【書評】人間は矛盾に満ちた愛らしき存在「パラドックス思考」
こんにちは、サカモトです。
さて、今回はこちらの本、「パラドックス思考」を紹介します。
結論から言っちゃいます。
二者択一の問題があって、その選択肢が双方が矛盾に満ちているような場合、どちらかを選ばなきゃいけないと思いがちだけど、両方選んじゃってもいいんじゃない、人間ってそもそも矛盾に満ちた存在なんだからさというような話です。
例えばです、この本にあげた例は
トップダウンかボトムアップか?
ジョブ型雇用かメンバーシップ型雇用か?
会社員かフリーランスか?
です。これらは一見相反します。なので、どちらかを選ばないといけないと思いがちです。
でも、ついつい都合よくこんなことを考えてしまいませんか。
トップダウンで自分の意見を通したいけれど、ボトムアップで従業員から主体的な意見をもらって、戦略の精度を高めたい
ジョブ型雇用で自分の専門性を発揮して働きたいけれど、本当は自分が何に向いているかわからないから、メンバーシップ型雇用で適性を見極めてもらいたい
フリーランスとして自分が本当にやりたいことをやりたいけれど、会社員としての安定も手放したくない
矛盾した考えを持ってしまい、思い悩みがちです。
この本では、その矛盾(パラドックス)の類型やその解決方法などを解説した本ですが、そもそも人間とは、都合がよくて、面倒くさい存在と認識し、でもどこか愛らしい存在だと認めればいいのではないでしょうか。
矛盾した考えを持ったとしても、ダメな存在だと自分を責めるのではなく、愛らしいなと受容することが肝心なことです。
そう、人間とは面倒くさいけど、愛らしい存在なんですよね。
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