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若者の◯◯離れ

若者の◯◯離れ、という表現が使われて久しいです。

情報元によりランキング順位は異なりますが、“車” “恋愛” “酒”辺りは概ねどこでもトップ5に食い込んでいるようです。

若者にカテゴライズされるかビミョーなぎりぎり平成生まれの私ですが、同世代を見ますと、マイホームや車など大きな買い物はしない傾向にあります。リスクに慎重になっている世代なんだと思います。


さて、長い前段になりましたが、本日は東京モーターショー2019に行って参りました。

普通にイベントレポを書こうとしても、諸先輩方と比較したら肝心な車やバイクの見識では到底敵いませんので(汗)私なりの所感を書かせていただきます!

Kawasakiのバイクはカッコいい!HONDAのバイクには随分お世話になりました!など並みの思いならありますが、車の最新情報が知りたければ、ほかのレポを読んでくださいね。

モーターショーといえば、イベントの花形であり、新しい車に「カッコイイ」と目を輝かせ、綺麗なコンパニオンに「たまらない」と胸を弾ませるイメージですよね。外車がずらーっと並んでいたりして。

今回はそのイメージから大きく離れている印象でした。

目次
1.エリアの拡大 これぞフェス感
2.インタラクティブな体験とSNS映え
3.コンセプトのOPEN FUTURE
4.海外からの刺客は…
5.個人的にテンション上がったのは
6.まとめ



1.エリアの拡大これぞフェス感
東京ビッグサイト及びTFTビルを含む“有明エリア”と、新設された青海展示場や、TOYOTAのショールームMEGA WEBなどの“青海エリア”、そして有明〜青海間のシンボルプラムナードを“OPEN ROAD”として繋ぐ大規模エリアで展開されています。

ロックインジャパンなどの音楽フェスを彷彿させるフェス感がありました。歩いて回るだけでもかなり疲れますが、休憩所やキッチンカーなどが点在しており、長く滞在できる仕組みになっていました。

来場者層も性別・年齢・国籍など問わず幅広く、ダイバーシティといいますか、ガイドブックも日本語・中国語・英語の3種が無料配布されていたり、ブースもケーブル配線などのために床上げされていますが、スロープになっていたり、多くの人が楽しめるような工夫はされているのかなと思いました。


2.インタラクティブな体験とSNS映え
昨今のプロモーション手法として欠かせない”インタラクティブな体験”や“SNS映え”も各所に取り組まれており、体験型イベントの要素が強まっていました。

中でも子供向け職業体験型施設“キッザニア”とのコラボ企画として、各社のワークショップエリアが設けられています。ファミリー層を取り込んでますね。キッザニアでまとめ上げるとは、センス良いなぁと思いました。


3.OPEN FUTURE
イベントタイトルになっている“OPEN FUTURE”は、2020年東京オリンピック、次回の2021年東京モーターショー、2025年大阪万博と、未来を見据えて、テクノロジーの発達と共に車も進化するよ、もっと楽しくなるよ、というメッセージのようです。

ヒストリー展示や、近年発売の車輌展示もさることながら、“未来”のイメージ訴求のような空間設計やコンセプト展示も多かったです。

また“車”や“バイク”ではなく、“モビリティ”という言葉遣いに、未来の可能性を包含しているような印象を受けました。

4.海外からの刺客は
モーターショーの盛り上がりの目安は、“来場者数”と“出展自動車メーカーのラインナップ”となるようですが、海外勢はかなり少ない印象でした。フォルクスワーゲン、BMW、ポルシェなど参加見送りのようです。世界5大モーターショーのひとつに数えられる東京モーターショーですが、車離れは、そのままモーターショー離れとなっているようです。

5.個人的にテンション上がった
HONDAとKawasakiのブースが良かったです。

やっぱり好きなメーカーというのは、ひいき目に見てしまうものなのでしょうか。商品の魅力も、ブースの空間設計やコンセプトワークもカッコいいなと思いました。

展示会形式のイベントとしては、ブースがとにかく大きいですよね。やっぱり商材が“車”というサイズも生活密着度も価格も、大きいまたは高いものなので、ブースの構え方がダイナミックで迫力あります。

6.まとめ
大変僭越ながら、まとめ。
親子連れのファミリー層を取り込もうとすればする程、コアなファン層は離れてしまう。しかし従来のやり方では限界が見えている。若者の車離れにも焦る。しかし自動車メーカーにも意地とプライドがある。いろんな思惑のある中で、良く言えば“架け橋”のような印象を受けました。戦略を変えて、前へ出ようという姿勢を感じました。

今回の東京モーターショーに足を運んだことで、次回の開催が楽しみな気持ちにはなりました。これはポジティブな感想です。

5GやAI、IoTといった技術は、モビリティ同様に同時期に開発中であり、それぞれにまだ課題があるように思います。モビリティと接続されるまでにまだ時間がかかりそうですし、ドローンのように法律面の課題も出てくるでしょう。当然コストの問題も。

メーカーや開発者の皆様には申し訳ないですが、若者の一意見としては、やはりどんな魅力のあるモビリティだとしても、“ローンを組んで購入する“という発想自体が正直ありません。

◯◯離れの対象世代というのは、ローンを組むリスクや、物を保有するリスクに慎重になっていますので、高額商品に商品の魅力だけでは飛びつけません。 バブル世代や団塊世代とは明らかに価値基準が違います。そして、若者の◯◯離れという言葉は、年配者から付けられた呼び名ですが、反対に若者から目上の方々を見た時どう映っているでしょうか。きっとそこに1つのヒントがあると思います。

まだまだ先の話かもしれませんが、レンタカーやシェアリングサービスのような、手頃な価格で、必要な時にだけ使えるサービスとして提供されて、はじめて手にとる気がします。

未来のモビリティにいつか乗れる日が来ることを、楽しみにしています。

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