脳みそがところてん
幼稚園に通う娘がもっている、「世界の国旗カード デラックス版 197」というカードゲームがあります。
カードの表面には国旗が描かれ、裏面には国の名前が書かれたカードを、197カ国ひたすらに覚えるという単純明快なカードゲームです。
せっかくなので、私も一緒に覚えようと思い挑戦してみたものの、50ヵ国を過ぎたあたりから何やら様子がおかしくなってきました。
新しい国旗を一つ覚えると、さっきまで覚えていたはずの国旗を一つ忘れる。
その繰り返しなんですね。
5歳の娘の脳みそは、新しい情報を取り入れてどんどん膨れていきます。
それに対して、無駄に歳ばかりをとってしまった私の脳みそは、要らぬ情報ばかりが幅をきかしていて、なかなか新しい情報を受け入れてはくれません。
たまにやっと受け入れてくれたと思ったら、その代償に既存の情報がひとつ消えていく始末。
まるで押し出し方式、ところてん状態。
あっ、ちなみに「ところてん」は、漢字で「心太」と書きます。もともとは「こころふと」と呼ばれていたものが、時代とともに変化して「ところてん」になったそうです。
しまった、また要らぬ情報を頭に詰め込んでしまった。
何を取り入れて、何を取り入れないのか。
この選択が必要な時代のようですね。