![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/132603925/rectangle_large_type_2_747e876174e02e8a2bc77301ad517889.png?width=1200)
駆け出しデザイナーが、でかい仕事を取ろうとしてはいけない理由
デザイナーという仕事をやっていく上で、今でも意識していることがあります。
それは、でかい仕事を取ろうとしないということ。
仕事がまじでなかったわたしのWebデザイナー時代は、まさにこの、でかい仕事を取ることに意識が集中していて、そりゃあかんわと今なら思うくらい、お金を稼ぐということに躍起、というより固執しており。
それはそれはイタイ人やったと思います。ずびばぜん・・(鼻声)
なぜでかい仕事を取ろうとしてはいけないのか
伝わるから。ただそれだけです。
お金を稼ぎたいという気持ちが、クライアントに伝わると絶対に売れません。というより、ゴリの押し売りになって嫌われる。
コレ私、昔働いてた超ノルマ式エステの営業で、嫌と言うほど上司に叩き込まれたことですが、それでもなお、職が変われば同じことを繰り返していたという哀れな有り様。
必死すぎて、周りが見えない。お金を稼ぎたいという自分のことしか考えてなくて、クライアントの要望、それを超える提案をすることが頭から抜けてしまう。
昔叩き込まれたことですら、記憶から葬り去られてしまうなんて。
必死になるって、ときに狂気です。
では本題。なぜでかい仕事を取ろうとしてはいけないのか。
これは、仕事とは・・という原点に振り返ってみると、わかりやすい。
ビジネスとは、等価交換です。わたしたちデザイナーでいうならば、お金という価値と、デザインという価値の交換になります。
というより、お金を払う側よりも多く、デザインを通して価値を提供する必要がある。目に見えるものではないけれど、その意識はとても大事。
ギブの精神。それがこれから先、安定して仕事をできることに直結するからです。
当時駆け出しデザイナーの私が、どれだけ一生懸命やっても、その道30年のプロに敵うはずもなく。
デザインの知識もスキルも、提案のスキルも。何もかもが、不足している。
イコール、クライアントに対して等価交換ができない。
その事実を引っ提げて、でかい仕事を取りにいくことは、理にかなっていない。もちろんダメではないし、やってみて経験を積むのもありっちゃあり。
でも私は、「仕事受注の安定」について言えば、それは近道ではない気がしています。
駆け出しのデザイナーが、大きな仕事を取れる事自体、なかなかに厳しいからです。
過去のわたしが好例で、大きい仕事を取ることに固執して仕事を探していても、仕事が取れずに落ち込む。悩む。モチベーションが落ちる。
いや、やらなきゃ!と自分を奮い立たせたとて、大きい仕事を取らねばと思えば思うほどに、仕事が取れないことに苦しみと焦りの無限ループに陥りました。
じゃあどうする?
でかい仕事を在宅で。一件30万の案件が獲得できれば、それで充分♪なんて、このデザイナーの世界に興味を持った人も少なくないと思うし、私もそうだった。
でもやっぱり、初心者の「でかい仕事受注」は、難しいのが実際のところだと思います。
最初は割り切って、小さい仕事から始め、デザインを勉強しつつ、クライアントの要望にきっちり応えて、提案の仕方も勉強する。
その繰り返しをしていくと、勝手に単価が上がっていきます。こんなのできる?と、お客さんから聞いてきてくれるようになります。
だから焦らず。ひとつひとつ丁寧に。
それができれば、自ずと仕事に困らないデザイナーになれる。
わたしは大金持ちではありませんが、普通に暮らしていける程度の生活は、デザインの仕事でできるようになりました。
駆け出しデザイナーの頑張ってるあなたの、なにかヒントになればこれ幸いです。
今日も読んでくれてありがとう(きす)