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デザインスクールでは、たぶん教えてくれないこと

デザインスクール流行ってんね!(SNSでターゲティングされてるようで、無限に広告が出てくるからよく知ってます)
デザイナーが増えることは良いこと。学生時代の部活みたいに、みんなで切磋琢磨してデザイン向上できたら、デザインに価値を感じてくれる人が増えると思うから。こんなタイトルで記事を書くと、デザインスクールの批判がしたいんか?って思われるかも知れないけれど。
そうではないのでそこはご理解いただけるとコレ幸い。

デザインスクールは、デザインの座学、PhotoshopやIllustratorなんかの操作方法などを学ぶところなんだろうか。通ったことがないのでわからないけれど、デザイナーを育てるっていう謳い文句から察するに、その領域はクリアできるはずだよね。

でも私思うんです。デザインスクールで多分教えてくれないことってあるんだろうなって。ほんとは、多分じゃなくて絶対教えてくれないこと!なんて断言したいところですが、スクール通ってないわたしが断言出来る話でもないので、いちおう。「たぶん」って入れました。(察してちょ)

というわけで今回はデザインスクールで教えてくれないであろうことについて、持論展開していきたい!ということで、今日も高速タイピングでカタカタいってみようと思います。



デザインスクール、どこまでが教える領域なのか問題

はっきりいって、デザインスクールに行ったからといって、卒業して食いっぱぐれないほど安定した生活が送れるかといったら、それはデザインスクールに期待しすぎという話であって。
よくする例えがあるんだけど、予備校に行ったからといって、すべてが希望の大学に受かるわけじゃないという話が私大好きで。(悪趣味っしょ?)
通うだけで本人の努力なしでは希望の大学に入れるわけじゃない。
それはデザインスクールでも当たり前にそうで、本人の努力は絶対必要だし、人よりどれだけ興味をもって取り組めるかが良いデザイナーになるための鍵になる思う。

でもやっぱり、デザイナーになってからだって勉強はいつまでも必要で、一生学び続ける必要があるよなーと日々痛感しています。
デザインの勉強に限らずね。

デザインスクールを卒業したとて、勉強は必要。スクールに求め過ぎちゃいかんよ、ということが言いたかっただけです。


デザイナーは日々「勉強」できる

デザイナーって、仕事をしながら勉強ができるすごい仕事だよなーって思います。
今話してる「勉強」ってのはデザインの勉強ではなくてね。知らないことを知るという意味での「勉強」の話です。
わたしの事例でわかりやすいものがあったので、それをちょっと書いてみようかな。(長くなったらごめんなさい)

あまり細かい話しをするとあれなので大まかにどんな業種のクライアントでどんな案件だったかというと、スープ専門の販売店で、サブスク販売のお試し半額をチラシで告知するというものでした。
話を聞けば、まずターゲットが曖昧。一人暮らしのおばあちゃん向けか、妊娠中もしくは授乳中の新米ママ向けか。というお話で持ってこられたので、どちらかにしないと反応が下がるという現実をお伝え。
どちらも訴求したいということだったので、どちらにも向けた伝わらない1枚のチラシではなく、ターゲットを分けてそれぞれにチラシを作ったほうが良いと提案し、そのように進める事になったのですが、そこでおばあちゃん・妊婦さんはそれぞれに何に困ってるか、何が好きか、何に興味を持ってるのかなどなど。項目は果てしなくあるのですが、すべてにおいて、両者は同じではありません。まずはすべて洗い出す必要がありました。

この2つのターゲットに告知するだけ、とはいえ、色々勉強する必要がありました。
ライフスタイルが全く違う両者に対してとなれば、当然アピールの仕方も変えなきゃいけないし、キャッチコピーも変わります。

その両者にとって当たり前のことを知らなければ、刺さるデザインも作れなければ、刺さるキャッチコピーも浮かばない。本気でそう思ってます。

ほんの数ヶ月関わるだけかも知れないけど、知らないことは学ぶ。(学べる)そうじゃないとクライアントに求められる、満足してもらう仕事はできません。

そのチラシがイベントの告知なら、その業界のことを知らずしてデザインは作れません。
一通り理解しなければ、作業も進まない。手が止まる。
デザインが作れなくて手が止まってしまうという話をちょいちょい聞きますが、それは単にリサーチ不足。クライアントのクライアントのこと、その業界のこと、もっと知る努力をする必要があると思います。


