【運命とは】 世田谷パブリックシアター 「無駄な抵抗」
自分がなぜ今、こんなに辛いのかは分からない。でもそれは、自分のせいではない。自分がなぜ今、こんなにラッキーなのかは分からない。それもまた、何か1つのお陰ではない。
どちらも同じくらい、誰か1人のせいでは無い。
だから、全てを自分で飲み込まなくていい。自分でどうにかしなければ、と背負い込まなくていい。自分で決めていい。声を上げることも、あげないことも。
よく頑張ったね、って言われたい、とか、労われたい、と思っていい。その状況は、あなた1人が起こしたものではない。
物語の中の芽衣の運命は、そんな一言では片付けられないほど、過酷で残酷なものだったけれど。
運命って、何?と聞かれた時、この答えがしっくりくる。でも、それでも、自分で決める。運命に抗う。そこまでもが運命の中に組み込まれているのかも知れないと思いながらも、自分で決めた、と思えることが、自由意思だ。たとえそれが、神の視点から見たら「無駄な抵抗」に見えるとしても。
つい、自分は、この世に生きていてもいいという許可を得たい、その為には何かをしなきゃ、と思ってしまうのだけれど、そんなことはない。ただ生きているだけで、あなたは誰かの喜びになっている。なんて書きながら、私自身はそこまでの境地には、まだなれていないけれど。
この時の浜田信也さんの佇まいが、浜田さんにしかできない佇まいだった。
そして… てっきり劇団イキウメの公演だと思っていたら、なんと世田谷パブリックシアターの主催公演だった。終演後のアフタートークで知って、びっくりした(遅)。
でも、作演出前川さんだし、イキウメの劇団員全員出ているし、なので、イキウメ公演と思っていても不思議ではない… と思いたい。
明日も良い日に。
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