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「もし僕らのことばがウィスキーであったなら」を読んでアイラ島に思いを馳せる
村上春樹のスコットランド・アイラ島とアイルランドの旅行記/エッセイ.ウイスキーの聖地巡礼.アイラ島に行って,何日か滞在して,ウイスキーを飲みつつボーッとしたい.
もし僕らのことばがウィスキーであったなら
村上春樹,新潮社,2002
アイラ島のボウモア蒸溜所を訪問した村上春樹が,ボウモア蒸溜所マネジャーのジム・マッキュエンに生牡蠣の食べ方を教わったという.
レストランで生牡蠣の皿といっしょにダブルのシングル・モルトを注文し、殻の中の牡蠣にとくとくと垂らし、そのまま口に運ぶ。うーん。いや、これがたまらなくうまい。
うぬぬ,これは試さねばならない.
そのアイラ島について,村上春樹はこう締めくくっている.
子供が生まれると、人々はウィスキーで祝杯をあげる。人が死ぬと、人々は黙してウィスキーのグラスを空ける。それがアイラ島である。
このエッセイの初出誌は1997年の「サントリークォータリー」.
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