耳鳴り潰し148(テレビの記憶、息子が口ずさむ曲、叩くリズム、ぬいぐるみ小説)
早めに起きた息子の第一声が「パパは中学生の頃女の子と帰ったことある?」だったので「朝一からそれかよ」と答える。
飯時のアニメ視聴について考える。最近はYouTubeの好きなチャンネルの最新更新分を観たい、と言い出すことが減った。それらよりアニメ「銀魂」次いで「デスノート」に対する視聴欲が高いのだと思われる。平均して一日二話何かしらのアニメを観たとする。年換算で730話。もちろん今の状況がずっと続くとも限らないが、それだけの作品視聴経験の蓄積がされていくわけである。
自分の身を翻って鑑みるに、飯時には何らかのテレビがついていた。子ども時代であれば時間帯的にドラえもんやドラゴンボールといったアニメの記憶もある。父が野球中継を選んでいたことも。母が選ぶNHKの歌謡番組ということもあった。それらは別に構わないのだが、今思っても無駄だったと思えるのは、芸能人が多数出ている系のバラエティ番組で、場当たり的な企画の嫌なものを観てしまった、という記が今でも刻まれているものが多数ある。特に観るものがないのに無音を嫌ってつけているような時もあった。両親がテレビの文句を言い出した際には「消したらええやん」と消すようになったのは、随分大きくなってからのことだった。
今の視聴スタイルになる前の朝、Eテレを流していたのだが、「はなかっぱ」は好きだったが、ある曜日のあるコーナーに出てくるタレントが演じるキャラクターが、私にとっては目を背けたくなるほど、観るのがつらい時間だった。子どもたちの様子を観ていると、好きなコーナーはあるものの、そうではないコーナーも多かった。そこには「義務として視聴している感」が見て取れた。
お気に入りのアニメのOP曲を覚えて、流れていない時でも合唱していたりする。以前の視聴形態の時にはそんなことはなかった。
「今日学校で『撲殺天使ドクロちゃん』ちっちゃな声で歌った」と息子が言うのも、それはそれでどうかと思うが(ドクロちゃんは曲だけ知ってる)。
娘に新しく好きな人ができたとかなんとか。朝5時台に普通に起きるようになった娘から、これを書いている今もその相談を受けている。
「言葉にしなくても相手への好意は何となく伝わるもんだから、あまり急いで距離を近づけようとしなくてもいいんじゃないかな」
「恋愛経験ないのによくそういうこと言えるねえ」うるせえ。
ぬいぐるみ小説集「図書館の廃墟とレッサーパンダ」追加。連作掌編集。既に続きを書いている。現代編と未来編があり、こちらは未来編。「またコンセプト小説集を書きたいな。『短歌小説集』『イラスト小説集』とかどうだろう」からの、突然のぬいぐるみ小説集となる。なぜか。ぬいぐるみの生成画像が可愛いからだ。
息子が口ずさむ曲をSpotifyで再生する。David Bowie「Starman」。何かの動画で使われていた曲なのだろう。
そして自然とDOES「修羅」も歌っていた。
お風呂場で息子がImagine Dragons「Believer」のイントロのリズムを「湯舟の縁を叩く(低い)」「手を叩く(やや低い)」「指パッチン(高い)」の三種類の音色を使って再現していた。
「すごいな、自分で考えたの? 動画か何かで観た?」
「動画で観た気もするけど、自分でやった気もする」とのこと。
ねーわ著「生活にすぐ役立つ豆知識: 即つかえるライフハック」読了。著者は合計四回の脳梗塞を経験し寝たきり生活となるが、その状態から電子書籍を1000冊読み、発信を始めた方。今年2月に私が急遽入院生活となった際に前著「29歳で4回脳梗塞になりました: 寝たきりのわたしの生き方」を読み、大変勇気づけられた。以前読んだ作者の新作が出ていないかと探していたら発見。予想外のジャンルでの二冊目であったが、主夫となった現在の私にとって意外と役に立つことが多く書かれてあった。
ふと「なんでもいいから小説が読みたい」という気持ちになり、目についた安藤祐介「六畳間のピアノマン」を読み始めた。