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(前編)デキる人とデキない人の決定的な違い(行動)

これまで多くの若手社員を見てきて、デキる人とデキない人の特徴がおぼろげながら見えてきました。今回のコラムでは行動面での特徴の違い説明し、対策も考えたいと思います。(キシ)


そもそもデキる、デキないとは何なのか?

デキるの定義って実は曖昧です。職場によっても変わり、専門的な技術を持っていたり、柔軟なジェネラリストだったり、もしくは相談しやすい人までさまざまです。なので今回は、ちょいメシプロジェクトとして「デキる」の定義を、今までご説明したように上司や組織から評価されて給料が上がる人、早く出世していく人をデキる人としたいと思います。

また、上記の定義で話すとどうしても組織目標にコミットしている人となってしまいますが、そのあたりは過去の記事を参考にしてみてください。

では早速、デキる人とデキない人の決定的な違いは何でしょうか?まずは僕が見てきたデキる人たちの行動特性を以下のように挙げてみたいと思います。

・デキないと伝える
・伝わる努力をする
・時としてロボのように働く
・ごまかさず楽しそうに笑う
・よく短い電話をする
・部署のチャットやMTGで発言する

以下に詳細を説明していきますので、真似できそうなところはパクってみてください。

デキる人ほど、デキないと伝える

パラドックス的な違和感を覚えるかもしれませんが、デキる人の方が「デキない」と言います。決定的なのは、デキる人はデキない事を事前に伝えられることです。反面、デキない人はデキない事を問題が発生してから発覚させます。

〈デキる人の行動〉
・事前にデキるデキないを見積もる
・それがデキない場合、能動的に上司やリーダーに伝える
〈デキない人の行動〉
・やれと言われたものは何でも受ける
・案の定やりきれず問題が発生してから、上司に詰め寄られ発覚する

ここで少し出来杉さんのエピソードを。
あるプロジェクトチームでは無茶なスケジュールの案件の相談が来ていました。通常なら4ヶ月程度かかるシステムを半分の2ヶ月で構築したいと言うのです。システム担当部署であった出来杉さんは、品質も悪くなるだろうし、コスト効率も悪いだろうと見積もりました。

出来杉さんは依頼者に対し、「やりたい気持ちもわかったし、僕たちも会社としてやるべきと思います」「ただ、これは完璧にはデキない仕事です」「プロジェクト管理におけるスケジュールを優先するのですから、品質やコストは譲歩してもらう必要があります」と伝えました。

結論として、システム運用後、いくつかトラブルも発生しましたが依頼者との関係も良好。何年も社に貢献し続けるシステムを2ヶ月で構築することができました。

ここで重要なのは、依頼者と共感し対話をしたこと、ロジカルに分析しリスクを伝えたこと、そして前向きな対策案を示したことでしょうね。とても素晴らしいと思いました。

なお、最若手の頃は上司がアナタの裁量を見定めるために業務をデザインします。そのため、「デキない」を連呼すると無能認定されてしまうので要注意です。若手の頃は特にロジカルに説明し、デキる方法を提案できるよう心掛けましょう。

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伝わる努力をする

伝えるではなく伝わると表現したのは、コミュニケーションがキャッチボール出来てこそ価値があり、一方的に伝えて終わりではないからです。デキる人は伝える前から、伝わったかどうかの確認までを徹底します。

〈デキる人の行動〉
・伝えたいことや依頼したいことの背景や目的からすり合わせる
・最適に伝わる方法を選択する(箇条書き、イメージ図など)
・言いっぱなしではなく伝わったかどうか確認する
〈デキない人の行動〉
・伝えるべき事がまとまっていない
・資料も何も無しにただただ話す
・言いたいことだけを言ってスッキリする

今回の出来杉さんは誰に何を説明するときにも、必ずホワイトボードを持ち出して図示して説明していました。席にも手持ちのホワイトボードを用意していました。関係性やフローなどを図示するだけでなく、人とディスカッションしたり後輩に教えたりするときに共通の板を見て話すのは非常に効果的です。伝えるだけでなく、共通認識を生み出す方法として彼はホワイトボードを利用しているとのことでした。

別の出来杉さんはもっと上級テクニックを使っていました。リーダーを説得する際に直接その提案をするのではなく、あたかもリーダーが思いついたように誘導しました。彼曰く自分が「このやり方だとダメだ」と伝えることが目的ではなく、リーダーが「このやり方だとダメだ」と理解してもらうことが重要とのことです。これも素晴らしい。

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時としてロボのように働く

デキる人の仕事ぶりを見ていると、周りの人は「ロボットみたいだ」と形容されることがあります。業務をしていたら面倒なことや嫌なことも多くありますが、そんなときほど彼らは無心になって業務をこなしていきます。発想や感情はゲームのMPのように消費されるものです。デキる人はそんなMPの使い所を熟知しているのでしょう。

〈デキる人の行動〉
・業務を区別しMPを使うor使わないでまとめて対応する
・MPの使うべきでない所は徹底して無心で業務をする
・めんどくさい、嫌なことほど無心でやる
〈デキない人の行動〉
・業務区別ができず無駄にMPを消費する
・めんどくさい、嫌なことは愚痴って前に進まない

このロボットのような出来杉さん、もちろん普段から能面のような人ではありません。冗談も言い合うような人ですが、時として近づきがたい(邪魔をしてはいけない)雰囲気を漂わせることがありました。

サラリーマンをしていると、たとえクリエイティブな仕事をしていても一定の事務作業や契約処理などが必要になることがあります。彼らにとって本業は発想や感情を使って発散させる業務なのに対して、事務作業はキッチリと収束させる業務です。これを並行するのは非常に難しいことです。

発散の業務はMPが残っている午前中に、収束の業務は午後夕方から。といったように分類して業務されていたようです。無心に業務をする出木杉さんのアウトプットは効率だけではなく品質も驚くほど高かったのを覚えています。「ほんと、ロボみたい」とその時の上司も笑っていました。

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それでは、今回は少し長くなってしまいましたので続きは明日ということで。それでは明日もお楽しみに♪


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