【一番の思い出は日々の何気ない一コマに宿っていること】 舞台:劇団おぼんろ 「瓶詰めの海は寝室でリュズタンの夢をうたった」
もう2度と一緒に海に行けなかったとしても、僕たちは全然大丈夫です
もう2度と会えない人がいて。
それがあまりにも辛くって、その人がいなくなって以降の毎日ときたら、夜を騙し騙し切り抜け、朝をごまかしごまかし過ごし、昼を無視無視し続けたらまた夜が来たから、また夜を騙し騙し切り抜ける。その繰り返し。
だって1人は辛い。
でも、あなたはきっと1人じゃない。
1番最高な思い出は、その時はすぐに忘れてしまうような、他愛ない数しれない会話に残ってる。
そしてその会話の続きを想像して創造することだってできる。
肉体の命には終わりがあるけれど、だからといってその人が死んでしまったわけじゃない。
夢にも未来が必要なんだ
夢だって生きている。それを、生きてる人間の勝手で窒息させちゃいけないんだ。夢を生かすのも人なら殺してしまうのも人なのだから。
そして肉体的存在ではなくなってしまった人も、夢と同じように、生きている。なんならもう少し楽に生きているのかも知れない。そして、その人たちが虹の向こうのリュズタンで楽に楽しく笑いながら生きていてくれているなら、そしてそれを後押しするのがわたしの毎日の笑顔であるならば、わたしは笑って生きようと思う。
私はちゃんと、死んでる間も生きてました
あの人も、きっとちゃんと生きている、気がする。
わたしも夏休みの宿題をしなきゃ。
海へ行きたい。でもそこに海があると思うだけでも、大丈夫になれる。何ならうちに海を持ってくることだって絶対にできる。想像すれば、どこにでも行けるし、誰にでも会える。
おぼんろさんの本公演の冒頭でいつも末原さんが述べる物語りへ皆を誘う口上が、入れ子状態で使われていて、ハッとした。そう、ああいう顔をきっと私たちしているんだ。
2年ぶりの本公演。
見られて、よかった。
配信チケットもあるそうです。気になる方、是非に。
明日も良い日に。
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