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高校生が挑む「フラワーロス」─捨てられる花に新たな命を吹き込むために
生徒たちはなぜフラワーロスに取り組んでいるのか?
現在、京都の高校生たちがフラワーロスに関する探究活動に取り組んでいます。
きっかけは、ネット上でフラワーロスの問題を知り、「フードロスが良く取り上げられているけど、花のロスも同じように問題なのではないか」と考えたところからでした。
しかし、実際に地域の花屋さんに聞き取りを行っても、花屋さんの視点では「花の廃棄はほとんどない」との答えが返ってきて、初めのうちはなかなか進展しませんでした。
それでも、二次調査から花の廃棄問題が確かに存在することが分かり、生徒たちは独自のアイデアを練り始めます。
たとえば、「花を廃棄したい人とその花を求める人とつなげるアプリの開発」や、「廃棄される花を利用した新しい製品づくり」といった構想が生まれました。
しかし、やはり「花の廃棄」の実態に関する生の情報が不足しており、なかなか具体的なプランを練るのに苦戦していました。
そこで、私たちe-donutが相談を受けることとなります。
株式会社RINのアンバサダーとの出会い
そこで、生徒たちの探究活動をサポートするため、ロスフラワーの活用に取り組む株式会社RINのアンバサダーお二人と生徒たちをオンラインでつなげました。
![](https://assets.st-note.com/img/1730650811-nGpP0QmCr6ZSTAWhysDfoBeX.png)
株式会社RINは、「ロスフラワー」を「まだ美しいのに廃棄される花」と定義しています。生産の過程や市場での流通の中で、やむを得ず出てしまうこうした花に新たな命を吹き込むことが同社の活動の中心です。
お二人には、ロスフラワーの実態や、農家さんのリアルな声など、現場で活動しているからこそ知っているお話をたくさんしていただきました。
花農家では少し規格から外れただけで出荷できなくなってしまうという問題を抱えているといいます。例えばトルコキキョウという花は林数(花の数)が3つ以上でないと規格外になり、ミナヅキは一部でも日焼けして茶色くなっていると廃棄対象となってしまいます。
また、花市場や生花店での売れ残りや、結婚式場などの祭事後に残される花も廃棄量が多いようです。
また、お二人から、「私たちは花を手間暇かけて育ててくれた生産者へのリスペクトを大切にしている」という言葉がありました。
ロスフラワーであっても、育てるまでの手間は変わらないし、収穫、梱包、輸送にはコストがかかるため、これらすべてを踏まえて買取をしているそうです。
ロスフラワーがなくなる未来を目指して
セッションの最後に、アンバサダーのお二人が「ロスフラワーという言葉自体をなくすことが究極の目標かもしれない」と語った言葉が生徒たちには深く響いたようです。
生産者は、自分たちの手で育てた花を「ロス」として扱いたくはないはずです。どんな花にも価値が与えられる社会が実現すれば、「ロスフラワー」という言葉自体が消えるかもしれません。
生徒からの感想
「進路に行き詰まってたところ、次に繋がる道を提示してくれて、沢山選択肢が広がった。自分たちにできることを探していかなけばならないとおもった。」
「アンバサダーさんの農家さん、花屋さんへの敬意が素晴らしくて、私たちもそのように振る舞うようにしたいと思いました。学生ならではのできることを探して、役に立てるようにしたいと思いました。」
私たちe-donutsは、これからも日本の学校現場の様子や探究的な学び活動について発信していきます。
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