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耳鳴り潰し126

 適当に配線を抜いたり差したりしていたら、テレビの受信は復活した。しかしいくつかのチャンネルで画像が乱れている。DVDプレイヤーは復活しない。しかし結局この日もタブレットから繋ぐモニタとしてしかテレビは機能していない。

 家族UNOの最中に、娘が口ずさんだ曲に反応してしまう。それは実際に観たことはないが、放映当時ネットで話題になっていて、題名だけは覚えているアニメの主題歌だった。
「何で『撲殺天使ドクロちゃん』を歌ってるんだ?」
「TikTokで流れてた」
 その後YouTubeでOP映像を探し、家族みんなで観る。何の時間だ。

「よく放送できたね」
「まるでパパとママだね」
「撲殺されてないからね」

 この日は特別寝不足だったわけでもないのに、一日不調。前日の久しぶりの公園で動いたのが効いたのか。そのせいで息子を泣かせてしまう。経緯はこうだ。

 息子とマイクラで遊んでいたが、私は疲れていたので休むことにした。椅子に座って30分ほどうとうとしていた。その間息子は大きめの家を建築していた。
 起床後、「水で流せるトイレを作りたい」というので、作り方を検索して、参考動画を観ながら作っていた。しかし最近のバージョンアップにより、その動画で紹介されていた作り方では、一部の行程が動画通りにはできなくなっていた。そのことを息子に伝え、別のトイレを作ろうか、やめようかと相談する。しかし私は、その動画通りではなくても、大釜と溶岩バケツを使って、似たような物が作れないかと試そうとした。アイテム欄を開いて、どれが必要かと考えていた。しかしアイテム欄を開く前に、溶岩バケツを持ったまま、どこかをミスタップしてしまっていたようで、家が燃え始めていた。
「何で燃えてんの!」息子に指摘されて気付き、慌てて消火に飛び回るも、木造建築だったために大きく火は広がり、私の休憩中に息子が一人で作り上げていた大きな家が半壊してしまった。息子は泣き出した。

 マイクラ中のハプニングなどで息子が泣くことはこれが初めてではない。しかし今回のように100パーセント私が悪いという状況はこれまでなかった。余計なことしなければ良かった、と後悔しつつ、どうにか家を元通り復旧させた。その頃には息子は既に違う家を建築し始めており「そっちはもういいよ」と言ってくれた。私が復旧させた家は結局その後もう一度火を点けられた。

 今度は「隠し自動ドアを作りたい」というので、参考サイトを見ながら作る。それに息子がアレンジを加え、より自然な隠しドアにしていく。息子の提案で、自然の地形の中に隠し部屋を作ったり、別のタイプの隠し扉の作り方を参考にして、洞窟の奥に隠し部屋を作りに行ったりした。とりあえず火事のことが尾を引かずに済んで助かった。

「夏休みの宿題」みんなのフォトギャラリー用 追加。あまりボケてない。

「ドラえもん」視聴が増える。娘が三年生の時に問題児からの暴力により不登校が始まった際に、私的にはあまり観たくなくなったアニメなのだが、子どもたちは楽しそうに観ている。私も話の構成などについて考えながら観る。ドラえもんの秘密道具をスネ夫が使った際に、のび太とは違う賢い使い方をしていて感心する。

 夜、布団を敷く際に「撲殺天使ドクロちゃん」を流すと、子どもたちが楽しそうに歌う。いいのかそれは。


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泥辺五郎
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