教授に言われた魔法の言葉「無理に○○○なことを考えるな」
前回、認知行動療法についてお話しましたが、「コミュニケーションにも役立つ認知行動療法」
こんな風に思われた方もいるかと思います。
「思考をコントロールって、ポジティブにコントロールできないから困ってるんじゃん」
はい。それ、すっごくわかります。
それができれば苦労はないですよね。
一度ネガティブなループに落ちると、そうそう簡単には浮上できないの、よくわかります。私も何度も何度も経験済みですから
ではそんな時はどうしたらいいのか!!
実は、私は認知行動療法を某大学A教授に習っていた時に何度も何度も言っていただいた言葉があります。それが
「無理にポジティブなことを考えるのはやめなさい」
「えぇ~、ポジティブにコントロールしろっていつも言ってたじゃないですかぁ~~」←心の声
もちろん混乱してしまいました。みなさんも混乱しますよね。
ではどういうことかご説明していきますね。
人間はそもそも、不快な気分や感情が生起することは避けられないものです。それを無理やりポジティブに変えようとすると、さらに苦しくなるばかりか、できない自分に苛立ったり、自信をなくしたりして、ネガティブのループに落ちてしまいます。
ではどうしたらいいのか。
簡単に言うと、どんな事にもその反対の面があります。良い面もあれば悪い面もあります。光があれば闇があるように、すべてのことがらには裏表が存在します。そのどちらも自分の大切な感情であるので、両方を感じ取ります。
この感じ取る方法の一つに、両方の感情を傍らで見ている自分を想像していきます。それができると、「そんな考えの自分もいるんだな~」とまるで他人事のように(笑)、客観的に見ることができます。このように「今をありのまま、なんの評価もせず受容」すると心にブレークスルーがおこり、予想外の考えが見つかったりするものです。
例えば、いつものように「どうせうまくいきっこないし」とネガティブな思考が浮かんだとします。
その時に
「あっ!今、自分はネガティブなことを考えているな」
「そうそうポジティブにはできないけど、これもまた自分なんだよね~」
という風に徹底的に受容してみてください。
この時「こういうネガティブな考えはやめなくちゃいけない」というような評価はしないでくださいね。
ただただ、自分の感情を受容します。この時、ちょっと遠くから眺めているイメージです。感情に対して距離をとり対処している状態です。
するとネガティブな感情に支配されることがなくなってきて、新たな適応的な感情や気分が生まれてきます。
この考え方は実は大企業ではいち早く取り入れている療法の一つであるマインドフルネスにみる弁証法的行動療法の考え方です。(Google社はこの療法のマインドフルネスの考えのもとプログラム化して研修などに取り入れています)
こちらについては、また次回お話したいと思います。
つまり、ポジティブな考えが浮かばなかったら、無理に考える必要はないということです!
ネガティブな気持ちを見つめ、
「自分って、こんな風に思ってるんだ~」
「ネガティブな自分も大切な自分のこころなんだよね~」
という風にあまり嫌わず、評価せず、受容してみてください。
ちょっと自分が愛おしくなってきますよ!
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