わたしがデザイナーになって一番楽しいと思うのは、知らないことが多すぎるこの世の中で、仕事しながら、知らないことを知れるということにあります。
だから外に出るだけで色んな発見ができるようになって日常が楽しくなる。
日々に彩りができたように感じるのは、このデザイナーという仕事のおかげだと思っています。(やっぱり長くなった・・)


デザイナーは、いろんな経験をすることも大切。
もちろん遊びも大事。遊びから得られることも数しれずあるし。
(遊びたいから言ってるんじゃないよ?)
遊んで学んで仕事して・・やっぱ、デザイナーって最高やん。


「効果的なコミュニケーション」について教えてくれない

まあ、当たり前といっちゃえばそうなんだけどね。
デザインスキルとコミュニケーションは全くもって別もの。でも、デザインで生計を立てようと思うなら、これは本当に欠かせないスキルであり、無視できないものだと思います。

わたしがよく話している、「制作したデザインの理由説明」もそうだけど、クライアントとうまくコミュニケーションを取る方法を知らないと、仕事としてデザインを制作していくなかで結構たいへんな思いをすることになります。
それこそ、いつもいつも修正地獄になりがちだったり、「なんか違う」と言われて最初からやり直しする羽目になることが多かったり。
これら「デザイナーの避けたいワークフローの現実」は、実はデザイナー自身が引き起こしていることがほとんどで、それが正しいと思うわけ。そう、クライアントは悪くない。

このあたりまで深く掘り下げて教えてくれるところがあるなら、わたしは今からでもそのスクールに行きたい。色んなデザイナーが持ってるコミュニケーションのコツを聞いてみたい!興味あるある!興味ある。
そんなスクールあったらぜひ教えて下さい。


「的外れじゃないヒアリングの仕方」を教えてくれない

クライアントへのヒアリングは超大事っていう話を、このnoteでもしたようなしてないような曖昧なんだけど、クライアントへの質問の質で、そのプロジェクトが成功するか失敗するかが決まってしまうといっても過言ではないくらい、クライアントへのヒアリング力はデザイナーにとっての必須スキルとして、大きなウェイトを占めてます。

どんな質問を投げかければよいのかだけではなく、なんのためにその質問を投げかけるのかまで理解していないと意味がないので、ヒアリングについて誰かに語れるくらいまで、腑に落とす必要があります。深堀り。

デザイン制作前のヒアリングについて、また後日記事を書きたいと思います。
書きたいことが多すぎて困・・らない。楽しい。


時間のマネジメントについて教えてくれない

フリーランスで活動しているのなら、デザイナーに限らず時間の管理はすごく重要な要素。
クライアントは常にひとりとも限らないし、同時進行で進めることも多々あります。制作の難易度・工数にも違うけれど、リソースオーバーで案件を抱えると、クオリティが下がることにもつながるし、納期を押して信用が崩れることにつながったりもする。時間の使い方を間違えると、ろくなことないどころか、デザイナー生命に関わる、大惨事を迎える事になりかねない。

忙しいのは良いけれど、常に仕事でパンパンというのも良くなくて、いい塩梅で仕事を受注するスキルは、わたしもまだまだ不足してるよなーと感じています。難しいよね。感覚じゃない。深いんよ。

この辺のことは、失敗して学んでいくことかも知れない。でも、スクールの講師が現役デザイナーならば、そういったことも少し教えてくれたら、事前に考える事もできるから生徒としては助かるよね。教えてあげて。


実践的なビジネスについて教えてくれない

生徒がデザインができるようになれば、デザインスクールとしてはそれがゴールで正しいのかも知れない。でも卒業したらビジネスとしてデザインと生きていくために勉強したくてスクールに入る人がほとんどで、デザインが出来るようになることだけがゴールな人っていないんじゃないだろうか。

(ちなみに私はデザインができるようになることがゴールと本気で思ってて、出来るようになれば勝手に仕事が来るとまじで思ってた希少なタイプの人間です)

たとえば価格設定

これはほんとに難しい問題。だって、デザイナーが請求する金額が正しいかどうかなんて、分かる指標はないから。
わたしたちデザイナーは、自分のスキルや経験に基づいて値決めしてデザインを提供しています。デザイナー10人集めて今までのストーリーをきいたとしたら、だれひとり同じ人はいないだろうし、みんな違うバックグラウンドがあることは保証してもいい。
価格設定とスケジュール管理についての講義があるなら、私もスクール行ったら良かったな、って思います。


あ、あかん。止まらん。
長すぎるのでまたいつか、続き書きます。
リクエストあればコメント待ってます。

今日も読んでくれてありがとう(きす)




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