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「絵の具のついたパーカー」詩
※学校帰りの息子が「絵の具ついた!」とパーカーを指して叫んだので、衝動的に書き上げたもの
学校から帰ってきた
小学一年生である息子の
パーカーが汚れていた
図工の時に使った絵の具が机にこぼれ
そこにつけてしまったという
黒い絵の具は袖とお腹の部分についていた
トムとジェリーがプリントされた
お気に入りのパーカーである
そして明日は姉たちのいる6年生を
送る会の本番の日でもあった
好きな服で出たいだろう
私はお湯で揉み洗いし
漂白剤につけ
一度洗濯機を回したが
まだ汚れは落ちきってはいなかったので
お湯の温度をあげ
揉み洗いと漂白を繰り返した
子ども絡みの面倒事は
不思議と幸福感を与えてくれる
昔自分も服を汚したことはあった
田んぼにはまってどろどろにしたことも
それを洗ってくれた母は
どんな顔でどんな気持ちをしていただろう
汚せ汚せ
来年にはきっと着られなくなるパーカーの
絵の具汚れは
今しか洗えないものだから
今しか汚せないものだから
※でもわざと汚して帰ってきたら多分怒る
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