最近読んだ本5選
読んだままにしちゃうことがほとんどなんだけど
せっかくなので少しでも感想を書き留めておこう。
1、嫌いなら呼ぶなよ 綿谷りさ
短編が4つ。
「眼帯のミニーマウス」
「神田タ」
「嫌いなら呼ぶなよ」
「老は害で若も輩」
どれも面白かった!けど、「神田タ」「老は害で若も輩」この2つが特に笑えました。なんか常に何かと戦ってる。笑
4つ目の話は、え?実話?ほんとにこんなことあったのかな?と思うくらいよくありそうなイザコザなんだけど、ここまで戦うか?
そしてそれを、編集者目線で書いてるのがさすがです。作家やライターのことをここまでディスれる綿谷さんは、すごい。笑
作家も芸術家でしょ!と思いつつも、こんな話面白くて最高。
帯にも書かれてたけど、これは新境地。
2、ハートフル・ラブ 乾くるみ
映画化されたイニシエーションラブで有名な乾くるみさん、またドキッとさせられたく、読んでみました。
ミステリなのかな、短編7つ。
「夫の余命」
「同級生」
「カフカ的」
「なんて素敵な握手会」
「消費税狂騒曲」
「九百十七円は高すぎる」
「数学科の女」
短編なのにしっかり最後のオチに踊らされる。
勝手に想像しちゃって、最後に全然解釈違った、とハッとさせられる。2回くらい巻き戻して読みたくなる小説。
特に好きだった話は、「夫の余命」「同級生」「数学科の女」
登場人物がいい感じに感情がなかったり、サイコな感じ怖くて面白かった。
3、推し、燃ゆ 宇佐見りん
懐かしの芥川賞を今更読んでみた。
推しは推せる時に推せ。
ほんとにその通り。そして推しだって、燃えたり、いなくなる日が来るんだよね。
芸能人だって、アイドルだって、人権はあるし、普通の一般人と同じように暮らしているわけで。電車とかは乗らないだろうけど。
恋だってするわけで。盲目的な不倫だってするわけで。
叩かないであげてよ、マスコミさん。と推しの子や広末を見て思う。
誰だってその禁断の扉、開くこともあるかもよ?と言いたい。
とは言いつつも、横浜流星くんが熱愛とかなったら三日くらい寝込んじゃうかもしれん。仕事休むかもしれん。
少し綿谷さんの「神田タ」に似ている内容で、推しを推すこと。頑張りすぎると、粘着ファンになったり、アンチに寝返ったりしちゃうという。
もうこちとら命かけてっから、というようなレベルで。推しは命に関わる。
そこまで頑張れるのも好きだからと思うけど、才能に近いようで関心しちゃう。
4、何者 朝井リョウ
以前読んだけど、内容忘れてたので、改めて読んでみた。
SNSがない頃の方が、人間関係とか就活もやりやすかったのかな?と思ってしまう私は多分活用がいつまで経っても下手なんだと思う。
グループラインがない時代に、多感な時期を過ごしていて本当に良かった。
想像力がない人が苦手っていう人こそ想像力がないっていう言葉は私に深く刺さりました。私もかつて、そんなことをnoteに書いたような、どうだったかな。
社会人になって読む何者は、そうなのよ〜と思うところもあり、
異動とか、自分で転職とかしないと、ダラダラ何年も経って、毎日の業務に追われて、特にスキルも変わらず。成長とかも感じられなくなったりするのはあるかも。毎年、担当する業務が変わったりするのは、ありがたい。
何者にもなれないけど、日々頑張って働いてます。これを書くのは褒めてほしいから!そして自己満!ヨシヨシしてあげたい、自分を。
5、一度読んだら絶対に忘れない世界史の教科書 山崎圭一
私ね、世界史が全然今までちゃんと勉強したことなくて。
色々疎かったんですよ。ロシアとウクライナの関係とか。ほんと恥ずかしいけど、苦手意識ってあるじゃない?歴史って結構苦手科目だったし。
でもこの本はほんとにわかりやすかった。
こんな私でさえ、国とか宗教の成り立ちとか、お金の歴史とか、今も続いている戦争の発端とか、なんでトルコは親日なのか、とか。
歴史を知ると、日本にいるけど世界って繋がってるなと思ったし、自分がちょっとグローバルになれた気がした。
自分が生きていない時代のことでも、自分ごとと考えるのって必要だな〜と。
無宗教が多い日本だけど、
宗教って広めることで、国ができたり、戦争に勝ったり。なんでだろ?いまいちピンとこない感覚。
この著者の宗教編も今度読んでみたい。
世界史の本を読むきっかけになったのは、代官山の蔦屋書店で見かけたから。
もうちょっと賢くなりたい、と思った2023年、5月。
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