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【失敗談】20代の営業マンに「ネチネチうっとおしい」と言われた話

経営者としての苦悩と成長の記録として残そうと思う。

最近、ある20代の営業マンが会社に数日来なくなって、気になった。出張から戻ってから彼と話す機会を作り話し合った。そこで彼が自分に言ったのは、「アドバイスがうっとおしく、恩着せがましい」だった。
私に対して他にも色々彼の言いたいことはあったが、端的にまとめると「うっとおしい」だろう。


実は過去に、自分の力不足が原因で集団離職が起きて、事業撤退せざるを得なかった経験がある。あのときは辞めていった従業員に対しての申し訳なさと、何とも言えない悔しさが混ざり合って胸に残った。それ以来、経営者としての振る舞いを意識して、従業員やお客さんの前に立つようにしている。

そもそも立ち振る舞いとは何だろうか。

自分が教えて頂いた「経営者としての立ち振る舞い」というのは、ただ従業員にとって「いい人」になることでなく、評価を狙うことでもない。目的達成のために、その場に合った行動を取ることが、経営者としての立ち振る舞いだ。

本質としては、目的を達成するために必要な、経営者としてのあるべき姿とも言えるだろう。

能力は非常に優れているのに、中々人が付いてこない経営者はきっとここに問題があるのではないだろうか。


組織崩壊の原因

組織が崩れる原因には大きく2点あると思う。
経営者の振る舞いが原因で、従業員の反発を生む組織崩壊
社内のルールメイキングが不十分なこと、法整備が整っていないことによる組織崩壊。
もうこの場合は学級崩壊に近い。

気づいたら、社内が鈴蘭みたいになっているパターン


正直、自分も雇われてた頃、上司のアドバイスがうっとおしく感じたことが何度もある。いや、尖っていたのでめちゃくちゃあった。当時は本当に扱いにくただのガキだったと思う。今思うと上司や、社長や、周りの人にも申し訳ないと思う。


話を戻すが、従業員が上司や社長の言葉を受け入れない理由には、当時の自分のように「その従業員自身がまだ未熟で受け入れる余裕がない」場合と、「もう経営者への信頼がなくなっている」手遅れの場合があると思う。今回の営業マンの件は、明らかに後者だった。


社員に殺されるフェーズ

経営をしていると、0→1がたち売上が伸びていくと、人を雇い組織拡大をしていく時がある。
誰にでも分かるように明文化されたルールがあり社員が進みやすいようなガードレールを会社が作ってあげると、社員がしっかりと売上を生み、社員の存在が財産になることもある。

一方で、ルールや社内の法整備が行き届いていない状態で組織を拡大すると、会社全体が混乱してしまい、統率がつかなくなるそして社員が負債になり、会社や経営者に反旗を翻す存在になることもある。
※この場合の負債とは、金銭的な負債と、経営者の心労としての負債を含む

しかしこれは決して従業員が原因ではなく、むしろ会社の仕組みや経営者の姿勢の問題だ。

結果的に、従業員の不満ばかりが溜まり、会社や同僚への陰口や生産性の低下、社員のコントロール不能といった負の連鎖を引き起こし、最終的には集団離職などが起きてしまう。


それを招くのは会社の未熟さだけでなく、経営者の姿勢や立ち振る舞いでもあると思っている。

特に、経営者自体が約束を守らない、時間を守らない、従業員やお客様の悪口を率先して言う、レスが遅い、パワハラ発言、自身に一貫性の無い発言ばかりなどが散見されると、途端に社員の気持ちは冷めて一気に離れていってしまう。

実際に周りにもこういう経営者だけでなく従業員もいる。みなさんの周りにも多かれ少なかれ居るかもしれない。

従業員も、ある意味お客様くらいに接しないといけないと改めて感じた。
何気ない一言、何気ないLINE、その一挙手一投足がきっかけで、気づいたら自分の周りから人がどんどん減っていくことになる。

経営者が従業員に何をアドバイスするか中身の質も大切だが、誰が言うのポジションどりもすごく大切で、ここに従業員との信頼構築が欠けていると、何を言っても入らない



例えば24時間どんな時でも、清廉潔白な聖人君主ようには振る舞うこと無理があるし、大谷翔平のような振る舞いも難しいだろう。

でもせめて人前に立った時に、関わる人に突っ込まれるようなポイントは自分で作ってはいけない。

しかも、自分が従業員に立ち振る舞いを求めておいて、自分ができていないと一貫性がないことに従業員が反発を起こしてしまうのも無理は無い話だ。

正しい立ち振る舞いがないと、いくら魅力的で瞬間最大風速は強くても、結果長くは続かない。いつかどこかで足をすくわれてしまう。いいように使われて終わってしまう、吸い取られるだけ吸い取られたらボロ雑巾のように捨てられる可能性もある。


経営者の数だけいろんなスタイルがあると思う。
スタイルはあってもいいけれど、一貫して言えるのは、経営者として従業員がついて行きたくなるような、もしくは少し何かが抜けてたりしても、それでもその神輿を担ぎたくなるよう人間性が無いと、いざという時にとりかえしのつかない状況になってしまう。

経営とは難しいとつくづく思わされた。

以前のnoteでも書いたかもだが、素晴らしい選手である前に、素晴らしい人間であれを自分のコンセプトの一つとしている。

その言葉通り、もう一度自分の褌をしめなおして、襟を正してやっていきたい。







あ、そうそう。
その営業マンはまだ居るのかって事ですよね?
きちんと誠実に謝罪しました。また一緒に働いてもらえそうです。

ここまで僕に言ってきたので、さぞかし良い数字を残すんでしょう。
楽しみです☺️
(きっと従業員が言ってるのって、こういうところも含まれますよね。)



歪んだ性格を矯正してくれるクリニック知ってる方、ぜひ紹介してください🙂



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