#46【祭】皆既月食も!タイの「水の祭典」ロイクラトンの環境問題
家のWi-Fiが繋がらなくなったので
ここ最近はカフェでお仕事です。
サワディーカップ。
11月8日(火)、日本では皆既月食が話題になりましたが、
タイではそれ以上に重要な日でした。
「ロイクラトン」という祭典
「ロイクラトン」は、灯籠(クラトン)を川に流す、タイの風習。
特に今年はコロナ禍明けということもあり、全国各地で盛大にお祭りが開かれた。
特にチェンマイの「コムローイ祭り」は有名。
ラプンツェルで有名になったランタンを空に飛ばす催しは
日本からツアーが組まれるほど。
僕もこれに行ってみたかったのだけど、高いし大混雑だしで断念。
ロイクラトンが開催されるのは毎年旧暦12月(現在の10月~11月)の満月の夜。
狼みたいな話だが、こういう規則なので平気で平日にぶちあたる。
今回も例外ではなく、国全体が盛り上がる最大級の祭りが
平日に平気で行われた。
特に今年は「皆既月食」が重なり、月とセットで写真に収めようとする人もちらほら。
手作りのロイクラトン
僕も仕事後、地元「ロイ島」と「スカパープ公園」で開かれていたロイクラトン祭りに寄ってみた。
クラトンはこの日のために多くのタイ人が手作りをする。
自分のために作ることもあるし、販売して利益にすることも。
会場では販売する裏側でタイムリーに作っている人たちの姿も。
環境を考えると・・・
ところが、この歴史ある「ロイクラトン」が存続の危機を迎えているらしい。
その理由は、「環境問題」。
川に灯籠を流すわけだから、そりゃ言われても仕方ない。
いくらごみの分別のないタイと言えども。
さらにランタンを空に飛ばす地域では、ランタンが電線に引っ掛かって火事が多発しているらしい。
近年は溶ける素材でクラトンを作る動きもあるようだけど、
まだまだ浸透はしていない。
個人的には、こういう歴史あるものにまで目くじら立ててあーだこーだ言うのは反対。
「便利」のためなら環境汚染をしても良くて、「伝統継承」が蔑ろにされる世界的な風潮に疑問を呈したい。
世の中、意味があるか、ないか、が価値のすべてではないんだよね。
国全体が盛り上げっているように見えたけど、
伝統と環境保護の狭間で葛藤もあるようだ。
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