先生に注意をされた さぼりすぎた 社会ではこんなに注意もされないだろうから有難いと思う 今のは建前だ 本当はとても苦しかった サボるくせに自己肯定感は低いんだと、つくづく嫌になる 正論に襲われるとそのまま何も出来ず立ち尽くすだけになる 自己顕示欲もないのか 私はことごとく的外れな人間だ 私のような人間は学校をサボり成功などできない もう諦めるしかない 焦燥感さえなく、憂鬱から抜け出せない 過去の壁に囲まれて未来も見えなくなっている 私は何処にいるのだろう わからない わからな
明日が来る 今日を過ごしたのに明日が来る 私を置いていってくれない 明日が来て、また明日が来て、そのまた明日が来る 明日が怖い 今日を充分なほど経験したのに、そのままでいさせてくれない 明日が来る 明日には何もない 明日には何もない そんな明日がずっと続く、明日も続く いつ死ぬかもわからないのに 今日を充分生きたのに 明日には何もないのに
人生が長い つらい ずっと明日が続くだけ 明日になってもまた明日が来て、そのまた明日が つらい 何も変わらない ずっと同じことの繰り返し ずっと同じ場所にいるのに時間だけが過ぎていく つらい 死んで俺だけがここから抜け出したい
今日の夢でみやが自殺してた ベランダに座ってたんだ 最初まわりは誰も気づいていなかった 自分は友達の誰かと「死ぬのかな?」「そうかも」などと話をしていて無関心だった 落ちるときを自分は見ていなかった クラスメイトが「落ちた」「死んだ」とか言ってたので死んだことに気がついた 死んだ後は誰からも気付かれず、そこに元からあったように道端に転がっていた とはいえなんでみやだったんだろうか 中学の時のクラスメイトだけど話したこともあんまりない人だ 透明感と大人っぽさかな 死んだら綺麗か
あの人に会いたくなる もう姿を見せないあの人に 僕が追い込んだのだろうか あの人はもうここには来ない 最後に見たあの人の顔は悲しそうだった 声を思い出せない 顔も薄れてきている 夢でも会えない でもあの人は僕には会いたくないだろう そして僕が会いたかったのはあの頃のあの人で今のあの人ではないのだ ならば僕が求めているあの人とは誰なんだろうか あの人はもういない 僕だけがあの頃にいる 過去にすがっているだけなんだ それなのに過去で傷ついている 僕はどこにいるべきなんだろう 夢の
朝が怖い 明日が怖い この怖さが毎日続くことが怖い エルガーの愛の挨拶を流していた 音楽にだけ救われる 音楽を聴いている間は、今が永遠に感じられる 明日が来るような気がしなくなる 明日を句点だとするならこの文を絶対に終わらせないとか意味のわからないことを考える また明日がくる もう明日になった。 今日が昨日で明日が今日になった。 また明日は迫ってきた。 こんな苦痛が続くなら死んだ方がいい。 死んで楽になりたい。
「10年後、何してんだろ」 僕は彼女に問うた 彼女は言う 「タイヤを頭で作ってたよ。そのタイヤをつけた車が壁を壊して入ってきたの。」 彼女は死んだ 金魚を育てていた。2人で順番に餌やりをしてた。月水金は僕。火木土は彼女。日曜は決まっていなかった、2人ともあげていた日もあった。 彼女はよく言っていた。 「空上ビルから人が来る。」 金魚はいなくなっていた 彼女は連れ去られたのかもしれない。ただ、木や草と話をしていただけだった。 彼女は素敵な人だった。 髪を撫でてくれた。 庭に穴を
パンっパンっ 銃声が響いた 女子高生2人に頭を撃たれた やっとみんなが俺を見つけた 俺は撃たれた ホテルの一室で足をのばす あの時の俺らのことは君も知らない 神輿と共にやってくる 銃声が聞こえた 俺は撃たれた 目の裏側が見える 天使と悪魔が素敵な格好で俺を誘ってる 色とりどり十人十色の着物がはだけていく かわりばんこに見せつけてくる 規制も入らない グーグルも検索できないところに俺は来てしまった ホテルの一室で足をのばす 銃声と共に俺の脳みそが飛び散った カラフルだ 女子高生
