6月の奇跡的に晴れた日

幻想

6月の奇跡的に晴れた日

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欲の渦

あまりにも汚いこの街の、夜の、 ビルの隙間から見える月は 一段と輝いて見えて綺麗だ。 どこにいても私は私だというような強さ すらをも感じる。 その反面で、どうか私に気付いて。なんて 弱さも垣間見える。 酒やドラッグ、金や、女や、男、 欲にまみれたこの街で 月を見上げて綺麗だとつぶやくのは きっと、私くらいだろう。

    • ひとり

      愛すれば本当のひとりになってしまうよ それを分かっていても愛してしまった。 でも、愛してよかった。 そう思えるから ひとり がさみしいのじゃなくて もうあなたとじゃないことがさみしい。 なにもかもが。

      • 偶然 運命

        何度目だろう 都合のいい解釈 目先の幸せで満足 わかっていても わかっていない。 もうアタシへの愛がないことは よく分かっているはずなのに。 この身 投げ捨てても なんては言わないけど 今後どんな天罰がくだっても アタシ受ける覚悟がある 待つ価値があるなんて 大間違いをしていた。 別の人と同じ煙草に火をつけても 燃えるのはあなたへの愛で、 でもなんだろう もうあの日のように涙はでなくて シーツの上 ふたりだけ、腕枕されながら あなたに背を向けても平気 バイバイのキス

        • 雨の街を day1

          day 1 chapter2 愚かな人間により繰り返す愚行 与えられた罰、新たな学び。 お誕生日 当日 相変わらず仕事の日々 待ちに待ったおやすみとサーティワンを片手に 浮かれて帰る帰り道 ひらいたInstagram 祝福されているのは私ではなくyou、why? happy birthdayが happy weddingにかき消された1126 私が生まれた大切な日 今世紀最大のショックと怒り 世紀の大失恋、というか史上最低の1日 結婚 数ヶ月前に浮気されてる お

          立ち止まるな

          わたしのことなら Don't worry !!! 傷口に塩なんてまだまだ甘い 傷口にハバネロ つけるくらいには 自分に鞭打っていきたい。 毎日 泣いたよ みんな泣かないでえらいねって 思ってた じゃなくてみんな隠すのが上手なの 私も、本当はそうでなくっちゃいけないのだけど ひとりだといっつも泣いちゃうの

          予感

          帰り道、横断歩道の真ん中で 金木犀の予感がした 思わず立ち止まり周りを見渡して 深く深く深呼吸して 頭がくらくらするまで 何度も何度も深呼吸して 金木犀を探してみたけれど、 予感でしかなかったのかも。 いつも咲くあの場所には まだ実る前のオレンジの色。 さよならのかわりに 金木犀を。 鼻がつんとする 冬が近いのかもしれない。

          いつのまに。

          秋はいつも寒くなるのが突然で あんなにも楽しかったはずの夏の余韻すら かき消してしまうほどに夜は冷たくて いつのまに。 ベランダで鼻をすするのも迷惑な時間に、 夜空を見上げて一人。 電話越し、歌う斉藤和義 愛してるって言葉を避けたあなたの正直さが 憎いほど大好きでした。 罪悪感からか、上手に嘘もつけないほど 不器用なくせに 遊びなんて向いてないから。 その中途半端さが、私をいつも傷付けた。 私だと、責任を持たなくてもいいから あなたは私だったのだろ

          生きづらい

          嫌な人を見て嫌だなと感じる自分が嫌だ。 いつも乗るバスにいる 文句ばっかり怒鳴るおばあちゃんを みんなが驚いたような目で見るが わたしからすればいつものことなので 人一倍 冷めた目で、それも見下してしまう 加齢だとか病気だとかなはずなのに 優しくなれない自分が嫌になる。 誰も悪くないのに その瞬間 その周り一体がものすごく黒く 嫌な雰囲気が漂う。 そんな彼女も生きている。 お財布から1万円をだしたりなおしたり 釣り銭箱にはお金を投げつけるし さっき

