「続いている創作習慣、続かなかった創作習慣」
何を書くか、どのように書くかといった問題は、人それぞれであるという結論にしかなりませんが、最も重要なのは「書き続けること」であるとは遠慮なくいえる気がします。たまに思いついた時、書けるタイミングができた際に書いても、良質ものができあがることはあります。しかしそれは1/10や1/100をたまたま一回で運良く引けたに過ぎません。
分母を増やす=作品数を増やす=書き続ける、できれば一生。そのためにはそれなりの継続できる体制づくりや理由が必要です。私自身がこれまで様々な創作習慣を試してきました。ある習慣は続き、ある習慣は役目を終えたと感じて終了し、あるものは習慣になりきる前に途絶しました。
自身の具体例を振り返ってみて、なぜ続いたか、続かなかったか、それで得られた何かとは、といったことを書いていきます。
現在続いているものをまずあげていきます。
「耳鳴り潰し」
病気の後遺症で鳴り続ける耳鳴りを潰すことを目的として始めた、日々の記録です。一日の始まりに、前日の印象的な出来事、投稿した記事の紹介、読書記録などを書いています。子どもたちについての記述が多くなっています。2024年4月16日が最初の記事で、現在181日続いています。
「架空書籍紹介」
Xで1日1ポストしているシリーズです。架空の書籍を紹介しています。企画書の代わりというほどのものではありません。書籍といえば玉石混交でもありますし、全てのアイデアが生きるとも思っていません。何かの課題が出た際には(たとえば「桃太郎企画」に向けて、桃太郎絡みの架空書籍を連続して書くなど)、そのお題に沿って書き続けたりもします。一週間分をnoteにまとめています。2024年5月7日より開始。現在160日継続。
「生成画像つき短歌」
こちらもXで1日1ポスト。短歌と画像生成の相性が良いことに気付いたこと。また入院中に短歌を詠んでいたことを思い出して始めたものとなります。次第に「耳鳴り潰し」を書き終えた直後に詠むことが多くなり、自然と前日の印象的な出来事を詠むようになっていきました。こちらは10首ごとにnoteにまとめています。2024年7月25日より。現在81首。
「シロクマ文芸部に参加」
木曜日にお題が発表され、日曜締め切りというタイトなスケジュールの創作企画。基本的に毎週参加するようにしています。2023年7月2日「街クジラ・オフィスカラス・人混みネズミ・家イモムシ」で初参加。現在68編。思えばここから「殺され屋シリーズ」「熱血文芸部シリーズ」「中年男性の絡みしか書かない文芸部部部長に振り回される男子生徒シリーズ」などが派生しています。
ここから過去の創作習慣。
「詩作1000編」
2006~2009年頃。1日1編の詩を書くことを習慣とするうちに、詩誌「詩と思想」の投稿欄に月3編投稿したり、詩を原案にした掌編小説を「きらら携帯メール小説大賞」に送るようになりました。この習慣があったからこそ「どこかに出すに値するものは10編に1編。人に認められるものは100編に1編」という「百一理論」が形成されることになります。
1000編を達成した頃には、既に詩の形で表現する必要のない内容が多くなっており、また詩人として名を成すといったことに興味を全く持てなかったため、円満終了の形で終わりました。成果としては、上記の投稿欄と賞の掲載常連となれました。
ちなみに当初はブログを利用していましたが、投稿用に選んだ作品の記事を削除するのが面倒になり、オフラインに移行しました。
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