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【Shake it off. vol.095】 手にした本で解る、自分の現在地

長時間の移動、旅にとっても良いだろうと電子書籍を購入して早数年。今でも長めの移動や飛行機に乗るときは(かなり回数は減ったけど)、電子書籍を持っていき本を読むのがお決まりだが、パンデミック後の今は殆ど夜寝る前の数十分の読書タイムに重宝するくらいになっている。頑なに電子書籍反対派だった私が惚れ込んだ理由は、夜薄暗い中でも文章を読めること。本を数冊旅や移動の際持ってくのにはかなりの量力を使うのに対し、電子書籍なら何冊でも持っていけるというところがかなりイケてると思ったからだ。



そんなある日、久しぶりに書店へ足が向き、これまた久しぶりに紙の本を手に取った。



ローラン・グネル著
/バリの賢者からの教え 〜思い込みから抜け出す8つの方法〜



表紙のイラストが可愛かったということと、バリはまだ行ったことがない国で近いうちに絶対訪れたい場所でもあった。この本さらっと読めるし自己啓発本ではあるんだけど、賢者と旅人との会話をベースにした物語となっているのでスッと入ってきやすいし、何よりバリ島に益々行ってみたくなる。そんな本だった。


私はこれまでも自己啓発本を多く読んできていて、その大体のものが強い口調で“〜すべき、すべきではない”だったり、“〜しなさい”とどこか上から目線で語りかけてくるものばかりだったように思う。(内容に関しても大体が言っていることは一緒なのだ。それほど言うは易く行うは難しだってことも承知。)ただ今回のこの本は、命令形で指示するものではなく、バリに住む老人の賢者がフランス人である主人公の旅行者と会話を通してそこから人生を学んでいく。そんな物語だったから久しぶりに面白くサラッと読めた気がした。


サブタイトルである〜思い込みから抜け出す8つの方法〜。この思い込みっていうのがかなり厄介なことに大人になればなるほどなるということは多くの人が感じているだろうし、私もその中の一人。

結構このnoteでも書いてきている“思い込み”についてだが最近だと上記の記事で書いたこれとか。

何かしていない自分がダメな人間だと思っていたし不安でしょうがなかった。未来に対して、自分に対して。

【Shake it off. vol.091】 “ゆったりカルチャー廃止”の“撤廃”の先にあったもの


思い込みは行きすぎると本当に危険だと思う、心の底から。でもこの思い込みに気が付けるかどうかが肝心であり、殆どの方がもしかしたら気が付かずに日々過ごしているのではないかと思う。


自分の思考が普通で当たり前、きっとみんなもそうだ。


と少しでも思うことがある方、是非この本を手に取ってみてください^^新たな気づきをもたらしてくれると思うし、何度も読み返して初心に戻らせてくれる、そんな本だと思います。



そして久々に書店へ行くって発見があって面白いなと思えた。それは新書の発見だとかそういう面白さはもちろんあるが、意外な本に惹かれている自分だったりに出会えて、それが心の奥深いところのどこかで真に求めていることなんじゃないかと思えたから。また“目的も無く”ってところも大切かな、と。普段はスルーするようなコーナーを覗いてみたり手に取ってみたりすると自然と自分の心の状態がわかったり、自分の現在地が把握できたり、そんな嬉しい発見もできる気がする。



それでは来週は4月、それまで新たな発見のある日々をお過ごしください♡

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