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サッカーパンチ

エンジェルウォーズを観る。
これ問題作扱いされているそうな。
俺は問題作大好きである。だからこれも大好きである。
完璧な映画だろこれ。女の子みんな可愛いしアクションもド派手だし絵も無駄に装飾的で素晴らしいし、人生に必要なものが全部詰まってる。
これ嫌いって人はたぶんザック・スナイダーの妄想ダダ漏れなのを見て自分も恥ずかしくなっちゃった類の人なのだろう。けど俺はそれを恥じる必要なんてないと思う。これを半笑いで照れながらやられたら「ふざけるなよ」とキレていただろうが、彼はそれを大真面目に、過剰なまでの密度と物量でやってるのでむしろ感動しかない。
妄想系のフィクションって基本的には主人公があっち側に行っちゃって終わるわけだけど、これはチャップリンのモダンタイムスよろしくお彼岸のごとき夕日に向けて去っていくとても余韻のある終わり方をしていて大変素晴らしい。
理屈の上で考えても、主人公のベイビーガールは病院を出ても行くところがないわけであるからして野垂れ死ぬしかないわけで、そう考えるとスイートピーが家に帰って人生を続けるというのは納得のいく終わり方である。
テーマもバイタリティの話であり、「どんな時でも希望を失ってはならん」という普遍的なものだ。要はショーシャンクである。

それを刀持ったセーラー服の子がやるのだから嫌いになる要素など一つもない。

これ嫌いというならジョーカー2も嫌いになるべきである。ジョーカー2なんてつまらないエンジェルウォーズです。

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