間断食」とも言われます。
上記で説明した通り、食後16時間でオートファジーが働くのですが、このとき体の中は軽い飢餓状態となっています。
飢餓状態、つまりものを食べない状態でしかこの働きが誘発できません。
16時間の断食をすると1日の総摂取カロリーが少なくなるため、自然と体重が減少するのです。
■注意点
・ダイエット効果は期待しない
「ダイエット」というと体重や体脂肪を落とすことが目的ですが、実際はオートファジーによるダイエット効果は少ないとされています。
1日2食にすることで摂取カロリーが減少し、体重が減少することはあるかと思いますが、あくまで「健康になるため」と考えた方が良いと思います。
・筋肉の減少
総摂取カロリー減少により、筋肉量が減少する恐れがあります。
たんぱく質を意識して多めに摂ることと、筋力トレーニングをすることが推奨されています。
・食事再開後に注意
断食終了後、いきなり食事をドカ食いしてしまうと胃腸に負担がかかります。
また、血糖値が急激に上昇することも挙げられます。
消化に良いものからゆっくり食べ始め、ご飯やパンなどの糖質を多く含むものは食事の後半に食べましょう。
■実際にやってみた
今回は週末の土曜日から日曜日にかけてやってみました。
土曜日の夕食を18時に済ませて就寝し、翌日日曜日の10時に朝食というスケジュールです。
食後寝るまで5時間、睡眠時間7時間、翌日起床後4時間で朝食、計16時間の絶食。
睡眠時間が含まれますので、思ったほどしんどくはなかったです。
■メリット
注意点も多いオートファジーダイエットですが、下記のメリットもあります。
・12時間以上の空腹時間で胃腸が休まるとされており、腸内環境の改善も期待されている。
・空腹により頭がスッキリし、集中力や記憶力が向上する
・副次的な効果として体重、体脂肪が減少する
まだお試しで1回しか実践しておらず、効果のほどはまだ分かりません。
ただ、便秘症の妻も一緒に行ったところ、偶然かもしれませんがオートファジーダイエット後は快便だったそうです。
■最後に
16時間の断食が辛い時は、途中で糖質が少ない食べ物や水分の摂取は良いとされています。
きつい時はナッツ、ブラックコーヒー、お茶、プレーンヨーグルト、ダークチョコレートなどで繋いでも良いので、気楽に試してみてはいかがでしょうか?
次の週末もまた試していたいと思っていますので、今後もご報告させて頂きます。
もっと詳しく知りたい方は、下記の書籍をどうぞ。
「空腹」こそ最強のクスリ
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