ピザマン
冬になるとセブンのピザマンをこれでもかってほど食べてしまう。
チーズがたっぷり入っていてセブンに行って売っていたら必ず買ってしまうほど大好きな商品だ。
だけど私は、中学3年生までピザマンを食べたことがなかった。
これといった理由はないけど、ピザを食べた方がよくない?とは思ったし言うほど美味しくないでしょと食わず嫌いをしていた。
だけど、中学3年生の冬ある男の子をきっかけにピザマンを食べることになる。
前回投稿したこの記事。ここで付き合っていた男の子と別れた後(1回目に別れた時)の話である。
ちなみに今回出てくる彼は、当時付き合っていた彼氏の友達だ。
中学3年生劇的な大失恋をかました私は、なぜか劇的なモテ期が始まった。
後にも先にもあんなに告白されたのはこの時だけだと思う。
だけどやっぱり元彼を忘れられなくて全員断った。
誰かと付き合えばこんな悲しい気持ちもなくなるのかなとか考えて試しに付き合うことを考えたりもしたけど、結局出来なかった。
そんな中、ピザマンを食べた彼とは普通にお友達だった。
気兼ねなく、色んな話をしたと思う。告白されたことも元彼が大好きで忘れられないこともたまに出てくる元彼の愚痴も沢山話した。
もちろんくだらない話もしたと思う。彼は1つ年下ではあったけど私より背が高くいつもいじられていたことも覚えている。
ピザマンを食べたのは一緒に歩いて帰る帰り道だった。
私たちは家が近いが中学までは少し距離があり、バス通学か自転車通学が許可されていてバスだと片道10分、自転車だと20分くらい。
冬の自転車通学が辛い私は、割とバス通学を選んでいたけど帰りは片道1時間ほどかけて彼と歩いて帰っていた。
中学校と家のちょうど真ん中付近にセブンイレブンがあって私たちは帰り道にこのセブンによく寄った。
冬だから温かいものが食べたくて、私は少しのお金の中からいつもカレーマンを購入していた。
そして彼はいつもピザマンだった。
それぞれ「熱いね〜」なんて言いながら食べて喋って帰っていた。
ある日、私は「ピザマンって食べたことないけど美味しいわけ?」と聞いた。
その時に彼が提案してくれた。
「じゃあ半分こしようぜ!」
最初は、いや半分もらって食べれるかな…とか大好きなカレーマン半分も持ってかれんの!?とか思ったりもしたけどとりあえず半分こすることにした。
片手ずつにカレーマンとピザマンを持って歩く中学生2人。
初めてのピザマンはそれはそれはめちゃくちゃ美味しかったし、彼も初めてのカレーマンは美味しかったようだ。
それから私たちは一緒に帰る度にセブンによってカレーマンとピザマンをそれぞれ買って半分こした。
たまにゆで卵を買ったりして、私が「やば!殻割れんやん。」と言うと「そういう時はデコで割ればいい」とおでこでヒビを入れるライフハック(?)を教えてくれたりした。
正直何を話したのかもきちんと覚えてはいないし、その彼と今となっては疎遠で何をしているかも知らない。
だけど、ピザマンを食べるとたまにフッと彼のことを、そして恐らく最後にしたやりとりを思い出す。
あの時私は彼のことを好きになりかけていたかもしれない。と高校生になってから思うときがあった。
彼に久しぶりに会った時に「私あの時〇〇(彼)のこと好きになりかけてたかもしれないんだよね。」と軽く伝えた。
そしたら「俺も好きになりかけてたけど、お前は〇〇(元彼)を引きずってたし俺もはっきりした気持ちじゃなかったから伝えなかった。だけど、どっちかが伝えてたらこの関係が終わってたかもしれないから俺はこのままでよかったと思う。」
私も彼も過去になった段階でこのことを伝えあったと思うけど(少なくとも私は過去の気持ち)、本当にこのままの関係でよかったと思う。
彼に話を聞いてもらえるだけで当時は沢山救われていたけど、私はただ単に彼の優しさに甘えて好きなのかもと錯覚しただけかもしれなかったから。
1つ下なのにここまで考えていたこと、気持ちがはっきりとしない段階で彼に伝えられてたら私はきっと困ったと思う。
だから言わずにいてくれたという所にも私は救われていたんだなと感じた、たまに思い出してしまう私のピザマンエピソード。
最後まで読んでくれてありがとうございます。
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