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読んで旅するチベット文化圏

たまに自分でも長文を書くのに、活字が嫌いなんです。漫画でも会話はともかく長い説明のようなのは思いっきり飛ばします。そういうわけでそもそもが本を読まない性格なんですが。
そんな自分が出先で読書なんて。
そんなお洒落なことをする柄でもないのですが。

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旅を絵に描くって良いなって思います。
自分も色々と出かけますが、写真ばかり撮っているので。チベットやネパールやインドは行ったことないので想像もつかないですが、でも、たとえばそういう自分が見たこともないような世界ではなくても、自身がかつて暮らした沖縄や、昨年から少しずつ足を運べるようになってきた東北でも、やっぱりすごいものを感じるんですよね。それを絵に描きとめるということができたら、って考えてしまいます。

作者の安樂さんは、絵が本当に素晴らしいんですよ。そもそも自分が安樂さんを知るきっかけになったのも、チベットからの留学生からでした。ちょうど本を出された頃かな?その時は購入しそびれたのですが、こないだの個展でようやく。

書籍は旅日記スタイル?なので、スケッチ的といえば良いのでしょうか?個展に出されている作品とは違いますが、そのイラストがまた楽しさが伝わってきて良いです。紙の質感や、小口(ページの側面)がタルチョのカラーになっていたり、随所に個展で出されているような作品がデザインに含まれていたり、一つ一つのデザインが良い。旅を本にする作業が、また旅をしているかのな感じだったのでは?(本を作るのも大変だと思うので、そんなことはないかと思いますが)なんて思ってしまいました。

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読書の空間は、お出かけ先のコーヒー屋さんや、大小問わず旅先のちょっとしたカフェ。家で読むのはもったいない気もしていて。
旅先が違えど、旅の日記を読みながら、旅をするというのも良いものですね。自分は特にスパイス料理が大好きだし、行ったことのない国の美味しそうな料理に関心もあるので、読んでてお腹がものすごく空いてしまいました。帰ったらバスマティライス炊いてダルスープ作ろっと。

実はまだ読んでいる最中。実際に旅しても本の中で作者の描いたストーリーの中を旅しても、終わってほしくない物語はあるものです。読み進めながらも、終わってほしくないな、読み終わりたくないなというか。 

しばし外出時の友になりそうです。

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