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鉄の男

鉄男を観る。
ずいぶん前にその存在を知ってからその強烈なビジュアルに惹かれて長らくの間ずっと「いつか観なきゃなあ」などと宣って放置していたわけだが、この度やっと視聴することと相成った。
大満足。最高だね。
モノクロの映像とストップモーションアニメを効果的に駆使した演出はクールの一言に尽きる。カルト化したのも納得。
内容もポストヒューマンSFを思わせるハイスピード金属アクションである。人間が人間じゃなくなってしまう話に魅力を感じる俺としては好きにならずにいられない。特に「新たな人類にオールドタイプは対応できず、駆逐されてしまうのだ」ということをニューセックス(ドリル型性器による殺害)という形で示したことには驚きと笑いがある。
また、すべてが金属化した世界におけるまったく新しい生態系のビジョンも素晴らしい。住みたいとは思わないが見ている分には楽しい世界だ。
あとなんと言っても尺の短さである。67分。もうすべての映画はこの尺でよい。無駄に長くしたところで観客(俺)のストレスがたまるだけだ。3時間の映画を撮るとか愚か者の所業である。

というわけで総じてかっこいい映画であった。
2も観るぞ(!)。

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