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たら汁 富山の郷土料理
スーパーに、ぶつ切りのすけそうだらが、
割とお値打ちで売っていたので、
たら汁を作ろうと思い立ちました。
たらの身を具材にした味噌汁です。
海なし県に嫁いだ私にとって、
たら汁は懐かしい家庭料理。
白子があれば、ご馳走度は上がります。
安さにつられてなにかを買ってきて、
家に帰ってから、
何を作ろうか、
家にある食材とどう組み合わせようかと、
困ることもありがちで、今日の私は
ちょっとだけ冴えていた、パチパチ👏
歴史・由来・関連行事
富山県の東端にある朝日町は、
山側に北アルプス、
日本海側にはヒスイの原石が採れる
美しいヒスイ海岸が広がる自然豊かな土地。
「たら汁」は
この町で発祥した伝統的な汁物である。
海岸沿いの国道8号周辺には
「たら汁」を提供する店が立ち並び
「たら汁街道」とも呼ばれる。
朝日町はかつてタラの水揚げ量が豊富で、
漁へ出た男たちを温かく出迎えようと
漁師の女房たちが流木を集め大鍋を沸かし、
味噌とタラを入れ煮込んで作ったのがはじまり。
漁に携わった人たちみんなで大鍋を囲み
浜辺で円座になって食べていた。
美味しさの決め手は、
スケソウダラを一匹まるごとぶつ切りにして、
身、頭、肝、白子、真子を使って
豪快に煮込むこと。
鮮度が落ちやすいタラは
当時、地元の浜辺で干ダラや一本焼きにして
売られていたが、
現在は海水温の上昇からか
地元ではほとんど獲れず、
東北や北海道産が使われている。
食習の機会や時季
タラ漁が盛んだった昭和30~40年代は、
舟が小さく
冬は漁に出られる日があまりなかったため、
スケソウダラが獲れるのは夏秋であった。
現在は町の名物料理として
季節を問わず
一般的に食べられるようになっているが、
タラの白子や真子(たらこ)が
成長する12~2月頃は
タラの旨みがより増すことから
冬に好んで食す人も多い。
簡単に調理できることから
家庭でも日常的に食べられている。
実家で食べていた味、
祖母の味に近づけるよう、調理していきます。
鍋に、だし昆布と水を入れて、火にかけて、
ぶつ切りのすけそうだらも加えました。
煮立てた後、あくを取り除き、
味噌を入れました。
子どもの時から食べていたのは米麹の味噌、
日本海みそか、アサヒ味噌が馴染んでいますが、
今、家で使っているのは、海の精麦味噌。
これもたら汁によく合いました。
そういえば、
山口でいただいたあさりの味噌汁も、
麦味噌で美味しかったな~。
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たら汁を器によそって、
ねぎを散らして、いただきました。
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販売されていました
食用菊と人参の酢の物、新米と一緒に、
こんな休日の昼ごはん。
たら(食味食性/鹹甘平、帰経/肝腎脾)
補気、補血、補中、化痰、解酒、利水
気血両虚証、息切れ、疲労、食欲不振、
自汗、脚気、酒酔いのあるとき、
食すとよいとされています。
低脂肪で、高たんぱく質の食材です。