【森の主とは】 舞台 「My Neighbour Totoro」1回目
制作発表の時から絶対に会いに行く!と心に決めていたのに、様々な理由から初演は涙を飲みました。
あっという間に発表された再演も、難しいかも… と思っていたらば、あちこちから背中を押され、更に仕事も重なって、あれよあれよという間に飛行機でGO。
一言感想:やばい。可愛い。まじで最高
日本語と英語の歌詞が混じる歌での幕開け。でも日本語の歌詞も、お客さんにはきっと伝わっている。皮膚から入ってくる音の意味がありました。
その生オケの棲み家は、満月に照らされている森の梢の上。まるでトトロの森そのものが、音楽を奏でているようでした。特にクラリネットは、森の囁き声のよう。そして、その梢に佇む歌い手の二宮愛さんは、トトロの仲間の妖精さんのようでした。
眼下で繰り広げられる人間界の物語を、森が、自然が、寄り添いながら寿いでいるイメージです。
さて、その眼下の村に最近越してきたサツキ、メイ姉妹とパパ。大人がメイを演じるのですが、そこにいたのは、4歳児でした。
小さい子って、ややガニ股目にパコパコ歩くし、アニメのメイちゃんは更にそれを誇張したような、腰をどっしり落としたような動きをしますが、それがまんま再現されていました。あの体勢をずっと続ける役者さん、すごい。
物語的には、ほぼ原作を踏襲していますが、ところどころに舞台ならではの表現もありました。黒子の使用は舞台「千と千尋の神隠し」でもありましたが、トトロでも、黒子が黒子になったり、顔前の覆いを取って人間になったりします。
カンタ君は、女子に対する免疫が原作以上に無い感じ。その免疫なし具合を、飼っている鶏軍団にすらイジられるなど、原作にはない捻りもありました。
そして気になるトトロたちやネコバスですが、ネタバレにならない程度に言わせてください。
白トトロと青トトロの、「しょこしょこしょこしょこ」動き(伝われ)がやばい。
かわいい。連れて帰りたい。彼らが登場するシーンの人間のセリフがすっ飛びそうになりました。実際、ところどころ脳内補正してたはず。原作知ってるからできる技。
大トトロの登場シーン(穴を転がり落ちたメイちゃんが、大トトロのお腹に乗っちゃうところ)は、にまーって笑うところも、グォーと雄叫びをあげるところも含めて、この上ない再現度合いです。
更に、雨のバス停での、サツキとトトロの初めましてのシーン。寝ちゃったメイをおんぶするサツキの佇まいときたら!
しかも、トトロ、ちゃんと飛ぶんです!ネコバスもちゃんとサツキとメイを病院へ連れて行くんです!
そしてその全てが、めちゃめちゃ可愛いのです!!!!
メイがお母さん目指して駆け抜けるトウモロコシ畑やら、村での田植えやらも、当然マンパワーでの表現です。
ススワタリが、迷子のメイを温めてあげるところ、原作にあったっけ?
子どもの世界は、大人の世界よりもうんと広い。だから、子どもが空想する時間を、大人は奪ってはならない。
そんなことを改めて思いました。
書き足りないので、後日に続く…
明日も良い日に。
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