          哀愁

          秋が何故 さみしいのか 哀愁の愁という字に 秋の心とある かといえば秋だけでなく冬もさみしい。 やっぱり、急に突き放されたように 気まぐれみたいに秋は急に寒くなる 長い袖のワンピースに 短いブーツを履いた今日 来年の私に教えてあげる バスはちょっと暑いよ いつ見てもかわいいという 近所のおばちゃんに背中を押されて 今日も仕事に向かう 私にはまだやることが沢山ある 沢山ある。

          ロボット

          謝罪と感謝は鮮度が命 どんな日常にある些細なことにも それすらされんなったら終わり 私 自身に人の価値すら ないのかなって思う 私はロボットじゃない

          「疲れてるんならやめれば?」

          こんなに好きなんです、仕方ないんです 好きだよ、大好きだよ。 そう言えば言うほどに、 あなたは遠くなるばかり。 好きと言わない私を抱き寄せるけど、 好きだと言う私を拒む。 取られちゃうよ、 離れちゃうよ。 いいの? まだあたたかいよ。

          「疲れてるんならやめれば?」

          last summe

          きっとこれは私の最後の夏になるでしょう 君と居れる、最後の夏。 遠くに行ってしまうんだってね、 もう私の元には帰ってこないんだってね。 結婚式で泣くあなたの姿を想像するだけで 幸せそうなあなたを想像するだけで 心痛める私のことを一瞬だけでいいから 思い出して、罪悪感に駆られてほしい。 ちょっとまった、で誓のキスを 遮ることはできなくても。 あなたを連れされなくても 思い出してくれたなら許してあげる。 一番大事で一番大好きだったあなたに サヨナラのプレゼント。 だか

          厄月

          2023.6.1 冬も夏もよくばりな5月、 わたくしを苦しめた5月がやっと終わった。 人生ではじめてのしなくてもいい経験をして たくさん悩んでたくさん涙した。 自分が最悪の事態のとき まわりの人の本性が見える気がする。 別に大事にしてくれないからって 責めるつもりはないしそれでいいと思うよ。 よくわかった。 最悪のときこそ最高だ。 全部 自分のために起きたこと。 絶対にわたしなら大丈夫 覚えてるでしょ バスで流した涙も 休憩室で流した涙も 歩き

          わたしはひとりでも生きていける。 今更だれとも一緒になる気はない。 好きな人とじゃないのなら 今更だれとも一緒になる気はない。 誰からも声がかからないわけではない あなたがいるから 聞こえないふりをしているの。 いつかという安易な期待のせい。 でもしたくてしたんだよ。 愛してしまったと涙を流した あの日のあなたの目が忘れられなくて。 他の誰かにあなたの役目を与えても わたしはきっと幸せにはなれない。

          路地裏

          路地裏と猫の相性 それも黒猫なら尚良 どっかで見たまんまのシチュエーション 暗闇に潜む黒猫が わたしたちの気配を察知して 目の前をわざとらしく横切った ねこになりたい。 だなんて皆 簡単に言わないで 猫だってそんな甘いもんじゃないよ。 だから私はねこを諦めた どうせ私は何に生まれ変わったって それぞれに世界があって どんな世界だろうと 結局 私は私だろうし どんな人生 歩んでも結局 同じ道辿る。 私はもう私になりたくない。 もう私は一生 私なのだろうかと思うと

          alone

          死ぬことは間違いじゃないのかもしれない もうこれ以上 こんな思いをするのならば とする決意 死という それを超える快楽が ほかにあるのかしら 生きていればいいことある なんて そりゃあるかもしれないけど それ以上にまたこんなことがあるってんなら それがもう無理だって言ってんの 生きていればいいことある じゃなくて もうあなたを傷つけることは この先 起こらないから なんてそんな安心感が私にはほしかった もう私を傷つけるものはなにもない そう言っ