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389/731 【気高く、志高く】 大統領就任式の詩人:アマンダ・ゴーマンさんのこと

大統領就任式について、もう1つ。

就任式では(毎回ではないが)、inaugural poet (まんま、「就任式の詩人」)と呼ばれる詩人が選定され、その日を寿ぐ詩を読むことがある。

今回の詩人は、22歳のアマンダ・ゴーマンさん。史上最年少だ。

彼女の詩の朗読は、単なる「朗読」以上に力強く、瑞々しかった。魂がふるふるした。

達観に聞こえそうな言葉が、大地にちゃんと立って、聳えていた。後光すら見える気がした。別に殿上人みたいな遠い存在に感じるわけでは無いのに。

紡がれたコトバの響きもちろんだが、そこに込められた「思い」が彼女の中から迸っている。

古典芝居の独白のような旋律で、心にすんっと入ってくる。

是非見て、聞いてみて欲しい。

以下の記事の下の方に、日本語訳がある。

ただし、聞いている(見ている)間は、訳ではなく、彼女を見て欲しい。

そして訳ををご覧になった後、ぜひこちらの解説も読んでみて欲しい。


ファーストレディ自らが選定した彼女は、今、ハーバード大学で社会学を専攻しているという。

文学や詩ではないところがアメリカらしい。

彼女とハリス副大統領の、気高くも清廉さをも備えた美しさ。アメリカにはまだ希望がある。そう信じさせる何かがある。そう信じたいだけなのかも知れないけれど。

明日も良い日に。


言葉は言霊!あなたのサポートのおかげで、明日もコトバを紡いでいけます!明日も良い日に。どうぞよしなに。