夏の甲子園2024注目データ『次世代スター候補7傑』
OPS全員1超の秀逸2年生7人
佐藤隆樹(青森山田)
トップバッターは青森山田のシンデレラボーイ、佐藤隆樹だ。兎にも角にも甲子園に滅法強い。
レギュラーの座を掴んだ春のセンバツ同様、今夏も2季連続でOPS1超を成し遂げている。
ちなみにセンバツ2024では、2年生最高OPSを記録。100m11.6秒の足も必見だ。
山下航輝(西日本短大附属)
「西短」の聖地入りを叶えた男、そう言ってもオーバーではないのが山下航輝だ。
福岡大会決勝で対峙した相手は、プロ注目の柴田獅子を擁する優勝最有力候補の福岡大大濠。
前の打者が申告敬遠を受けた8回ツーアウト、試合の均衡を破る山下の逆転V弾で逃げ切って甲子園切符を掴んだ。
立役者の勢いは止まらず、迎えた聖地初戦でも大会注目の同じ2年生、金足農業のエース吉田大輝に甲子園初打席初安打を含む3連打を浴びせている。
夏の甲子園2024成績 打率.455 OPS 1.007 出塁率.462 長打率.545
チームの絶対的エース、1学年上の村上太一とは中学時代からバッテリーを組む間柄。そんな兄貴分の投球術を引き立てるリード面でも評価を上げた。
日賀琉斗(東海大相模)
初聖地は結果的に下位を担うことにはなったものの、神奈川大会では名門のリードオフマンを張った右の強打者。
一塁到達4.14秒(夏の神奈川大会2024vs藤嶺藤沢)の足はもちろん、選球眼にも定評がある(同神奈川大会5四死球)。
新チーム発足後は主軸を担うであろう、沖縄出身の注目選手だ。父・雄紀氏も沖縄尚学の一員として、夏の甲子園(1999年)に出場している。
夏の甲子園2024成績 打率.400 OPS 1.055 出塁率.455 長打率.600
打撃面での活躍もさることながら、この夏は守備でも幾度となく魅せてくれた。
斉藤大将(西日本短大附属)
前述の山下とともに、西短の最多安打をマークした斉藤大将。福岡大会ではポイントゲッターとして、チームトップの10打点を挙げている。
新チーム結成後は山下同様に主軸、あるいはリードオフマンを担うであろう中心選手。
今大会チーム2戦目のvs菰野で一塁到達4.18秒を計測した、クラウチング気味の構えから広角に長打を放てる左の中距離砲だ。
夏の甲子園2024成績 打率.500 OPS 1.138 出塁率.538 長打率.600
やはり何と言っても、今大会の斉藤といえばバックホームレーザーに尽きる。
西短レジェンドOBの新庄監督がスタンドで後輩たちの雄姿を生観戦していたなか、斉藤は矢のような鋭い返球の天晴れタッチアウトで魅せてくれた。
目の前で自身の代名詞「レーザービーム」を見せつけられただけに、ビッグボスの脳裏には必ず焼き付いていることだろう。来年のドラフトが楽しみだ。
夏の甲子園2024最高OPSトップ3
これ、どういことか説明すると
ここから登場する3人は、今夏の甲子園大会で最もOPSを稼いだ上位3傑。つまり3年生を差し置いて、2年生がトップ3を独占している。
まさに異例のなか、低反発バット導入による投高打低の声も飛び交う甲子園100周年記念大会において、特段に注目すべき3人だ。
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