メインアクト素ムシして、ゲストの話でごめんなさい!Monday 満ちるのライブにて
Monday 満ちるさんのライブ@ビルボードライブ東京に、ぴあポイントにて参加してきました!ありがたやありがたや。
普段は足を向けないような方のライブへ行くと、違う出会いの可能性が開ける気がして好きなのです。
先日読了した「蜜蜂と遠雷」に感化され、この方々の音をわたしならどう表現するかな、なんて妄想遊びも忘れない。
ローズ・ピアノの音は、キャンドルライトに照らされたスノードームみたい。
中に入ってるコンフェティが、時にゆっくりと、時に取り乱したみたいにぶわりぶわりと舞う。
その光景が橙色の炎に照らされて、向こうの壁に影を落とす。
ギターの音は、森に響くノコギリみたい。糸ノコみたいなこともあれば、鳥のさえずりをかき消すほど、ぎゃいぎゃいと周囲を鳴らす振動となることもある。そこに、フルートの音色が風のように通り抜ける。
2、3曲こんな感じで聞いていたら、耳ががぱーーーーーーっと開く事件が起きた。
ゲストのお琴奏者のASUKAさん!!!!!!
冴え冴えとしたブルーの大振りなタッセル風の(ドラムブラシくらいのサイズ!)イヤリングを揺らしながら、上半身は白いお着物、下半身は破れた(風の)タイツという出で立ちで、お琴を抱えて登壇なさる。
この段階からタダモノジャナイ感が半端ない。
よいこらしょ、とお琴を台に置き、これまたギャルかってくらいにデコ盛り盛りの爪を装着し、お琴の前にお座りになられてスタンバイオッケー。
そこからのめくるめく2曲がまあもう... かっこよすぎて震えがきた。
1曲目のリンゴ追分。お琴から、ASUKAさんの指先から、砂金のような音がサラサラとこぼれ、刹那、宙を舞う。周りがぽっと明るくなる。残響を追うように、鶴が羽ばたく。水面が揺れ、飛沫が跳ねる。緑の中にフルートの陽だまりが落ちる。
うーーーーー、なんてカッコイイんだろう...!!!!!!!
コケティッシュなコケシが、スーパークールでウルトラテクニシャンでソウルフルな音楽を奏でとる!
写真や一部音源はこちらに…
この衝撃は事件でござる。
一人で出向いたことが悔やまれた!誰かといたら、ずっとわちゃわちゃ語ったに違いない。相手には迷惑かも知れないけれど。
また行きたい。また聴きたい。こういう出会いはたまらない。時間つぶしで入ったCD屋さんの視聴コーナーで、たまたま出会ったすげーアーティスト、的な出会いが少なくなってしまった昨今の、久方ぶりのギフトだった。
ありがたやありがたやー!