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鬱でニート4年の再出発②比較によって揺れる幸せ:ブータンと再就職活動

 皆さんはブータンという国をご存知でしょうか?この国は、国民の97%が「幸せ」と答えることで有名な「幸せの国」として知られていました。彼らは伝統を重んじながら「小さな幸せ」を大切にし、日々の生活に喜びを見出していたのです。しかし、インターネットの普及によって、彼らは豊かな国と自分たちを比較するようになり、その結果、自分たちの「幸せ」が変わってしまいました。今、ブータンでは若者たちが海外に流出し、不況に喘いでいるそうです。

他人との比較、自分との比較
 さて、私も再就職活動をしている中で、どうしても自分と他人を比べてしまう瞬間があります。そのたびに、悲しさを感じることが多いです。例えば、同期が大企業で活躍していたり、幸せな家庭を築いているのを見ると、「自分が取り残されている」という焦燥感に襲われます。
 しかし、もっと苦しいのは、今の自分と過去の自分を比較してしまう時です。過去の自分ができていたことや、期待していた将来像とのギャップが、プレッシャーになっています。成長に繋がらないマイナスな比較だとわかっているのに、どうしてもやめられないのは本当に怖いものです。

小さな幸せを見つけて
 それでも、少しずつではありますが、気づくこともあります。例えば、電車に乗って支援施設に向かっている時や、人の目を見て話している時などに「あぁ鬱だった時は絶対に出来なかった事が出来るようになっている」と実感するのです。以前は人混みや他人との接触を避けていた自分が、今こうして少しずつ外の世界とつながっている。これは私にとって大きな進歩です。
 こうした日常の中の小さな「出来るようになったこと」が、今の自分を支えてくれていて、この「小さな幸せ」を大切にすることが、私にとって何より重要だと感じています。これからの就職活動では「成長に繋がらないマイナスな比較」に囚われず、自分なりのペースで「小さな幸せ」を見つけながら進んでいこうと思います。

 最後まで読んでいただきありがとうございます。皆さんの日々に「小さな幸せ」が降り注ぐ事を願っております。


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