弱虫ペダルの聖地「阿蘇内牧温泉 蘇山郷」で食と温泉を満喫する
やまなみハイウェイを走るサイクリングの2日目.湯布院から阿蘇まで,牧ノ戸峠を越えて絶景ロードを走り抜け,宿泊地の「阿蘇内牧温泉 蘇山郷」に辿り着いた.与謝野鉄幹・晶子夫妻が滞在した宿とのことだが,それよりもむしろ,ロードバイク乗りの間では「劇場版 弱虫ペダル」で総北高校が宿泊した宿として知られている.玄関にサイクルラックがあるのが嬉しい.
事前にロードバイクで行きますとお伝えしていたので,到着してサイクルラックに自転車を掛けていると,「加納様ですか.お待ちしていました.後ほど自転車は館内の保管場所にご案内いたしますので,チェックインをどうぞ」と声を掛けていただいた.
抹茶をいただきながらチェックイン
館内に入ると,広いフローリングのロビーの中央に案内され,イスに座ってチェックインの手続きをして,館内の説明を受けた.ウェルカムドリンクが抹茶なのには驚いた.抹茶を美味しくいただきつつ,丁寧な説明を聞きながら,夕食と朝食,それに貸切風呂の時間を決めた.係の方が部屋まで案内して下さった.
部屋に荷物を置いてからフロントへ戻り,自転車の保管室を案内していただいた.館内に保管できるのは有り難い.
客室は和室にツインベッドで,さらに踏込+広縁付きということで,とても広かった.ゆったりと快適に過ごすことができた.
至福会席と地酒飲み比べ
夕食前に大浴場でサイクリング(獲得標高1755m)の疲れを癒やした.
夕食の「至福会席」は美味しく量も十分.特に,酒粕も与えて三年間育てるという「奥阿蘇鱒のカルパッチョ」がとても美味しかった.赤うしのすき焼きも食べることができて,食事でも阿蘇を満喫できた.
地酒の飲み比べも良かった.霊山の純米吟醸原酒「山」は阿蘇からほとんど出ないとのことでした.花の香桜花,泰斗,霊山山原酒の順にどっしりした味わいになっていく感じ.
貸切露天風呂と館内
夕食後には貸切露天風呂「緑彩の湯」でさらにゆっくりと温泉を楽しんだ.実に贅沢な時間だ.
朝食
朝食もボリュームたっぷりで満足だった.阿蘇ミルクも飲んだ.
弱虫ペダル
「劇場版 弱虫ペダル」で総北高校が宿泊した宿ということで,「蘇山郷」は弱虫ペダルの聖地として知られ,若い女性を中心に弱虫ペダルファンが多数訪れているらしい.
館内には,弱虫ペダルのキャラクターのぬいぐるみも置かれている.
朝食後,サイクルジャージに着替え,保管室からロードバイクを取り出して,フロントに向かう.
出発するときには,「弱虫ペダル」流のおもてなしで,ビンディングシューズのそばに「総北高校自転車競技部様」の札があった.
蘇山郷:実写 vs 弱虫ペダル 劇場版
事前にロードバイクの保管場所などについて確認するために電話したときに対応して下さった方が,大学時代に京都に住んでいたとのことで,夕食のときなど,料理の説明をしていただきつつ,色々と話をさせてもらった.
皆さんとても親切で,客室は快適で,食事は美味しく,ゆったりと温泉を楽しむこともできて,至福のときを過ごすことができた.ロードバイクへの理解もあって,サイクリングで阿蘇を旅する人にはお勧めしたい宿だ.
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