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【カオナシとは】 舞台 「千と千尋の神隠し」
苗字も不要だね。お前にはもう家族がないんだから
湯屋、再訪。今回は、マリーバと小春カオナシがお目当てです。他のキャストさんは、偶然だけれど前と同じ。ダブルキャストで全員総入れ替えを狙うなら、同じ日のマチソワを見ない限りは難しそう。
そして、今回は2階席です。
結論。
2階席から見る湯屋、最高...
冒頭、千尋が車に乗り込むところのひまわり畑の照明は、1階席だと殆ど分かりませんでした。それ以外にも、舞台面に当たる照明の美しさにうっとりすることしきり。
湯屋の盆も、奥行き感と立体感がマシマシでした。
中でも、一幕ラストの、腐れ神様を退治した後、湯屋のベランダで、千とリンがおまんじゅうを頬張るところの、電車からーの、盆が回って2人の背中ショットに切り替わるところの照明の情動感!!!!!!
映画だと、カメラが背後に回り込むようなショットが、まんまリアル舞台上に浮かび上がっているのです!!!1階席の時も綺麗だな、と思ったけれど、2階からだと距離感が上がるからか、一抹の寂寥感みたいなものまで深く立ち現れる。
遠くを走る電車感も、2階からだとより遠い世界に見えるからかも知れません。
余韻に呆然としながらの、幕間でした。
他にも、奥の方の神々やら移動中の千の恐る恐る感やら、2階から見えるものは1階とは別物でした。
そしてマリーバ。年季の入った魔女感ムンムンです。やりたい放題感もありました。あの小柄なお体のどこからあんなに野太い声が出てくるのだろう。
小春カオナシは、辻本カオナシに比べると、序盤に挙動不審感を強く抱きました。辻本カオナシは、スーーっと飛ぶように動く水平移動が特徴的だったけれど、小春カオナシは、身体を折りたたむような立体動作が印象的。いや、まじで身体が折り畳まれていくんすよ。人間の身体って、あんな折り紙みたいなことできていいんですか?関節って、取り外しが可能なのでしたっけ?!
2人とも、どんなコア筋育てたらあんな動きができるようになるのか問題。
2幕の「泳ぐ」カオナシはどちらも共通で可愛かったし、銭婆のところでの立ち居振る舞いは、小春カオナシの可愛らしい感が強烈でした。モジモジしながら、初めて見るものへの興味津々感もあって。ちょこりん、としていて。
映画を初めて見た時から、カオナシは、私だ と思っていたのです。
でも、この可愛らしさは私にはねーな、とン10年を経て、思い直しました。
とはいえ、カオナシの本質は、やっぱり私にもあると思ってはいるのだけれど。
そんな湯屋再訪でありました。
1回目はこちら。
明日も良い日に。
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