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オリジナルの恐竜図鑑を作る!高校生が東大の博士の方と対話しました

先日、京都市立開建高校の生徒で、「オリジナルの恐竜図鑑を作りたい」という生徒さんと恐竜研究に取り組んでいる東京大学の服部さんをお繋ぎしました。

[服部さんのプロフィール]
服部竜士 さん
東京大学大学院理学系研究科地球惑星科学専攻 地球生命圏科学講座大気海洋分析化学研究室

当生徒さんは、幼いころから恐竜が好きで、たくさんの恐竜図鑑を読んできましたが、今回探究活動の中で「同じ開建生に恐竜の魅力を伝えられるような、オリジナルの図鑑を作りたい」と思い立ったそうです。

様々な案を模索した結果、当校の中で合言葉にされている「16の学習スキル」と「恐竜の特性」を紐づける、という開建生にしか実現できないアイデアに至りました。

しかし、例えば「真似をしてみる」「比べてみる」といった様々なスキルを恐竜の話と紐づけるには恐竜に関する深い知識と発想の転換を伴うヒラメキの両方が必要で、生徒も行き詰まっていた所、"恐竜博士"である服部さんをお繋ぎしたという経緯です。

服部さんからは、「恐竜研究」というものの特殊性や難しさ、面白さを踏まえて様々な視点から助言くださり、「恐竜」と「学習スキル」という抽象的な結びつきを具体化するためのヒントを多くいただけました。
例えば、「学習スキル」の一つである「予想してみる」という点に関しては、恐竜研究の肝の一つともいえる推定の概念(例:"卵のサイズから恐竜の体重を予想する"、"化石の足跡の距離から歩行速度を予想する")といった視点を教えていただきました。

生徒にとっては、なかなか普段同じ以上の熱量・知識量で助言や議論をしてくれるヒトには出会えなかったようなので、大きな刺激になったようです。

16個のコアスキルに対応した項目を図鑑に組み込むにあたり、自分の知識がまだ浅いと感じ、未定の部分が多い状況で相談させていただいたのですが、様々な提案をいただけたことが非常に大きな学びとなりました。
これまで図鑑や本を通じて知識を得てきましたが、論文などの資料を参考にするという方法も、今後取り入れていきたいと考えています。
また、恐竜に関する知識のみならず、図鑑の作成方法に関するアドバイスもいただいたことで、自分の中の具体的なイメージがより明確になりました。

生徒からの感想

このような、高校生の中でニッチな領域において、キラキラした興味関心を持っている子どもたちへの機会提供は、私たちe-donutsとして重視していきたいことの一つであると確信しました。


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