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大学・大学院・教育・研究のあれこれ

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2021年3月の記事一覧

日本鉄鋼協会 計測・制御・システム研究賞を受賞

「モールド内溶鋼流動のリアルタイム推定」の研究成果にて,日本鉄鋼協会 計測・制御・システム工学部会より,部会賞である計測・制御・システム研究賞を受賞した.これは,JFEスチールの橋本佳也氏が中心となって取り組まれた研究の成果である. 本研究成果は論文として Metallurgical and Materials Transactions B にて発表している. Y. Hashimoto, A. Matsui, T. Hayase, and M. Kano, “Real-T

化学工学会技術賞を受賞:高炉操業支援

「高炉溶銑温度制御ガイダンスの実用化」という業績にて,化学工学会技術賞を受賞した.この技術開発と実用化には,JFEスチールの橋本佳也氏が中心となって取り組まれた.成果の一部は,橋本氏が当研究室(京都大学大学院情報学研究科システム科学専攻・ヒューマンシステム論分野)で社会人博士課程に在籍されていた当時のものである. 以下で,この技術について簡単に紹介する. 開発の背景鉄鋼製品の原料である鉄は,鉄鉱石(酸化鉄)とコークス(炭素)を高温で反応(還元反応:酸化鉄+炭素→鉄+二酸化

【論文紹介】連続直打プロセスの管理戦略

今,注目を集めている医薬品連続生産技術.日本医療研究開発機構(AMED) 医薬品等規制調和・評価事業「医薬品の新規開発と製造変更における品質管理手法に関する研究」の一部として,特に直打プロセスを対象に連続生産の管理戦略とその実装方法について検討した成果が論文として公開されました.滞留時間分布モデルを中心にまとめられています. Y. Suzuki, H. Sugiyama, M. Kano, R. Shimono, G. Shimada, R. Furukawa, E. Ma

【論文紹介】仕事上の習慣と睡眠負債

Frontiers in Public Health に後藤さん(修士課程2回生:掲載時)の論文が掲載されました.名古屋大学および滋賀医科大学の先生方との共同研究成果です. ある会社で働く218名の活動データと質問票を解析した結果,仕事の仕方が平日睡眠負債の要因となっていることを示したという内容です. Y. Goto, K. Fujiwara, Y. Sumi, M. Matsuo, M. Kano, and H. Kadotani, Work Habit-Relate