0715 宮崎駿最新作「君たちはどう生きるか」
宮崎駿監督の最新作「君たちはどう生きるか」 ネタバレなしの感想です。
引退を撤回してまで作りたかったのは、これなのか・・・・・・・・。
もう「パヤオ丼に全部乗せ!!」って感じで、わたしは高評価でした。面白い、面白くない、とか、そういうレベルじゃない。
最近のアニメでいえば、「推しの子」なんて、めっちゃおもしろい(漫画もアニメもどちらも最高)し、ガンダムという冠をかぶったアニメは、変わらずに製作され、いつもそれなりのクオリティを保っていておもしろい。水星の魔女も、わたしは毎週楽しみに見ていた。
わたしたちが現在、そういう環境に居られるのは、やっぱり子どものころから、質の高いマンガやアニメーションを浴びて育っている土壌ありきの話なわけで。
高畑勲監督、宮崎駿監督をはじめ、スタジオジブリの功績がもう、本当に大きいと思うのです。
ただし、ストーリーとか、ワクテカ度合いでいえば、他のアニメーションスタジオの素晴らしい作品には敵わないよ。
でも、やっぱり、82歳になってもこうやって新作を世に送り出してくれる宮崎駿監督とジブリさんには、感謝の気持ちしかないし、それなりに興行成績をあげてもらいたいから、こうやって応援記事も書きたくなるのです。
あの鳥の絵1枚の情報しか入れずに、公開初日に映画館に足を運びました。作った側がそうやってみろ、ってことなので、素直にそれに従いました。
約2時間の間、「これ、残りあと何分なんだろ?」「これ、最後のオチはどうするんだろう? 伏線回収されるのか?」とか、ドキドキしながらずっと見ていたわけですが・・・・。
なんかさ、男の人って、82歳になっても、「お母さん」なんだなあ、、パヤオよ…と思いました。
でも、その気持ち50過ぎたわたしにもちょっとはわかるよ。
だんだん、亡くなったお母さんに自分が近づいていくよね。
もう、作風や性癖は変わらんよね。
好きな女のタイプも、主人公のキャラクターも。
あとは、やっぱり画力!! 想像力!! クリエイティビティ!!
あの不思議世界の造形の構築とか、本当に素晴らしい。
あの世界観をアニメーションにして描ききってくれる、アニメーターのみなさまは、日本の至宝です。人間国宝の集まりです!
映画の最後の場面、主人公が元いた世界に戻ったあと、長い戦争も終わって、家族で東京に戻ることになり、あっさりと物語終了。
そして、エンドロールと米津玄師の「地球儀」が流れてきたあの感じが、なんだか本当に良かった・・・・。
わたし、ラピュタの「バルス」からあと、あっさりと終わっていく、あの潔さ、テンポの良さがすごく好きなんですよね。
もう、あれだけ不条理な世界を見させられたあとのエンディング。
素晴らしかったですね。
気が向いたら、時代性や物語についても考察したnoteを書きたいと思いますが、とりあえず初見の感想はこれくらいで。