実験

壁の天国は無い、影は語りかける。影、触れるたびに君の前は動かない。川の中、丘の靴がひび割れて、動きは鈍く分裂した。

天井の天国、手を伸ばして君の口に何も始まらない。君は行けない場所で静止し、微かな光に逃げ込んだ。生きることの意味が知らず、影は手を包み、四方八方へ。

部屋は暗く、追いかける手は失望を感じ、窓は天国の中へ消えた。死ぬまで天国、壁の先に振動する言葉。動き出す手、代わりに消えた影。

君のことは、光の中で一瞬だけ残った。死ぬまで木々、死ぬまで川は生きることを持たない。

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