手の中、暴力がひび割れて、意味が海の窓にかかってる。君の影に答えがぶつかり、丘は天井で光が消えた。指先を、届かない何かが触れて、手が死ぬほど震えるたび、影は君の靴を追いかけて。 川の前、靴に影が生まれて、壁の光を分裂させた。答えを知らない君の指は、追いかけられたままの手に消えていくたび、天国がある場所は影と窓が生まれる丘。何も届かない、影が指に触れて、川の暴力で分裂した天井の死ぬ、光を奪うたび、暴力は答えを持たずに沈んでいった。 靴の君が影に触れた時、答えは天国にある手で
壁の天国は無い、影は語りかける。影、触れるたびに君の前は動かない。川の中、丘の靴がひび割れて、動きは鈍く分裂した。 天井の天国、手を伸ばして君の口に何も始まらない。君は行けない場所で静止し、微かな光に逃げ込んだ。生きることの意味が知らず、影は手を包み、四方八方へ。 部屋は暗く、追いかける手は失望を感じ、窓は天国の中へ消えた。死ぬまで天国、壁の先に振動する言葉。動き出す手、代わりに消えた影。 君のことは、光の中で一瞬だけ残った。死ぬまで木々、死ぬまで川は生きることを持たな
死ぬまで天国 死ぬまで暴力 死ぬまで海の無い丘 丘 丘 丘 丘 君の靴 君の口 君の前にはいけない 死ぬまで天国 死ぬまで暴力 死ぬまで生きることのない川
役目が終わった 寂しいな 子供の頃に戻りたいな 私のことが好きな誰かに届けるべきだった 誰も知らない 私も知らない もしかしたら本当に天国があるかもしれない 地獄なんてないかもしれない 全部煉獄かもしれない なんにも無いかもしれない 自分の一生は見てみたいな どんな風に装ってたんだろ 死んじゃえとか思ってごめんね 私にそんなこと思ってないのはわかるけどね これができたら楽になるんだ なんでもっと早く気づかなかったんだろ なんにも残せないよりも良いよね
楓は、幼い頃から現実と夢の狭間にいるような感覚を抱えていた。日常は無機質で薄い膜に覆われており、感情も動作も、まるで機械的に繰り返されるように感じていた。学校の廊下、家のリビング、夜の街並み──どこにいても、彼はまるで別の場所にいるような孤独感に包まれていた。 誰も彼を見ていないように感じ、自分自身もまた現実の中に「存在していない」と信じ込んでいた。 唯一、絵を描いているときだけは、その違和感から解放された。彼の描く影の世界は、現実よりも鮮やかで、現実よりも自分を受け入れて
夜明け前の街は、まるで時間が止まったかのように静まり返っていた。薄暗い空の下、長い影が街を覆う。その中で、彼は目の前の空間が不穏に揺らいでいるのを感じた。彼は路地裏に立ち、薄明かりの中に浮かぶ少女の姿を見つめていた。 少女は白いドレスを着て、周囲の影を不気味に映し出している。彼女の瞳は深い海のように澄んでいて、その奥には何かが隠れているように感じられた。「神様は子供にしかみえないの。」と、少女は微笑みながら言った。 彼はその言葉に戸惑った。神様?子供?何が起こっているのか
朝の空には、鳥が静かに飛んでいた。彼らは群れを成し、青空を悠々と舞う。男は、その風景を眺めながら花屋に向かっていた。体格の良い男は、スーツを着込み、少し緊張した面持ちで店内に入る。 「今日は特別な日なんです。プロポーズをしようと思ってます。」 花屋の店主にそう話しかけると、男の顔は一瞬、輝きを取り戻した。 「どんな方なんですか?」と店主が尋ねた。 「この世のものとは思えない程美しい。彼女の歌は、まるで天使のようで、僕を包み込んでくれるようで…そして、何より…僕を
男は、目覚まし時計が鳴る少し前に目を覚ました。男は見た目こそ若々しいが、その体はやけに痩せていた。男は無言のまま布団を蹴り、ゆっくりと台所へ向かう。 冷蔵庫が、かすかに「おはよう…おはよう…」とつぶやく。だが、男は応えない。蛇口をひねってコップに水を注ぎ、冷たい水を一口飲み込む。心臓がゆっくりと鼓動を刻むのを感じながら、男はコップを持ってリビングへ向かう。 テレビをつける。土曜日だ。ニュース番組が静かに流れている。だが、男は画面に目を向けることなく、ただ静かにコップを持っ