20200517 No13 日曜出勤:国際機関での働き方
日曜日であったが、フィールドに出た。個人病院においてCOVID-19陽性症例が出たケースである。1週間前から特別な対策が必要ではと上長たちにプッシュしていたのが、今になってゴーサインが出て行動することに。明日以降もフォローすると思うので、またサマリー形式で報告したい。
仕事における進展があったのは嬉しいが、予期せぬ日曜出勤にて、国連機関に勤める同年代の邦人の方とのSkypeをリスケすることに。お会いしたこともないが、Zoom勉強会の質疑応答で、同じ国連機関に勤めていること、しかもカウントリーオフィスレベルにいるということで、私からチャットで自己紹介して、繋がった。また、日を改めて、情報交換したい。
先週、Twitterで国際機関で働く同年代の方のブログが、リツイートされていた。従事する分野は異なるが、同じ若手として、興味深く読ませていただいた。
彼の視点を拝借して、自分自身の経験・考えと照らし合わせ、考察したい。以下、彼が転職を検討している5つの理由である。
「理由1:居住と滞在の違い、途上国で暮らす忍耐がなかった。忍耐として捉える時点で、居住は困難であった。」
幸いにしてナイジェリアでの生活は、楽ではないが、苦でもない。北部勤務の時は、今思うと不便であったが、その当時はそれしかないと思い、対応できた。治安が悪いので仕事以外では外出できず、COVID-19の前から基本的にはStay Homeをしていた。今は首都にいるが、かなり快適である。昨日、バリカンを借りに、日本大使館の友人の家に行ったが、豪華かつ綺麗でたまげた(笑)早く自分もレベルアップして、首都で良い生活がしたいと思った。
「理由2:日本語で業務を遂行できないことに隔靴掻痒の感を覚えた」
僕の場合は、医師としての臨床能力が、焦りかつ後ろめたい気持ちになる要因ではある。研修医として2年間しかしなかったので、一人前には程遠いし、胸を張って、自分の専門も言えない。今でも時々、日本に戻り、専門医研修に励むべきなのかと、思うこともある。今のところは、公衆衛生医師または疫学専門家になることを志すことで、自分に臨床経験が不足していることをかき消そうとしている。しかし、これが正しいのかは、分からない。
「理由3:肌感覚で緩い環境だと感じた。」
同感する部分はある。私の場合は、アフリカにてアフリカの人と同じような立場で働くという、稀有な状況である。勤務地がナイジェリアという、(日本人・アジア人にとって)非常にForeign(異国)なので、そうゆう面では厳しい環境にいると思う。しかし、仕事内容が厳しいかというと、そうではない。日常的な仕事・作業は、覚えていけば難しくはないく、Operationの実行部隊でしかない。また、そのOperation作業が忙しくて、勉強する体力・気力がなくなり、仕事をこなしてしまっていることは否めない。その打開策として、日本の母校医学部にて、博士課程を社会人院生として入学して、疫学の勉強と並行しながら、フィールドで頑張りたいと思っているのだが。。。
「理由4:国際協力はビジネスであるという立場に共感ができなかった」
これは筆者の意図が分からなかった。公衆衛生の仲間内では「またパンデミックは起きるから、おれらの仕事の重要性は再度認識された」みたいな意識は持っている。しかし、僕の中で、もやもやするのは、「国際協力と公衆衛生」どちらを自分がしたいのか、はっきりしていないということだ。国際保健は、その相中のような存在なのだが、「公衆衛生というサイエンス」を、貧しい地域でも最適化して適応するために、「国際協力のようなアプローチ」も活用する、みたいな感じだろうか。今後、考えます。
「理由5:上流の経験と下流の経験、どちらを選ぶか。現場での声を拾えているのか」
僕はこの1年は下流の経験しかしておらず、国連機関と言ってもNGOの仕事に近いのかもしれない。なので、この経験は相当貴重だと捉えて、日記なり、このNoteなりで、見て感じて、学んでいることを記そうとしている次第だ。最終的には、上流にて戦略を立てて、大きく予算を動かして、自分の時代における国際保健の課題解決に貢献したい。しかし、ポリオ根絶という目標をとっても、ジュネーブで話し合われたことが、ナイジェリアの辺境の地に届くのは、容易いことではない。それを、今、パラレルワールドのように見れているのは、貴重である。なので、下流から上流まで経験して、国連職員として総合的な力が付くのではないだろうか。少なくとも、僕の20代は途上国のフィールドで現地のブラザー・シスターたちと汗を流すことに使いたい。
同じ年代で、異なる分野にいる筆者とは、いつかお話をしてみたい。他にも、Noteで貴重な記事を見つけた。こちらの畠山さんが、CVの書き方なども公開(有料)されていて、購入して参考にさせていただいた。教育分野の方であるが、考え方やノウハウは保健分野でも重宝させていただている。
20代が国際機関で働くうえで不幸を避ける方法|畠山勝太/サルタック @ShotaHatakeyama #note https://note.com/shota_hatakeyama/n/nc16b4c652e62
上記の記事の中で、気づかされたのは、20代で途上国勤務をすると、学びやネットワークの機会が少ないということだ。それもそうだ、北部にいたときなんて尚更(笑)勉強の機会はオンラインで補うとして、途上国での武者修行を終えたら、本部勤務を目指して、別の成長を描けるようにしたい。
写経 Day 8 → 心身健康と書いたのは、昨日から下痢しているからである。ビールを飲んだからか、毎週飲酒後にすこぶる体調が悪くなる。これは飲酒をも控えた方が良いということだろうか。大学生時代からお酒にはお世話になってきたので、控えることができるのだろうか。。
体重 不明 → すみません、先週後半からLazyになりました。明日から仕切り直しします。一先ず、この下痢に治ってほしい。